発掘ニュース

No.241

2019.08.23

情報番組

朝ドラ100作記念イベント開催、イッキューさんも登場!

大好評で現在放送中の連続テレビ小説『なつぞら』朝ドラ100作目であることを記念して、先日埼玉・川口でイベントが行われました!“イッキュウ”さんこと坂場一久役の中川大志さんのトークショーも開催。たくさんの朝ドラファンの皆さまにお越しいただきました!

まず第1部は、総合テレビ『あの日 あのとき あの番組』の公開収録。 テーマは「朝ドラ100作~変わらぬ人気の秘密とは~」(8月4日放送済)

『ゲゲゲの女房』でヒロインを演じた松下奈緒さん『梅ちゃん先生』の脚本を担当した尾崎将也さんをゲストに、森田美由紀アナウンサーの司会で朝ドラの人気の秘密に迫りました。

ちなみに、ゲストのお二人にとって思い出に残る朝ドラは…?

松下さんはご自分の朝ドラ出演が決まった後に見た『純ちゃんの応援歌』。女優を目指すきっかけにもなった山口智子さんがヒロインです。尾崎さんは浅茅陽子さんが女性飛行家を目指す『雲のじゅうたん』、昭和の父親像が『梅ちゃん先生』にも通ずるテーマでした。

第2部の前半は「朝ドラ 第2、第3の輝く男たち 名場面セレクション」
第1の男というと、多くは主人公と結婚しヒロインとともに歩みます。第2、第3はそれが叶わない人。キャラが立っていたり、せつないシーンがあったり…主人公の人生やドラマの展開に重要な役割を担っていながらメインでは無い、それが『第2、第3の男』です。

第2部の進行役はフリーアナウンサーの今村明子さん(右)。コメンテーターは、朝ドラに詳しいライターの田幸和歌子さん(左)。田幸さんは「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」という本を出版、朝ドラの記事も長年手掛けている、いわば「朝ドラウォッチャー」です。

前掲の写真に写っている10人の『第2、第3の男』が演じる名シーンをご紹介。会場で手を挙げてもらい人気調査をしたところ、一番人気は『花子とアン』で朝市を演じた窪田正孝さんでした!

『わろてんか』高橋一生さんにも多くの手が挙がりました。実業家の伊能栞役で、ヒロイン・てん(葵わかなさん)との縁談を断った男。その後、てんへの思いを心に秘めながら、藤吉(松坂桃李さん)と結婚したてんが寄席興行の世界で活躍していくのをずっと支えていく存在になりました。

懐かしかったのは、昭和60年放送『澪つくし』柴田恭兵さん
ヒロインかをる(沢口靖子さん)の夫役を演じましたが悲劇的な運命をたどる第2の男…。かをるは漁師の惣吉(川野太郎さん)と恋に落ち結婚。ところが惣吉は船で遭難、行方不明に。梅木(柴田恭兵さん)と再婚し子供も二人生みますが、惣吉が記憶喪失の状態で帰ってきます。気持ちが揺らぐかをる。夫・梅木は嫉妬と怒りで荒れ、かをるに冷たく当たり夫婦の危機へ…。梅木はかをるへの思いを胸に秘めながら戦争に召集され、帰らぬ人となります。

田幸さん「やっぱり第2第3の男って味があって切ないです。負けていく側の肩を持ちたくなったり、報われない人を応援したくなっちゃうというのが、日本人のDNAに組み込まれているのかなと思います。朝ドラのヒロインは明るくて“けなげ”とよく言われるんですが、実は一番“けなげ”なのは第2第3の男ではないかと。」

そして第2部後半は『なつぞら』第1の男中川大志さんのトークショー!

「こんにちは、『なつぞら』で坂場一久を演じています中川大志です。『なつぞら』が始まってから皆さんの前でこうしてトークショーをするのは初めてです!」

Q 『なつぞら』の出演の話が来た時の気持ちは?
「オーディションを受けたんです。役は決まってなくて僕らの世代の男性キャストの役者さんたちが、ホントにたくさん何百人と来ていて。吉沢亮くんとか山田裕貴くんたちと一緒に受けました。決まりましたという連絡があったんですが、半年くらい何の役なのかは聞いてなくて…しばらくは出るとは聞いていても進展がないので、もしかしたらホントは出ないのかなと(笑)」

Q 実際に坂場一久役だと決まったときにはどうでしたか?
「台本を読んで、なんて面倒くさい男なんだ(笑)こんな人が同じ会社にいたら嫌だなと。自分が今までやったことが無いような変わったキャラクターだったので。ただ台本を読むにつれて新しい面が見えてくるキャラクターで、なつにとっても周りの人にとっても第一印象は最悪でしたが、知れば知るほど面白いと思ってもらえるやりがいのあるキャラクターだと思いました。個人的には“するめいか”のような…(笑)」

Q アニメに関しては勉強を?
「坂場が2回目くらいの登場シーンで、馬の動きがおかしいんじゃないかと文句をつけるシーンがあるんです。その時になつが、動きに合わせてキャラクターの顔が伸びたり縮んだりする『ストレッチ アンド スクオッシュ』という技法を使うんです。これはプレストン・ブレアというアニメーターが編み出した技法で、それをまとめた本があるんです。“僕はそれ全部読みました”というセリフがあったので(本を)探してみたら翻訳されたものがあって、坂場さんは原書で読んだんですが僕は翻訳されたものを買って読みました。」

Q 『なつぞら』の世界の魅力は?
「やっぱり開拓者精神ですね。アニメーションの世界が始まったばかりの頃に、開拓者の土地で育ったなつがアニメーションを開拓していく。先が見えない中、新しいことにどんどん挑戦していって、いっぱいケンカしたりぶつかったりしながら切り拓いていくっていうエネルギーが凄くある時代、それが『なつぞら』の魂ですね。」

中川さんは俳優10周年!実は2011年に放送された朝ドラ『おひさま』にも出演されていました。会場のスクリーンには、ヒロインのお兄さん役で出演していた小学校6年生当時の中川さんが…!

「ホントに恥ずかしいです。すごく思い出しました。久々に見ましたね。見られたもんじゃないです、ひどいです。いま『なつぞら』の子役の子たち、めっちゃ上手いじゃないですか!自分のこのときなんか比べものにならないです…。」

「これ以来、ずっとまた出たいと思っていた朝ドラだったので『なつぞら』の出演は嬉しかったです。…まさか自分が100作目という記念の作品に関わらせてもらえるとは思ってもいなかったですし、今日こうして朝ドラの歴史を改めて見て、より一層身が引き締まりました。最後まで大切に演じて皆さんに届けられるように頑張ります!」

皆さん!テレビの前で毎朝楽しみにお待ちください!そして…

現在、埼玉・川口にあるNHKアーカイブスでは、
『朝ドラ100の物語~昭和・平成の朝を彩ったヒロインたち~』
という企画展を開催中!

9月8日(日)まで!是非お越しください!

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