発掘ニュース

No.310

2022.05.20

趣味/教育

ゴン太くんじゃない!?『できるかな』発掘

今回の“お宝番組”は皆さんご存じ『できるかな』。幼稚園・保育所向けの教育番組で、1970(昭和45)年から1990(平成2)年までの20年間、教育テレビで放送されました。

主人公はノッポさん(高見のっぽさん)。身近な素材を使っていろいろなものを作り“相棒”のキャラクターを驚かせたり、作ったもので一緒に遊んだりします。身長181cm、チューリップハットやパンタロンがお決まりの衣装でした。言葉を口に出さず、華麗なタップダンス風のステップを踏みながら、楽しく工作を披露してくれました。

今回発掘されたのは1972年放送の一回分、アーカイブスで最も古い放送回になりました!
すでにカラー放送の時代でしたが、録画機材の関係で白黒の映像です。視聴者の方からのご提供、本当にありがとうございます!

今回の一番の発見はこちら!

ノッポさんの“相棒”がゴン太くんではないのです!!
鳴き声(?)も「ウゴウゴ」ではなく、うまく吹けないリコーダーのような「ヒューヒュー」といった感じ。名前もなかったようで、つかせのりこさんの語りで「今回の名前は“つめつめくん”!」と紹介されています。

この回のテーマは『詰める』“つめつめくん”の形をした袋にゴムボールを詰めてぬいぐるみのようにして、最後はタンコブを作って遊んでみたり…

色をつけた水をポリ袋に詰めてたくさんつるして針で穴をあけて…

雨のように降らせて、傘を差したノッポさんが歩いてみたり。

大きな透明の袋に風船をたくさん詰めて恐竜を作ったり。必ずテーマを設けてノッポさんが工作し、子供たちの創作意欲を高めてくれます。

1972年のNHK年鑑によると、

「番組のねらいは、こどもたちの絵画製作活動によい刺激になるように構成。「ノッポさん」と呼ばれる工作のお兄さんと、こどもたちが共同製作で作りあげたロボットとも怪じゅうともつかない人形が、いろいろなものを作ったり絵を描いたりする番組。」
と書かれています。

ノッポさんの相棒といえばゴン太くんをイメージしますが、実はゴン太くんは2代目のキャラクターだったのですね!こうして並べてみると全体的な形や鼻など似ているところもありますね。

『できるかな』、もっともっとたくさん発掘されますように!

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