発掘ニュース

No.200

2018.07.06

バラエティー

初代 三波伸介さんが描く似顔絵、そして“家族”

200回目の発掘ニュース、今回は『ひるまえほっと』(関東甲信越の放送)「発掘!お宝番組」、特別編のご報告です!

1972~82年にかけて放送された『お笑いオンステージ』週末の夜、家族そろって楽しめるバラエティー番組として大変な人気でした!

なかでも名物コーナーだったのが、初代 三波伸介さんがゲストの子供たちの話を聞きながら似顔絵を描く「減点ファミリー」

ゲストの意外な素顔が垣間見えたり、子供の素直な思いが涙を誘ったり、お茶の間の共感を呼びました。

このとき番組の中で描かれた似顔絵が、NHK放送博物館の所蔵庫に残されていました!その数、およそ300点!

『減点パパ+減点ファミリー展』と題して、残されていた似顔絵のうちおよそ110点が、3月下旬から放送博物館に展示されています。(7月8日まで)。

いくつか作品をご紹介しましょう!

いかがですか?皆さんの特徴が見事に表現されていますよね!

訪れた人たちは…

「テレビ1台でみんなで見てたので、おじいちゃん、おばあちゃんとか7~8人で見ていました。当時の家庭はこうだったというのを思い出しますね。」

武内陶子アナ「喜劇役者でありながら、どうしてあんなに絵が上手いのだろうと子供心に思っていました。その初代 三波伸介さんは1982年にお亡くなりになりました。

スタジオには9年前に二代目を襲名された二代目 三波伸介さんにお越しいただきました!
お父さまに声もそっくり、笑顔も!

今回、放送博物館の所蔵庫でお父さまの絵が300点も見つかったというのを聞いてどうでしたか?」

「連絡を受けた時はビックリしました。あの膨大な絵が残っているんだということもありましたが、久々に親父の描いた絵を間近で見て、親父に会ったような気分になりましたね。」

武内アナ「こちらは東八郎さん!いつも番組でサラサラサラっとお描きになるので、下絵があるんじゃないかと…」
「よく言われていましたよね、鉛筆で薄く書いてあるんじゃないかとか…一切無いですね。もう“一発描き”です。これはすごかったですよね、消しゴムで消すわけにはいきませんからね。」

「本当は似顔絵は正面向いて描くのが楽なんですが、左側から描いてるんです。ただでさえ巨体でしたからね、カメラの邪魔にならないように。横から描くのって、やってみると難しいんですよ。」

「だから横から見ると、もっと似てるんですよ。」
武内アナ「えっ!ホント??…あーーー確かに!」

武内アナ「番組の中で、お父さまは子供たちと本当に和気あいあいとお話になって、子供たちが全然緊張してないように見えて素敵だなーと。」

「スタジオの近くにある喫茶店で、ずーっと子供たちとコミュニケーションをとるんです、番組の前に。それも実は似顔絵の秘密なんです。だいたい子供は親に似ていますから、DNAを探ることと、“お父さん仕事なに?歌手?俳優?”とか“おじさんと仕事したことあるって言ってた?”と聞いて、あたりをつけていたようです。」

そして三波伸介さん親子の絆を描いた、こんな絵も…

「これは親父の背中と私ですね、小学生の頃の。…(親父は)ものすごく忙しいんですよ。でも週に3回は一緒に風呂に入ってました。そして背中を必ず流させるという。もう一つ言うと、風呂に入る前に“一芸”をやらないと入れてもらえないんです。お風呂に入る前にどれだけ俺を笑わせられるかって。」
武内アナ「やっぱり初代は、二代目を継がせたい、喜劇役者になって欲しいという思いがあったんですね。」

武内アナ「さて実は、二代目 三波伸介さんご自身も絵がお上手で、大学では美術を専攻していたそうです。油絵をやっていらした!?」

「今日、実は似顔絵を描いてきたんです…武内さんの似顔絵を!」

武内アナ「わーーーー!えーーーー!ビックリしたなー、もう!お父さんの十八番じゃありませんが…!」と大喜びの武内アナ。

武内アナ「油絵を学んでも似顔絵を描けるようにはならないと思うのですが、どこかで学んだのですか?」

「いえ学んでないですね。小さい頃から“門前の小僧”ですね。」
武内アナ「お父さまの絵をご覧になりながら!素敵ですね。」

二代目 三波伸介さん、どうもありがとうございました!
そして初代 三波伸介さんの描いた懐かしい似顔絵を楽しめる展示会は、東京・港区のNHK放送博物館で7月8日(日)までです!あとわずか、皆さん是非お越しください!

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