発掘ニュース

No.129

2016.11.11

ドラマ

探しています!少年ドラマの名作『巣立つ日まで』

今回の発掘ニュースは久しぶりに「少年ドラマシリーズ」!
1本も残っていない名作を探し出したいという強い思いがこもっています!
その作品とは…

1976年9月6日~10月1日まで放送された少年ドラマシリーズ第67作『巣立つ日まで』
この作品で児童文学者協会新人賞を受賞した菅生浩さんの原作をもとに、石森史郎さんが脚本を担当。昭和34年の福島県郡山市を舞台に中学生同志の友情を描いた青春ドラマです。

全16話が放送されましたが台本(石森さんご提供)が残されているだけです。


田中由美子さん

このドラマの中で白石京子役を演じた女優 田中由美子さんが番組発掘プロジェクトを訪問、“発掘の呼び掛け”に一役買ってくれる事になりました。

当時15歳の由美子さんは、NHKのオーディションを経て『巣立つ日まで』がドラマデビュー作となりました。そして何と、ドラマの主題歌も由美子さんが唄っていました!

切ないメロディが印象の主題歌は、数々のNHK番組を手掛けた作曲家の三枝成彰さんが書き下ろし、放送後には合唱コンクールの唱歌としても取り上げられたほか、NHK『みんなのうた』でも紹介され名曲として歌い継がれました。

『巣立つ日まで』の想い出について由美子さんは…

「共演者の女の子、男の子が皆同年代だったのと、脚本が自分のリアルタイムと重なる部分が多くて感情移入しながら演じていました。でもね、今思うと演じるというよりは自然とドラマの世界に入っていくという感覚だったのかなとも思います。」



写真をクリックすると主題歌が聞けます!
※お使いの環境によっては音声が再生できない場合があります。

「それと、あの主題歌のために、当時としては珍しくプロモーションビデオまで制作したんですよ。千葉県の海岸や実際の高校でロケーションして学生さん達にも出演協力してもらって撮影したんです。」

『巣立つ日まで』は、人間として何を大切に生きていったら良いのかがテーマ。
東京から転校してきた美少女・京子。3人の男子生徒、靖(川崎公明さん)、吉夫(宮田真さん),正彦(坂本香さん)。父親の生まれ故郷である海外に引っ越してしまう妙子(玉川砂記子さん)、そして癌を患い死んでいく幸子(村田みゆきさん) 。
この6人の”巣立つ日まで”が描かれました。

『巣立つ日まで』はこれまで台本や資料写真以外は全く保存がありませんでしたが、今年7月に、川崎市にお住まいの視聴者・長嶋季伸さんから第14話~16話(最終回)までのテレビ音声を録音したテープが発掘され提供いただきました。

40年の時を遡り、その音声を由美子さんに聞いてもらいました。
それは最も印象深い想い出が刻まれているシーンです。

京子は両親が待つアメリカで新たな生活をするため旅立つ事になり…
これから離ればなれになってしまう寂しさから正彦の前で泣きだしてしまいます。
このシーンに使われていた曲はスティーブン・フォスター作曲の「夢見る人」。
優しいメロディが胸を打ちます。

台本を目で追いながら終始じっと聞き入り…目にはうっすら涙も。

Q 『巣立つ日まで』と再会したご感想は?
「もう鮮明に蘇ります!もう切なくて切なくて、誰もが経験するほろ苦いシーンが鮮明に蘇ります。」

Q 由美子さんにとって「巣立つ日まで」とは?
「私の原点ですね。と同時に私の中の宝物です。」

Q最後に『巣立つ日まで』の発掘提供を呼び掛けて頂けますか?
「“巣立つ日まで”は今でも色あせない素敵な青春ドラマです、そして私が大切にしてきたデビュー作です。どうか録画テープをお持ちの方がいらっしゃれば是非、番組発掘プロジェクトにご連絡下さい。誰よりも私自身が一番見たいです!」

田中由美子さん今回はご協力有難うございました。そして発掘されたら真っ先にご連絡します。その時をお楽しみに!

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