発掘ニュース

No.232

2019.05.17

情報番組

35年ぶりNHK生放送出演!佐良直美さんから発掘

「こんにちは、昭和の昔からやってまいりました。」
と第一声でスタジオを笑いで包んだ佐良直美さん!1960年代から80年代にかけて歌手や女優としてNHKの様々な番組で活躍されました。現在は家庭犬のしつけ教室を主宰されています。今回は、先日ご出演いただいた『ひるまえほっと』(関東甲信越のみの放送)「発掘!お宝番組」の報告です。

柘植アナ「NHKのスタジオでのテレビ出演は31年ぶり!」
佐良さん「生放送は35年ぶりなんですって。『ひるのプレゼント』以来だそうです。昭和のガラクタです(笑)」

まずご覧いただいたのは佐良さんから提供いただいた1976年放送の『ビッグショー』。デビュー曲「世界は二人のために」は120万枚の大ヒット!結婚式の定番ソングとなりました。

「最初は、なんて童謡みたいな曲なんだろうと思いました。…もともとはコマーシャルソングで、NHKではずっと歌わせてもらえなかったんです。12月に入ってから歌わせてもらって、『世界は二人のために』で紅白に出させていただきました。」

そのNHK紅白歌合戦、佐良さんの素晴らしい記録がこちら!

通算5回の紅組司会は黒柳徹子さんとならんで歴代最多です。

佐良さん「頭からアメを出さないといけませんね(笑)」
柘植アナ「徹子さんのように(笑)」
トークの随所にジョークを交えてくださり、久しぶりのスタジオ生出演とは思えないアドリブの応酬です!

「あの頃、紅白歌合戦は除夜の鐘の前に必ず見るもので、生活習慣でしたね。私はテレビ局のディレクターになりたかったので、まさか出演させていただけることになるとは思っていませんでした。」

続いての発掘番組は、1967年から68年放送のドラマ『ケンチとすみれ』
藤岡琢也さんがケンチ、林美智子さんがすみれを演じ、佐良さんは二人の娘・高校生のナナ役でした。提供いただいたのは1968年の2回分(第36、37回)。このうち第36回は『ケンチとすみれ』では初めて、1本丸ごと発掘されました!

さらに『ひるのプレゼント』ではコントを!お相手は、なべおさみさん
1970年10月放送分で、これは“ひるプレ”が始まった年!初年度の放送はこれまで司会の山川静夫アナから提供された1本しか残されておらず大変貴重です!しかも「直美と遊ぼう」という一週間のシリーズ5本全てを提供いただきました。

そして1968年放送『みんなの招待席』。公開収録番組で、この中の1コーナーだったのが…

『連想ゲーム』!得点ボードはこんな感じ。『連想ゲーム』が始まってから5回目のお宝映像です。

もう1本ご紹介しましょう!

1968年から74年放送の『世界の音楽』。司会はバリトン歌手の立川澄人さん。ユーモアたっぷりの立川さんとともに、佐良さんはレギュラー出演者として番組を支えました!

毎回国内外から様々なゲストが登場するのですが、こちら貴重な映像!料理番組でおなじみの平野レミさんがシャンソン歌手として活躍する姿が残されていました。

柘植アナ「平野レミさん!当時はどんな感じでしたか?」
佐良さん「変わってませんね。気取って歌っていらっしゃいますけど、裏(楽屋)に入ると今と同じでした(笑)」

こうした“お宝映像”が録画されていたテープがこれ!1/2オープンリールという1960年代に発売された世界で最初の家庭用ビデオテープです。

「うちの倉庫に入っていたホコリだらけのテープがこれです。きれいに拭いていただいて…。でもこんなにあるなんて私自身もビックリしました。」
東日本大震災で栃木のご自宅が被害を受けたためファンの方にあずかってもらっていたテープも含め、80本余りの1/2オープンリールを提供いただきました。

「録画は家族がしてくれました。(自分が出演した)紅白歌合戦は元日の午前10時か11時ころから見ました。家族みんなは(生放送で)見ているので、私一人で。あそこはこうなっていたのかとか、これは撮られてなくて良かったとか(笑)。」

番組後半では佐良さんの現在の活動をご紹介!

さて現在の佐良直美さんは芸能界からは離れ、栃木県那須塩原市でおよそ50匹の犬と100匹の猫とともに暮らし、家庭犬のしつけ教室を主宰されています。

「最初引っ越して間もない頃、私の家の門の前に子犬を年間30匹くらい捨てていかれました。それで、これは飼い主教育をしなければだめだと思って“しつけ教室”を始めました。」

「古いしつけの方法は体罰を与えますでしょ、叩いたり叱ったり。でも結局、犬語じゃないから犬は分からないんです。犬は自己顕示欲がすごく強い動物ですから、ほめられたりするとのってくるんです。そういう、犬のやる気を起こさせるトレーニングです。」

「ペットは人間の心にとって癒しになりますが、それ以上に私たちが彼らの癒しにならなければならないと思います。彼らの方が寿命が短いですからね。ああ楽しかった、楽しい“人生”…じゃなく“ニャン生”とか“ワン生”だったと思えるように飼っていただきたいと思います。」

35年ぶりのNHKテレビスタジオ生出演、本当に佐良直美さんありがとうございました!
提供いただいた映像はアーカイブスで大切に残してまいります。

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