発掘ニュース

No.302

2021.12.10

ドラマ

栗原小巻さんの“お宝映像”大河ドラマも!

今回の“お宝映像”は女優の栗原小巻さん。先日、『ひるまえほっと』(関東甲信越の放送)「発掘!お宝番組」のコーナーにご出演いただきました。

この日は番組自体が9分の短縮バージョンとなりましたが、すべての時間を栗原さんのコーナーとして放送しました!

★まずは大河ドラマ!

栗原小巻さんは数多くのNHK番組に出演されていますが、なかでも大河ドラマは5作品。ただ、そのうちNHKアーカイブスに完全に残っているのは『黄金の日日』(1978年)『おんな城主直虎』(2017年)だけ。

こちらの『樅ノ木(もみのき)は残った』(1970年)は、物語の舞台となった宮城県の資料館から録画テープを提供いただきました。放送はカラーでしたが録画機材の関係で、白黒映像です。

Q 栗原さんは過去の映像をお持ちではなかったのですか?
「ビデオで持っておりましたものはDVDにして保存しておりますけれども、デビュー当時はビデオデッキを持っておりませんでした。忙しさもありまして、録画していない作品もたくさんあります。」

栗原さんが出演した大河ドラマのうち、NHKでの保存の有無を整理すると…
「三姉妹」第19回のみ保存があり、「新・平家物語」第46回と52回の2本。そして「樅の木は残った」全52回中、51回分が宮城県の資料館から提供され、残り1回、第29回だけが未保存で探しています。

この中で、栗原さんが一番思い出深いと話してくれたのが『三姉妹』
「初めての大河ドラマでした。収録の前に、原作の大佛次郎先生にお目にかかって…お姉さま方(岡田茉莉子さん、藤村志保さん)とお話をうかがわせていただきました。そして第1回目の収録、ちょうどこのようなお正月のシーン。スタジオに、スタッフの方がどこにいるか分からないくらい報道の方がたくさんいらっしゃっている中での収録でした。すてきなお姉さま方、山崎努さん、夫役の山口崇さん、志村喬さん、滝沢修先生…そういうすばらしい先生方ともご一緒できて光栄でした。」

★夢はバレリーナ!?
熊本市におすまいの視聴者の方からご提供いただいたこんな映像もご紹介!

1974年放送の「文化展望」という番組。この回は各界の著名人がバレエの魅力を語ります。
映画評論家の淀川長治さん、作家の武者小路実篤さん、そして栗原さんです。

「私は少女のころバレリーナになりたいって憧れ、夢みていたんです。そしてボリショイ劇場の先生方に教えていただいたんですけど、役者になったいまでもそのときに習ったことがいちばん基礎になっている。今はもちろん役者、俳優ですけど、いまでもバレエはとっても好きですし、芸術の中でバレエが一番すばらしいんじゃないかなって信じています。」

「驚きました!(ビデオを)送ってくださった熊本の方に感謝しなければいけませんね。」
Q もともとバレリーナになりたかった?
「はいそうです。でも、俳優になりまして夢が実現いたしました。日ソ合作の『モスクワわが愛』という映画で、百合子というバレリーナの役を演じました。なんとボリショイ劇場で大好きな『ジゼル』を踊ることができました。」
Q そこまでバレリーナに憧れていたのに、どうして俳優の道に?
「方法は違いますけれども、ドラマを演じる、そして内面を表現する芸術という意味では同じだと思います。バレエの学校から俳優の養成所にまいりまして、勉強して先生のご指導をいただいて演技することのすばらしささを感じるようになったからではないかしらと思います。」

★栗原さんが、もう一度見たかったドラマを発掘!
そしてもう一つの発掘映像、出演されたドラマの中でも、栗原さんが一番印象に残っているという作品です。

1976年放送、シリーズ人間模様「火の路」松本清張さん原作のミステリードラマで、今年の春に発掘されました!主役の栗原さんは、ユニークな発想をする日本古代史の研究者を演じました。

Q この『火の路』を是非もう一度ご覧になりたかったのはなぜ?
「原作の松本清張先生がスタジオにお見えくださり見守ってくださいました。先生の作品への思いを強く感じることができました。演出の清水満さんもすばらしい演出でしたし、私たちも出演者一同、古代史の論文のような作品で意欲的に取り組みましたので、是非もう一度見たいという気持ちとともに、アーカイブスで見ていただきたいという気持ちを強く持っておりました。」

今回、『火の路』最終回のビデオテープを提供してくれたのは演出を担当していた清水満さん。この作品はシリーズ人間模様というドラマシリーズの第1弾でNHKとしても力が入っていたそうです。全7回のうち、第1回と、今回発掘された第7回(最終回)の2本しか保存がありません。

Q こうして過去の番組がもう一度見られるようになることを、どう感じられますか?
「ロシア映画の名匠といわれるアンドレイ・タルコフスキー監督が“映画は時がたてば文化遺産になる”とおっしゃっているんです。私は“テレビも時がたてば文化遺産になる”と思っております。アーカイブスは文化遺産です!」

栗原小巻さん、すばらしいお言葉をありがとうございます!現在も舞台を中心に活動を続ける栗原さん、ますますのご活躍を楽しみにしています!

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