発掘ニュース

No.264

2020.05.15

ドラマ

少年ドラマシリーズを動画でご紹介・第1弾!

今回は発掘番組を動画クリップでご紹介するシリーズ!人気の高い“少年ドラマシリーズ”からハラハラ、ドキドキの推理ドラマです。

★少年ドラマシリーズ『蜃気楼博士』(1978年)

『蜃気楼博士』、いかがでしたか?わずか4分あまりでしたが、この後どうなるのか気になりますよね!

都筑道夫さん原作の小説をドラマ化した作品で全12回。霊媒師・峠原忠明が行う守護霊を使った殺人実験。一方、超能力などありえないと断言する奇術師、ドクター・ミラージュ『蜃気楼博士』こと久保寺俊作。さらに事件の真相に迫ろうとする週刊誌記者・昭一と中学生・次郎の草間兄弟…そして驚きの結末。

発掘ニュースNo.180コンプリート(完全収集)のことをお伝えしました。

映像を提供してくれたのは…

ドラマの中で、週刊誌の記者を演じた吉川淨さん。動画クリップ公開にあたって、吉川さんがメッセージを寄せてくれました。
Q 前回、ホームページで紹介されたことで何か反響はありましたか?
「学生時代の旧友や親戚、いまだ健在でテレビが大好きの恩師等、電話やスマホ、お手紙などで連絡をいただき、懐かしい青年時代に再会できたと喜んでいただけました。」

Q 『蜃気楼博士』の見どころは?
「新聞記者の私が中学生の弟と一緒に、ある不思議な予言者の予告殺人事件に巻き込まれ、そのカラクリを解き明かそうと四苦八苦しながら解決にたどり着こうとした矢先、ドラマは思わぬ方向に展開して行くと云う、原作・都筑道夫さんならではのどんでん返しが面白く、又一方、悲しくも切ない残像が残るドラマに仕上がっていると思います。少年ドラマシリーズですが、一話一話、推理を組み立てながら見て頂けると、ご家族皆さんで楽しんで頂ける作品だと思います。」

Q NHKでの出演ドラマの思い出は?
「NHKでは、戦後30周年の銀河ドラマ3部作・戦中編『虫けらの青春』で本格的に役者のお仕事をいただきました。それ以来、大阪局制作の朝ドラ『おはようさん』、銀河ドラマ『紬の里』と大阪局が続き、名古屋局からも銀河ドラマ『巣箱』のお話を頂きました。当時名古屋局は『中学生日記』が有名で、銀河ドラマは年間1本だけの制作でした。その貴重な1本に呼んで頂ける喜びはひとしおで力も入りました。それが良かったのかどうかは分かりませんが、続けて少年ドラマシリーズ『蜃気楼博士』のお仕事がいただけたのです。」

吉川さんが出演されたドラマの保存を調べてみたところ、朝ドラの『おはようさん』は第1回と最終回は元々保存があり、他に数本が発掘されています。銀河ドラマは全く保存がありませんでした。録画したビデオテープをお持ちの方は是非ご連絡をください!

Q 緊急事態宣言が出されている中ですが、吉川さんの近況は?
「戦争を知らない戦後っ子ですが、コロナは1つの“戦争”のようだと感じています。戦う術を知らない私は、ただひたすら家に閉じ籠り、必要な時だけ、それも4日に1度だけ素早く買い物を済ませ、人気の無い時間帯を考え、人気の無い場所を選び散歩に向かう。仕事も無くなり、大変な思いをしている人達が同じ業界の中にも数えきれない程います。私もその一人ですが、今は兎に角“辛抱”の時。出来ることは自分や家族の命を守ること。しいてはそれが医療機関や休めずに働いて下さっている方々への『エール』だと信じています。頑張りましょう!」

少年ドラマシリーズ『蜃気楼博士』は、各地のNHKにある端末で無料でご覧いただける「番組公開ライブラリー」での公開に向けて手続きを行っているところです。
発掘されたすべての映像をご覧いただける日をお楽しみに!

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