発掘ニュース

No.305

2022.02.11

ドラマ

大河ドラマ『花神』、中国料理の研究家から発掘?!

久しぶりに大河ドラマの大発掘です!!
探しても探してもなかなか見つからなかった1977年の大河ドラマ『花神』が1本丸々発掘されました!

1977年8月21日放送の第34回「蔵六上海へ」という回。大河ドラマ『花神』は全52回中、丸々残っている回がわずか2本しかなかった番組です。この翌年以降の大河ドラマは全てそろっているだけに、なんとしても発掘したい大河ドラマです!

一介の村医者から長州藩の討幕司令官になり、新政府で近代軍制を築いた村田蔵六(後の大村益次郎)を中心に、維新の原動力となった若者たちの姿を描いた青春群像劇。「花神」とは、人知れず野山に花を咲かせて去る神のことで、栄光を待たずに去ったヒーローを暗示しています。

この回は、村田蔵六(中村梅之助さん)が、高杉晋作(中村雅俊さん)井上聞多(東野英心さん)たちに説得され、上海に銃の買い付けに行くというストーリー。

上海の料理店で中国料理をほお張る蔵六、このシーンが今回の発掘と深い関係が…

写真の右、中国料理店の料理人を演じているのは、中国料理の研究家・楊萬里さん。日本の中国料理研究家の草分けのひとりとして知られている方です。この楊さんの息子である弘農功さんからビデオテープを提供いただきました。ありがとうございました!

楊さんは、1970~80年代に『きょうの料理』の講師としても活躍されました。今回は『きょうの料理』を制作している担当者に弘農さんから連絡があり、18本の『きょうの料理』とともに『花神』第34回などを提供してくださいました。

「みんなのきょうの料理」のホームページでは、今回発掘された映像の中から、今も日本の家庭で愛され続ける、中国料理の定番おかずを5品紹介!ぜひこちらもご覧ください。

中国料理研究家・楊萬里さんの特別出演のおかげで発掘された大河ドラマ『花神』第34回。主役の村田蔵六を演じる中村梅之助さんのほかにも魅力的な出演者の方々が…

長崎からヨーロッパに渡ろうとする高杉晋作(中村雅俊さん)。その晋作の愛人・おうの(秋吉久美子さん)と、のちの伊藤博文となる伊藤俊輔(尾藤イサオさん)

剣術に優れた天堂晋助(田中健さん)は刺客として江戸へ。その道中、天堂を仇として追う菊絵(范文雀さん)と偶然、同じ宿で鉢合わせに…。天堂が心を寄せるお里を演じるのは大竹しのぶさんです。

やはり丸々一話分が発掘されると、そのドラマの雰囲気が伝わってきて更に前後のストーリーを見たくなってきます!番組公開ライブラリーなど、皆さんにご覧いただける手段を検討しながら、さらなる『花神』の発掘に力を入れていこうと思います!

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