発掘ニュース

No.296

2021.08.06

音楽

小柳ルミ子さん歌手生活50年!“お宝映像”を語る

小柳ルミ子さん、歌手デビューまもない頃の映像です!
様々な方からご提供いただいた小柳さんの貴重な発掘映像をご覧いただき、ご本人のお話を聴きながら歩みを振り返りました。

先日、『ひるまえほっと』(関東甲信越のみの放送)「発掘!お宝番組」のコーナーにご出演いただいた小柳さん、今年歌手デビュー50年!「あっという間です(笑)」
今も変わらずキラキラの笑顔でご挨拶いただきました。

★歌のグランドショー

まずご覧いただいたのは、冒頭の一枚でもご紹介した1972年放送『歌のグランドショー』「瀬戸の花嫁」を歌う映像です。

「これどなたですか?っていう感じ。ホントにこの髪型…50年経つとこんな風になります(笑)」

貴重な『歌のグランドショー』、実は新番組として始まった初回の映像です。以前、このコーナーにご出演いただいた佐良直美さんから提供いただきました。
古谷アナ「こういう古い映像、小柳さんはお持ちではなかった?」
小柳さん「もってないんですよ、それが!当時はすごく忙しくって、録画するとスグに消して次の出演番組を重ねて録画して…ホントに家に何も無いんです…。」

★ビッグショー

続いての“お宝番組“は、第一線で活躍するトップタレントだけが出演できる『ビッグショー』。日曜夜、大河ドラマのすぐ後に放送していた当時の看板番組でした。自分で司会をしながら歌うワンマンショー形式。1976年、小柳さんが24歳の時の映像です。

「初めて一人でステージに立って歌った時、緊張と不安と嬉しさと怖さと…その気持ちがそっくりそのまま今の気落ちです。」新人時代「わたしの城下町」を初めて歌った時と重ね合わせてステージ上で一人語り。

小柳さん「NHKの『ビッグショー』に出していただけるというのは、歌手としてステイタスですし、私はもちろん周りのスタッフがものすごく喜んで…。今より化粧が濃くてびっくりしました(笑)。」

この回には、今年5月に亡くなられた作曲家の小林亜星さんがゲストとして出演。
「亜星さんには『恋岬』という曲を作っていただきました。私にとっては演歌風で不安だったのですが、レコーディングで一言もダメ出しをなさらなくて、すごく優しかったことを覚えています。」

この『ビッグショー』は世田谷区在住の視聴者の方から提供いただきました。小柳さんのほかにも、美空ひばりさん三波春夫さんはじめ、まさに“ビッグ”な皆さんが出演した『ビッグショー』は1974年から5年間でおよそ250回放送しました。しかしまだ半分ほどしか保存がありません。録画テープをお持ちの皆さん、是非情報をお寄せください!

★NHK 花のステージ

1978年放送の『NHK 花のステージ』「SFバラエティー宇宙最前線」は司会を担当していた山川静夫アナウンサーから提供いただきました。この回はスペシャル版で、人気歌手の皆さんが演じるミュージカル風バラエティー。小柳さんは地球防衛軍の隊員役!歌手だけでなくマルチに活躍する姿が残されています。

★ばらえてい テレビファソラシド

1980年放送の『ばらえてい テレビファソラシド』では古典芸能、狂言の発声練習に挑戦しました。何度練習しても、最後の方で笑いをこらえられなくなる小柳さん。

「もう笑い上戸なんですよ~。笑い上戸で泣き上戸で…、まだ八重歯がありましたね!貴重な映像、まったく記憶にない映像でした。NHKはいろんな事させるんですよ~(笑)」

多彩なNHKの番組に出演してきた小柳さん、デビューした1971年から現在までおよそ1000本の番組に出演。もともとNHKに保存されていた番組、そして番組関係者や視聴者の皆さんから提供いただいた番組など、多くがアーカイブスに登録されてきたのですが、まだ170本ほどが保存されていません。

今回、小柳さんの発掘映像から見えてきたのが“ステージ衣装の変遷“です。
「衣装は、生地選びからデザイン、飾りつけ、全部自分でやっていたんです。洋裁をやっていた母の影響で、子供のころからそういう環境だったんです。全部の衣装が愛おしいんですが、『蛍火』が印象に残っています。スタンドマイクで両手が使える歌だったので、あえて裾を持って歌いました。…生地のドレープ、蛍が羽ばたいている感じをイメージしたんです。」

★連続テレビ小説 虹

実は小柳ルミ子さんのNHK初出演は、歌手としてではなく俳優として朝の連続テレビ小説でした。1970年放送の『虹』。ヒロインは南田洋子さん(写真の一番右)。大学の講師を務める女性が戦中戦後の混乱期をたくましく生きる物語。小柳さんはその長女役でした。(南田さんの左、制服姿が小柳さん)

NHKにも全く残されていない番組の一つで、記録写真が数枚アーカイブスに保存されているだけです。

こちらの写真、いちばん右は古谷一行さん。そしておばあちゃん役の瀧花久子さんとのエピソードを小柳さんは語ってくれました。
「ドラマの中でおばあちゃんが亡くなるというシーンの本番の日、メイクをしている時にマネージャーさんが“ルミ子~!デビュー曲ができたよ―!”と走ってきたんです。私はオタマジャクシが並んでいる譜面を見て“ド・ミ・ミ・ド・ミ…”って歌ったら嬉しくて涙が止まらず、福岡の母に電話して親子でワンワン泣いて…。そのあと丁度、おばあちゃんが亡くなるシーンの本番で上手に泣けたんです。デビュー曲が出来た嬉し涙と、おばあちゃんが亡くなったというシーンの悲しい涙、今でも鮮明に覚えています。」

全く残っていない『虹』の映像、なんとか発掘したいです!皆さん、是非ご協力ください!

歌手生活50年の小柳さん、今後の抱負は?
「元気で幸せに生きられればいいなと思っています。みなさんに感謝ですし、自分の健康にも感謝です。もうじき私は69歳なんです。皆さんに元気とか勇気とか幸せをお届けできるように、これからも頑張っていきます!」

今回はリモート出演ということで、せっかくの衣装を上半身しかご覧いただけなかったため、番組終了後に写真を撮らせていただきました!
いつまでもキラキラまぶしい小柳ルミ子さん、益々ご活躍ください!

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