発掘ニュース

No.155

2017.06.02

スポーツ

1972年テニス・デビスカップ発掘! 神和住純さん&坂井利郎さん

いまテニスの世界4大大会のひとつ、全仏オープンの真っ最中ですね!錦織選手に注目!

さて今回は、保存が極めて少ない「スポーツ中継番組」の中から、テニス中継の発掘です!デ杯とも呼ばれているデビスカップ!テニスの男子・国別対抗戦の発掘です。

1972(昭和47)年、日本で行われたデビスカップの映像です。まずは、画面の表示に注目!実にシンプルですよね!日本 対 オーストラリアの試合、画面の下が現在のゲームの得点。右上の“S”と“G”は、それぞれのチームが獲得しているセット数とゲーム数です。

東洋ゾーンAセクション決勝の1日目、シングルスの2試合が録画されていました。1試合目の代表選手は坂井利郎さん(当時24歳)。このときの日本のエースです!日本はここまで香港、南ベトナムを破って決勝進出です。

対するオーストラリアは、アメリカと並び何度も優勝している超強豪国!初戦に送り出してきたのはアンダーソン選手。4大大会でも優勝している強敵です。

映像を見ていると、試合以上に気になるところがたくさん…。こちらはベンチ!?大変シンプルです。パイプ椅子もチラッと見えます。フェンスも時代を感じさせます!広告は一つも貼られていません。

試合会場となったのは東京・田園調布にあった田園コロシアム。客席は満員、通路にも人があふれ1万2~3千人が観戦したといいます。画面の左上をよ~く見てください!

隣のアパートの屋上です!絶好の観客席だったのですね。

スコアボードも、ほのぼのしていますね。試合は残念ながらストレートで坂井選手が破れ、
映像は2試合目のシングルスに…

九鬼潤選手「腰にぶらさげた黄色いタオルがトレードマークです」と実況アナウンサー。後ろの学生服を着たボールボーイ??線審でしょうか??気になりますね。

九鬼選手はフルセットまで粘りますが力尽き、日本0-2オーストラリアと連敗で2日目のダブルスへと望みをつなぎます。

このデビス杯は、シングルス2試合⇒ダブルス1試合⇒シングルス2試合の計5試合で争われます。実は前の年の1971年、日本は50年ぶりに強豪オーストラリアに勝ち大きなニュースとなりました。再び…!という期待を背負っての大会、さあ!2連敗であとがなくなった日本、次の日です…

日本は前日にシングルスで戦った坂井選手と、神和住 純選手(当時24歳)が登場!

第1セットを取った日本、第2セットも粘りに粘って連取!第3セットはオーストラリアに取られたものの、第4セットはリードを保って終盤に…

ラリーの応酬や神和住選手の冴え渡ったプレーにスタジアムが沸きます!

いよいよマッチポイントに!!!坂井選手のサーブをレシーブした名手・アンダーソンがネットに引っ掛けて試合終了!

見事に勝利!強豪・オーストラリアから奪った1勝に、客席も大騒ぎです。

さてさて、この貴重なビデオテープを提供してくれた方は…

熊本市にお住まいの髙栁隆一さん、今年77歳です。先日、上京された際、埼玉・川口のNHKアーカイブスまでお越しくださいました。

ビデオを録画していたのはお父様の隆さん。明治生まれで若い頃からテニスが大好きだった隆さんが、Uマチックのビデオテープ250本にテニスや音楽の番組を録画したそうです。

ただ去年の地震で髙栁さんのご自宅も大きな被害を受け、ビデオテープを保管していた棚が壊れ整理できない状態だとのこと…。今回ご紹介したのは地震の前に送っていただいた数本のビデオに記録されていた映像です。

髙栁さん、大切なビデオテープをありがとうございました!そして、まだご自宅に眠っている映像の数々がいつの日か、皆さんの目に触れる日が来ることを心より願っております。

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