No.190
2018.04.13
音楽
『ステージ101』ほぼ全編残っているのは…?!
先週に続いて『ステージ101』!
今回は、ほぼ全編残っている回を全てご紹介します!
さっそくですが、こちらは1972(昭和47)年5月28日放送「ヤング人形と遊ぶ」という回。番組関係スタッフからの提供で、しっかりとカラーで全編が録画されていました!
この時期の司会はヤング101のメンバーのひとり、泉朱子さん。
オリジナルソングは黒沢裕一さんが歌う「人生 すばらしきドラマ」、若子内悦郎さんと河内広明さんの「にくい太陽」が。他にもヤング101が歌う「恋はみずいろ(Love Is Blue)」や「シュガー・タウンは恋の町」などが収録されていました。
メインコーナーでは、ヤング101が人形劇のアテレコに挑戦。笑いも交えた、メンバーの個性が楽しめるパートです。
続いて、同じ年の6月25日放送「ヤングと番がさ」。なぜ番がさなのかと思ったら、ゲストが海老一染之助、染太郎さんのお二人!ヤング101のTシャツを着てお若いですよね。
この日のヤング101の歌は、なんといっても「怪獣のバラ-ド」。
小中学校の合唱曲としても歌われるようになったこの曲、ステージ101のオリジナルソングでした。怪獣のキャラクター、可愛らしいですね!!
1972年8月13日放送「キュー!101」はスタジオの裏側を紹介しながら番組を進行する回。
ここまでご紹介した1972年の各回では、“ピコ”こと桶口康雄さんのピアノ弾き語りがあります。この日は「シルビアズ・マザー」。
劇団四季の皆さんをゲストに招いてのコラボも。
とんで翌年、1973年11月11日は「ヤング ビートルズを歌う」。ヤング101のメンバーがビートルズの曲を10曲以上披露する特集です。
1973年12月2日「レッスン・レッスン・レッスン」。一週間に4日、歌とダンスのレッスンを続けていたというヤング101。そのレッスンをテーマにした回です。このころ時々、作曲家の宮川泰さんが出演、ユニークなキャラクターで笑いを誘っていました。
1973年12月9日放送は「101物語から 名作・母帰る」と題してワカ(若子内悦郎さん)とヒロ(河内広明さん)のお母さんが不倫で家出をしてしまうというドラマ仕立て。この回の圧巻はこちら…
前の年にアメリカで大ヒットした「アメリカン・パイ」をワカとヒロが歌います。何が圧巻かというと、この曲が長いんです。
なんと8分半あまりにわたって二人が熱唱します。
また、日本の流行曲もときどき取り上げていたようで、この回のラストソングは、ヒット中のチューリップ「夏色の思い出」でした。
1974年1月27日放送「ヤング世界の民謡を歌う」。スペシャルゲストはあべ静江さん。後ろを見ていただくと分かるようにお客さんがスタジオに入っています!
あべさんの指導のもと唱歌「ふるさと」をお客さんとヤング101みんなで歌います。
さらに…
塩見大治郎さんがスポットライトのコーナーで大活躍。自身の新曲「別れのドラマ」をレコード発売前に披露しています。
ここまでカラーの発掘映像でしたが、ぐっと時代をさかのぼって1971年9月15日放送は白黒での録画です。
画質が安定せず、かなり見づらいのですが、この回の“お宝”度が高い理由は…
この方!わかりますか??黒柳徹子さんが司会を担当しているのです!
この映像の提供者は作曲家で放送作家の三木鶏郎さん、ご自身も出演しています。敬老の日の放送ということで、鶏郎さんが作曲した懐かしい曲をヤング101が歌うという演出でした。
この他、既に番組公開ライブラリーでもご覧いただける1972年1月19日放送分と、最終回1974年3月31日放送分が全編保存されています。
ということで、前回の発掘ニュースでご紹介した1970年1月24日放送分をいれると、
『ステージ101』でNHKアーカイブスに、ほぼ全編保存されているのは
合わせて13本です。(冒頭や末尾が一部欠けているものがあるので“ほぼ”全編とさせていただきました。もともとNHKに残されていた最終回を除いて、12本が発掘によって保存されました!)
次回の発掘ニュースも『ステージ101』の予定です!