発掘ニュース

No.291

2021.05.14

情報番組

三波豊和さんから“お宝番組”!

今回は俳優、歌手としてドラマや歌番組、さらにはバラエティーなどマルチに活躍してきた三波豊和さんからの発掘!『ひるまえほっと』(関東甲信越のみの放送)「発掘!お宝番組」でエピソードを語っていただきました。

4月から古谷敏郎アナウンサーにキャスターが代わり、初の「発掘!お宝番組」
新型コロナウィルス感染防止対策のため、三波さんはリモートでのご出演となりました。
坂本リポ「番組発掘プロジェクトとは、今は残されていないNHKの番組を、番組関係者や視聴者の方に呼び掛けて探し出し、改めて保存しようという取り組みです。今日のゲストはこの方!」

「“番組関係者”の三波豊和です」とユーモアたっぷりに登場してくれた三波さん、現在65歳。趣味のゴルフをはじめスポーツで体を鍛えていることもあって、とにかくお若いです!そして変わらない笑顔と声!

番組では、まず三波さんから提供いただいた映像をご紹介。

★『ひるのプレゼント』

三波豊和さん、歌手としてのデビュー曲『青春よ翔べ』。この映像は1980年9月放送『ひるのプレゼント』、親子で活躍する芸能人の皆さんを紹介したシリーズ「カエルの子・三段跳び」の2日目。お父さまの三波春夫さんとの出演でした。

その『ひるのプレゼント』では人気コメディアンの方々とのコントも!こちらは後ほど…。

★『お楽しみファミリーホール』

公開番組の『お楽しみファミリーホール』『歌はともだち』では司会も!歌に、司会に、会場のお客さんを巻き込んだゲームコーナーまで大活躍!ご自分の出演シーンを中心に数々の番組を録画、ご提供いただきました。

「歌手としてのデビューは21歳の時でした。当時はNHKで歌のオーディションがあって、午前中に1回歌って合格すると午後にもう1回歌う。審査員には藤山一郎先生もいらして、質問もあったりで厳しかったです。」

「もっとさかのぼると、6歳の時に初めてテレビに出させていただいて、8歳の時に初めて映画に、10歳で初舞台でした。初舞台は東京の歌舞伎座で、普通は色々なところに出て最後に“檜舞台”歌舞伎座!という感じですが、スミマセンいきなり歌舞伎座でした…。」

三波さん、1978年放送の連続人形劇『紅孔雀』では主役の小四郎の声を担当、恋人役の久美は前回の「発掘!お宝番組」でゲストとして出演いただいた水沢アキさんでした。
その前回(12月放送)に話はさかのぼります…

『紅孔雀』が、番組関係者や声優の神谷明さんなど、多くの皆さんのご協力で残り1話となっていることをご紹介。残りの第82話の提供を呼びかけました。
さらにコーナーの最後には…

「三波豊和くん持ってるんじゃないの?あと一本、お願い!」
ゲストの水沢アキさん自らが三波豊和さんにテレビを通して呼びかけてくれたのです。
このことがきっかけで三波さんに連絡をおとりしたところ、何本かの“お宝番組”をお持ちであることが判明。今回の出演につながりました。
はたして残りの1本、三波さんは…?

「持っていませんでした、申し訳ない。アキちゃん、ゴメンね!」
いえいえ、そんなことはございません。色々な“お宝番組”をご提供いただき、番組発掘プロジェクト一同感謝しております!番組のためにこんな写真も…

「このころ宇宙戦艦ヤマトがヒットして声優さんの人気がグーっと上がってきたんです。NHKさんの駐車場のところにステージを作って『紅孔雀』のイベントを行ったんですけど、春に大成功して、夏にもサマーフェスティバルをやったのが左の写真。右は神谷明さんとのジョイントコンサートで、スゴイ人だかりでありがたかったです。」

『紅孔雀』が好評で、三波さんは次の年から始まった連続人形劇『プリンプリン物語』にも出演されました。主人公の少女プリンプリンが、ユニークな仲間と祖国を求めて旅をするストーリー。三波さんは声優としてではなく、人形の中に一人だけ、制作スタッフ役として出演しました。

プリンプリン物語もこのホームページでたびたびご紹介してきましたが、残りあと1本!全656回のうち、あとは第265話だけです。

三波さんから提供いただいた番組の中で最も多かったのが『ひるのプレゼント』。平日のお昼どき、スタジオあり生中継ありのバラエティー番組です。こちらは1983年に放送された富士山頂上からの生中継。月曜から金曜まで連続5日間という当時としては大変な試みでした。

「前の日の午後3時くらいに出発して、関係者用の車両で6合目まであげてもらいました。そこから先はヘルパーさんに荷物を持ってもらい『本八合』というところで泊まらせていただいて、次の日朝早く起きて現場に行ってリハーサルをして生中継でした。このころは衛星中継も使ってないでしょうし、スタッフも大変だったと思います。」

その「ひるのプレゼント」では小松政夫さん東八郎さんなど、名コメディアンの皆さんと共演、一週間5回シリーズのコント企画に何本も出演されました。

「これはアドリブでやっているように見えますけど、12時20分から始まって45分まで全部台本だったんです。全て、一言一句。朝9時にNHKに来たら“さあやろうか!”とそこから口立てで練習をして…本番前になるとすごく緊張しました。伊東四朗さん、小松政夫さん、東八郎さん、よくご一緒させていただいて生放送で学ばせていただきました。」

「こうした映像を残しておくことは、懐古主義で昔はよかったな~というだけではなく、僕らは積み重なったものの更に上に行くという意味でも昔のものを勉強しなければいけない。財産だと思います。」

三波さん、映像の提供そしてご出演ありがとうございました。まだ古いビデオテープがあるかもしれないとのこと。見つかりましたら是非ご連絡ください!

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