発掘ニュース

No.210

2018.10.05

音楽

最も古い『世界の音楽』立川澄人さん司会!

1968~1974年まで放送した『世界の音楽』これまで発掘された中で最も古い1969年放送分をはじめ8本あまりが見つかりました!

番組の司会はバリトン歌手の立川澄人さん。ユーモアに富んだ語り口で、クラシック音楽を身近に感じてもらおうという『世界の音楽』にピッタリの司会者でした。

当時40歳の立川さん。今回発掘された中で最も古い1969年4月23日放送分です!お隣はレギュラー出演者の佐良直美さん発掘ニュースNo.204No.207に続き今回も、佐良さんのファンで宮城県にお住まいの川村惠美子さんに提供いただきました!

冒頭の映像は、『喜歌劇「軍艦ピナフォア」から わたしはピナフォアの艦長だ』。立川さんが艦長に扮しパイプを片手に歌います。コミカルな動きをしたり、サービス精神旺盛です!

番組の締めくくりは『ローレライ』。ご覧いただいてわかるように、スタジオの中にオーケストラ、そして合唱団が大集合!毎回この豪華な布陣で放送していたんですね、スゴイ!

さて、そもそも『世界の音楽』とはどんな番組か?NHKの番組紹介の資料によると…
「国内外著名演奏家の紹介を含めて、やさしい名曲、名演奏を楽しむ音楽番組。ポピュラー、クラシックの“好み”の垣根をより少なくするように構成。楽器コーナーではホルン、ティンパニー、弦バス、オーボエ、ファゴットなど、なじみの薄い楽器にも焦点を当てた。」
とあります。

たとえば今回発掘された1969年10月14日放送のこの回は、トロンボーンにスポットを当てていました。オープニングもトロンボーンとの合成画像で楽しい演出です!

ホースを使ってトロンボーンの音の秘密に迫ったり、普段はなかなかじっくり見ることの無い楽器の仕組みを子供たちにも分かるように説明していました。

1970年9月1日からは新しいタイトル映像でスタート。アニメーションと実写を交えたもので、タイトル文字も華やかになりました!


1972年2月29日放送(部分録画)

そしてこちらは、丸々一回分はそろっていませんでしたがカラーの『世界の音楽』。番組開始当時からカラー放送でしたが、録画機材がまだ対応していなかったため、発掘された初期のものは白黒で録画された映像です。


1972年3月28日放送(部分録画)

白黒、カラーいずれも今回提供いただいた映像ですが、わずか1~2年の違いにもかかわらず、カラーになるとグッと時代が近づいて見えるのが不思議です!

ちなみに、これまで保存されていた最も古い『世界の音楽』は、立川澄人さんの奥様から提供いただいた1970年3月3日放送分でした。

もともとNHKに保存されていたものを含めても、まだまだ保存率が低い『世界の音楽』
今後も新たな発掘がありますように!

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