発掘ニュース

No.222

2019.02.08

趣味/教育

昭和46年!これまでで最も古い『こどもニュース』発掘!

“こどもニュース”というと『週刊こどもニュース』(1993~2010年)を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、今回ご紹介する番組は違います。もっと昔に放送していた、子供たちのために作られた5分間のニュース番組です!前回ご紹介した『ネコジャラ市の11人』と一緒に、テニス中継のビデオテープにオマケで残されていたのはこの番組で、5分間が丸々録画されていました。

キャスターは、1966(昭和41)年NHK入局、当時5年目の田谷章子アナウンサー
『こどもニュース』は、ニュースの中で子供たちに関係が深かったり、動物や宇宙など子供たちの関心が高いものを分かりやすい原稿に書き換えて放送する番組です。
この日はまず…

「ソビエトが今朝、3人乗りの宇宙船ソユーズ10号を打ち上げて、地球を回る軌道に乗せました。ソユーズは、先日打ち上げた軌道科学ステーション・サリュートとドッキングして新しい実験に乗り出すのではないかという見方が強まっています。」

当時は東西冷戦の真っ最中。写真はこの時打ち上げられた10号ではなく、前の年に打ち上げられた9号のものですし、「見方が強まっています」という言葉にもソビエトと日本の関係性が浮き出ていますね。

日本のニュースは3ヶ所から。

まずは岡山。大自然に親しみながら子供たちにのびのびと勉強させようと作られた「山の学校」の話題です。中学校の裏山にできたのは広さ3000平方メートルの「山の学校」。

テーマは“自然の中での人づくり”。棒登り、ロープ渡り、飛び馬…、身体を動かすための道具が用意されています。今から48年前、この頃すでに、子供たちにとって伸び伸びと身体を動かせる環境は少なくなってきていたという事でしょうか…?

2つ目は鹿児島から。町の中に信号機や踏み切りの遮断機が一つも無いという町で、子供たちが都会に出ても戸惑わないようにと、小学校の校庭に信号や遮断機を設置した交通教育センターを作ったというユニークなニュース!

「このセンターには歩道のある道路や、色々な信号機、それに遮断機付きの踏み切りなど15種類の施設が設けられ、学校の子供たちおよそ700人は毎朝学校に着くとこのセンターの中を通って教室に入ります。センターの中では信号機が規則どおり働いており、先生たちの運転する自動車やオートバイが走り回っているため、子供たちは交通のルールを守りながら横断歩道を渡ったりして、静かな町内とは打って変わった都会の交通混雑を毎日体験しています。」

先生たちが毎日、自動車やオートバイで走り回っていたんですね!

最後は愛媛。松山市の道後動物園でカンガルーの赤ちゃんがお母さんの袋の中から初めて出てきたという話題です。

こちらがその赤ちゃん!生まれてから4ヶ月あまり、お母さんカンガルーのお腹の袋で育てられてきた赤ちゃんが、時々顔を出すようになり、ついに袋から出てきたという微笑ましいニュースです。

以上が発掘された5分間の内容です。

さて、ここで『こどもニュース』の変遷を見てみましょう。
1959(昭和34)年4月スタート。最初の2年間は週に1回の放送でした。
1961(昭和36)年から2年間、『こどもの時間』の中で毎日の放送に。
1963(昭和38)年~1978(昭和53)年、毎日夕方放送。『600こちら情報部』の登場で終了。

実に19年間にわたって放送した『こどもニュース』ですが、放送の様子が残っているのはわずか2本!今回発掘されたものと、もう1本はこちら…

1977年8月1日放送分。こちらはカラー版!タイトルの映像が鮮やかですね。
今回発掘されたのは1971年4月23日放送、NHKに残る最も古い『こどもニュース』となりました。提供してくれた日本テニス協会の皆さん、改めて、ありがとうございました!

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