発掘ニュース

No.171

2017.10.27

ドラマ

ミラーマンから銀河テレビ小説、全20回!

1970年代初めに人気だった特撮ヒーローの一人『ミラーマン』。私も主題歌が歌えるくらい大好きでした(笑)そのミラーマンに変身する鏡京太郎を演じていたのが石田信之さんです。

その石田さんから銀河テレビ小説『霧の視界』全20回の録画ビデオを提供いただきました!

『霧の視界』は1975(昭和50)年4月に放送されました。

石田さん演じる田所徹夫は大学生、お父さんの敬吉(内藤武敏さん)と二人暮らし。徹夫が小学生のときに母親が亡くなり、お父さんはタクシー運転手で不規則な勤務をしながら息子のために家事もこなし、独り身を続けています。

そのお父さんに見合い話が!相手は30代の初婚、しかも美人だといわれ、徐々に心が動いていきます。

そのお相手はというと…

星由里子さん演じる吉沢秋代。なんとなく過去に何かありそうな雰囲気ですが、回を重ねるごとに明らかになっていきます。

息子の徹夫は、荷物配達のアルバイト中に秋代と偶然知り合ってしまいます。
しかも…

ほのかな恋心を抱く徹夫。ある日、父の見合い相手の写真を見ると…

あの人が!…全20回、ストーリーの展開はここでは書ききれませんので、いつか番組公開ライブラリーなどでご覧いただける日をお楽しみに!

番組を提供してくださった石田信之さん、最近は舞台や、その舞台用の脚本の執筆などで活躍されています。人気だったミラーマンやNHKドラマ出演など、当時のお話を伺いました!

「森本レオが同期で、2人で『ミラーマン』のオーディションに行ったんです。担当者が不在だったので、机の上に宣伝素材を置いて帰りました。ちょうどその帰り際に階段で、部下を連れた美しい女性とすれ違って、その女性がミラーマンのスポンサーの社長夫人で、私も出演していた『柔道一直線』のファンだったんです。たまたまその女性が机の上の写真を見て、主役の鏡京太郎役に即決したんです。」

Q NHKへの出演は?
「最初は1973年の『波の塔』です。続いて銀河テレビ小説の『天気晴朗なれど』。このシリーズでは、ホスト役を演じたので化粧をしなければいけませんでした。これがいやで…化粧したままNHKの食堂には絶対に行きたくなかったので、スタッフに頼んで出前を取ってもらいました(笑)。

その後に『ふりむくな鶴吉』の第11話に出演しました。一番思い出に残っているのは、初めて見た西田敏行さんです。ほぼ同年代なのですが、NHK内でリハーサルをする時に非常なインパクトというか感動を覚えました。自分のセリフも忘れてしまうほどの衝撃でした。」

Q 録画はこの頃から?
「とにかく新しいもの好きで、面白そうと思えばすぐに買ってしまう癖があったんです。ビデオデッキ(Uマチック)もそうでした。『天気晴朗なれど』が録画されていないので、買ったのはその後だと思います。レコーダーも高かったのですが、テープ代が高いのでまいりました。」

Q 『霧の視界』について
「このシリーズで覚えているのは、日本で初めて小型のビデオカメラを使って撮影したことです。クルマの中のショットなどがそうです。カメラは輸入もので多分アメリカ製だったでしょうか。

撮影は、だいたいリハーサル3日、本番2日くらいで、一週間に5話くらいのペースだったと思います。

大失敗をしたのが、ある収録日に大雪が降った日のことです。
前日、リハーサルか収録が終わって、男優さんたちで青山辺りで飲み会になりました。そのとき共演していた方の家に行ってさらに飲もう言うことになり、タクシーで横浜へ。しかし翌朝起きてみると大雪!タクシーはつかまらないし、クルマが全く動けない。」

「それでも何とか大遅刻をしてスタジオについたら、主演の星由里子さんが、“京都から新幹線で帰れなくて大変でしたね”と同情してくださって。ところが、京都など身に覚えは無く、横浜で飲んでいたと言ったら、星さんがすごく不機嫌になってしまいました…。どうやら、私たち男優陣の遅刻の理由を、スタッフがかばってくれて、仕事で京都に行ったら新幹線が動かなかったからと星さんに言い訳をしてくれていたみたいで。」

「そうそう、視聴者から、自分も継母を好きになってしまいどうしたら良いか分からない、教えて下さいという人生相談を受けてびっくりしたこともありました。」

Q「霧の視界」20話全部を録画した理由は?
「このドラマが非常に気に入っていたからですね。『霧の視界』への思い入れが強くて、全て録画しました。でもその時は、保存などという気持ちは全くありませんでした。まさか保存がないとは…。」

石田さん、全20話すべてのビデオテープをご提供いただき本当にありがとうございます。大切に保存するとともに、皆さんにご覧いただけるよう番組公開ライブラリーなどへの展開を考えてまいります!

思い出・コメントはこちら

ページTOP