発掘ニュース

No.279

2020.11.07

ドラマ

秋のSFラジオドラマ特集!声の出演に注目!

もう一度聞きたい!でもNHKにも残されていないラジオ番組の音源を発掘、放送する番組、『発掘!ラジオアーカイブス』。11月7日の放送は時間を拡大!新型コロナウィルス感染防止の対策を厳重にとったうえで、ゲストにこの方をお迎えしてお送りいたしました!

「筋肉少女帯」でお馴染み、ロック歌手の大槻ケンヂさん!作家としてSF作品での受賞歴もある“オーケン”さんと一緒に、1980年のお正月に3夜連続で放送した特別番組「日本SF名作シリーズ」から2つの作品を聞きました!(マスク無しの写真はトップページに!)

40年の時を経て再び放送したラジオドラマを更に楽しんでいただこうと、
それぞれのラジオドラマで声の出演をされた方々にスポットを当て、
これまで発掘されたテレビ番組の中からお顔をご紹介します!

◆『お茶漬の味』小松左京
舞台は今から300年後、23世紀。宇宙艇「ふじ」の乗組員5名は、12年もの任務を終えて地球に帰還します。しかし宇宙での任務には“相対時差”というものがあり、地球では120年という時間が経過していました。

果たして、長い宇宙旅行から無事に地球に戻ることはできるのか?
たどり着いた地球では、いったい何が起こっていたのか…!?

「お茶漬の味」という美味しそうなタイトルからは想像できない壮大なSFドラマです。

原作:小松左京
脚色:川崎九越
音楽:宇野誠一郎
声の出演:北村和夫、角野卓造、坂口芳貞、冷泉公裕、田村勝彦、三津田健 ほか
★北村和夫

宇宙艇の艇長を演じた北村和夫さんは発掘ニュースNo.17でご紹介した、山田洋次監督テレビ初脚本ドラマ『遺族』に重要な役で出演していました。

★角野卓造

宇宙艇の乗組員の一人、角野卓造さん発掘ニュースNo.68No.262でご紹介した娯楽時代劇『鳴門秘帖』(1977年)で、田村正和さん演じる美剣士・法月弦之丞をねらう旅川周馬役として出演、カッコいい姿を見せてくれています!

◆『おれに関する噂』筒井康隆
主人公は、ごくごく普通のサラリーマン・森下ツトム。

ある日突然、この主人公の日常がニュースで報道されます。仕事のことや恋愛のこと、日常のあらゆることをお構いなしに報道するマスコミ。なぜか突然“時の人”となってしまい、困惑する主人公…。

平凡なサラリーマンのことを、なぜマスコミは騒ぎ立てるのか?!
日常が不気味にも“非日常”と変化していく怖さに満ちた作品です。

原作:筒井康隆
脚色:石山透
出演:神谷明、松金よね子、山田康雄、熊倉一雄 ほか
★神谷 明

森下ツトム役の神谷明さんは、発掘ニュースNo.159でご紹介した通り、連続人形劇『プリンプリン物語』『紅孔雀』のビデオテープをご提供いただいた、番組発掘プロジェクトの恩人です!

『プリンプリン物語』ではプリンプリンと一緒に旅をする仲間ボンボンや、「知能指数1300!」のセリフでお馴染みだったアクタ共和国の独裁者ルチ将軍など複数の役を、声を変えて演じ分けるなど、まさに“声の魔術師”として活躍!

『おれに関する噂』の脚色を担当した石山透さん『プリンプリン物語』の作者でもあり、どこかに遊び心が…

神谷さんから提供いただいた1978年放送『600こちら情報部』の映像には、当時声の出演をしていた『紅孔雀』について語る若き日の神谷さんの姿も…。今回のラジオドラマ「おれに関する噂」はこの2年後の放送です。

★山田康雄、熊倉一雄
そして山田康雄さん熊倉一雄さんのお二人が出演している番組を発掘!

1977年の元日に放送した『もうひとりのかぐや姫』。宝塚歌劇団で活躍していた遥くららさんが演じる“かぐや姫”をめぐって繰り広げられるミュージカル風のドラマ。

遥くららさんからご提供いただいたビデオテープの中から発掘された一本で、
最後は“かぐや姫”を月に送り帰そうするものの、逆に山田さんたちが宇宙へ行ってしまうというSFらしい一面もある番組です。

さて豪華な声の出演者をご紹介したところで、ラジオの放送を聴き逃してしまったという方や、もう一度聞きたいという方は「らじる★らじる」聴き逃しサービスで是非お楽しみください!

「発掘!ラジオアーカイブス」
日本SF名作シリーズ 小松左京&筒井康隆
『お茶漬の味』『おれに関する噂』

(※一部再構成してお送りしたため、今回の放送では出演されていない方もいます。ご了承ください。)
今回の聴き逃しサービスは11月14日(土)午後2時55分頃までお聴きいただけます。

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