発掘ニュース

No.181

2018.02.02

バラエティー

台本発掘!『バラエティー世界史漫遊』って?!

ホームページをリニューアルして2ヶ月、「発掘重点番組」の中から『銀座わが町』『レッツゴーヤング』など貴重な番組が発掘されていますが、こちらの番組…

『バラエティー世界史漫遊』。映像は1本も保存が無く、資料となる写真も無し。
…となると、いったいどんな番組だったのか??ナゾは深まるばかりです。

そんな時に、この番組の台本が発掘されました!

1975(昭和50)年4月からわずか半年間、計20本放送された『バラエティー世界史漫遊』。その第1回、第2回、第6回、そして第9回の4冊です。演出を担当したNHKのOBからの提供です。

第1回のテーマは「ベーブ・ルース」。少し台本を見てみましょう!

最初のページには全体の流れが書かれた「進行表」が。『オールナイトニッポン』などラジオのパーソナリティーとして人気だった諸口あきらさんが司会をつとめ、再現ドラマや歌やダンスを交えた斬新な“世界史バラエティー”でした。

台本の1ページ目を見ると、テーマ音楽の情報がありました。

そして司会の諸口さんの第一声!
「今晩は!古今東西、夢とロマンを追い求め、タイムマシンで歴史の世界を。さあ世界史漫遊のお時間です。…今夜は、プロ野球史上最高にして最大のスーパースター、ベーブ・ルースの物語。彼、ベーブが活躍したのは、ギャングが我が物顔でのさばっていた禁酒法時代。すなわち「ローリング‘20」!」

ページをめくると…

いきなり「チャールストン」のダンスから始まります!

踊っていたのは、ベーブ・ルースに関わりがあった人たちに扮した俳優や歌手の皆さんのようです。諸口さんが掛け合いながら話が展開していきます。

出演者には和田アキ子さん殿様キングスの名前も…。オープニングやエンディングテーマをはじめ、番組の中で登場する歌やダンスは5曲ほど。

第2回「電話の父 グラハム・ベル」の回では、フィンガー5「恋のダイヤル6700」を歌ったりと、遊び心満載。笑えるシーンも随所に盛り込まれていたことが台本を見ると分かります。

今回、台本が発掘されたことを受けて、他にも何か資料はないものかと探したところ…

当時のNHKの広報誌「グラフNHK」に小さな記事を見つけました!

新番組の紹介の欄に書かれていたのは…
「世界のよく知られている実在・架空の人物をとりあげ、そのストーリーを追いながら人気タレントの歌をおりまぜて送る痛快爆笑?のバラエティーショー。第1回はアンデルセン」

ん??第1回はアンデルセン??ベーブ・ルースでは?と思いデータベースで確認してみると、やはり第1回は「ベーブ・ルース」。アンデルセンは第11回に放送していました。何か事情があったのでしょうね(笑)

さらに…

ついに写真を見つけました!この1枚を見ても、なんだか面白そうな番組ですね!
うーむ、見てみたい『バラエティー世界史漫遊』!!
なんとか発掘して動く映像が見たいです!!

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