今年最初の発掘ニュースはこちらのお二人、ご夫婦です！

男性の写真は1969年放送の大河ドラマ、初のカラー作品『天と地と』。そして女性のほうは1977年放送、大河ドラマ『花神』です。さて、どなたか分かりますか？

あっ、タイトルに答えが書いてありましたね！

そう浜畑賢吉さんと上村香子さんのご夫妻です。恒例の『ひるまえほっと』（関東地域のみの放送）「発掘！お宝番組」からお二人の提供番組と楽しいトークをご紹介いたします。

まずご覧いただいたのが、ＮＨＫに1本だけ残されているカラーの『天と地と』。浜畑さんにとって初めてのＮＨＫ時代劇でした。

当時27歳の浜畑さんが演じたのは武田信玄の弟・信繁。お二人の反応は…

浜畑さん「いやー、照れくさいですね、若すぎて（笑）…実はチャンバラ大好きでしてね、小学校の時ずっとチャンバラやってました。6年生の時女の子に見られちゃって言いふらされて。“6年生になってまだチャンバラやってる”とか…。恥ずかしくて、もう二度とチャンバラはやらないって誓ったのに、またチャンバラやってる（笑）」
上村さん「私は、主人が劇団四季で翻訳ものばかりやっていたのを見ていたので、とても意外な感じがして初々しいなと思いました。」

その浜畑さんから提供いただいたのは、やはり時代劇！1970年放送の『男は度胸』です。

八代将軍・徳川吉宗を中心に人々の愛憎や葛藤を描いた痛快時代劇です。浜畑さんのＮＨＫ初“主演”作品！のちに将軍となる若き日の吉宗を演じました。その第1回！全50話中、初めて発掘された貴重な映像です。

盗賊の人質となった町娘を救おうとする吉宗。まさに“男は度胸”という場面ですが、人質になっている娘の名前を間違えてしまったり…

挙句の果てに盗賊に逆に襲われ、謎の浪人に助けられてしまいます。
「助けてくれてありがとう！」

島津アナ「助けに行ったら、逆に助けられちゃってましたね！」
『男は度胸』は随所に笑えるシーンが盛り込まれた楽しい時代劇だったようです。

そして、浜畑さんが主役に抜擢されるまでには“カツラ”をめぐる面白いエピソードが…
浜畑さん「プロデューサーが“カツラの似合わない奴を探している”ということで選ばれたみたいなんです。」
島津アナ「えっ！？普通はカツラの似合う人を探しますよね、時代劇なんですから。」
浜畑さん「ミュージカルで踊ったりしているのを見て決めていただいたんですが…。それまでの私たちがあこがれて見ていた時代劇ではなくて、もっと現代に近い、その時代の若者が出てくるような時代劇、そのはしりだったと思います。」

と・こ・ろ・が…

いかがですか？もちろん浜畑さんです！実に“カツラ”が似合っていますよね！！

浜畑さん「初めてカツラを付けて鏡を見た時、“あっ、なんだ俺は日本人なんだな”って…。意外な自分を見つけて(笑)」

上村さん「ちょうど結婚する頃、“あの『男は度胸』の浜畑さんと結婚するの？”“素敵ね～”って、さんざん言われたんですが、私は一本も見てなくて、今日いま初めて見ました！」

「あるとき撮影所で、彼がセットの前で撮影を待ってるんですね。私は違う仕事で撮影所に行って通りかかったんですが、“あ～、カツラの良く似合うイイ男がいるなぁ”と思ったら、なんだこれから結婚する浜畑じゃないの！って。あんまりカツラが似合うんで。…家でもカツラかぶっててよ。ずっと“ホ”の字でいられそうだからって…（笑）」

一方、上村香子さんが大切に残していた番組は…

大河ドラマ第15作『花神』。明治維新へと突き進む若者たちの姿がダイナミックに描かれました。

上村さんは当時31歳、初の大河ドラマへの出演でした。

上村さん「大河は子供の時から、第1作の『花の生涯』からずっと家族と見ていてファンでした。テレビでデビューして4、5年目にいただいたお話なんです。大河に出していただけるというのは全国区になったような、メジャーになったような…すごく嬉しかったのを覚えています。」

島津アナ「この録画は浜畑さんが録っておいた？？」
浜畑さん「いや、私はこの時は別の仕事をしていましたので、実際には見ていなかったんです。家内の母だと思います。」
上村さん「そうなんです。自分でも録る時間が無いほど忙しかったので…。母が、私が映るところしか録らないんです、娘が映るところだけ録るから私のところしかないんです。」
島津アナ「それだけお母さまにとっても嬉しいことだったんですね。」

浜畑さんの『男は度胸』、そして上村さんの『花神』、貴重な映像を提供いただきありがとうございました！そしてご夫婦の息の合ったトーク、本当に楽しいひと時でした。いつまでもお二人揃って仲良くご活躍してくださいね！

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