発掘ニュース

No.116

2016.07.29

情報番組

大河ドラマ「太閤記」撮影風景のフィルム発掘!

NHKに1本しか残っていない大河ドラマ『太閤記』(1965年放送)の、撮影風景を記録したフィルムが発掘されました!こちらが、そのひとコマ…

豊臣秀吉を演じた主演の緒形拳さんが、撮影前に衣装を繕ってもらっているところです。

ほかにも、冬の寒さの中のロケで地元の皆さんが炊き出しをしてくれている様子や、当時最新鋭の技術が投入された撮影風景が5分余りの8ミリフィルムにしっかりと記録されていました。当時制作に携わったプロデューサー・広江均さんのご家族からの提供です。

この発掘は7月10日に放送された『NHKアーカイブス』で紹介されました!

今年度から始まった「あのひとが選ぶ あの番組」。様々な分野で活躍中の方がもう一度見たい番組を放送し、司会の森田美由紀アナウンサーと語りあうという企画です。

その初回、ゲストは俳優の小日向文世さん

現在放送中の大河ドラマ『真田丸』で秀吉を演じる小日向さん、同じく秀吉を演じた『太閤記』緒形拳さんの姿が忘れられないといいます。

「ものすごく大人で、僕から見てですよ…。それで明るくて、器が大きくて、でも最後に老いていく時には現世にまだしがみついている悲しい姿…それも垣間見えて、とても子供心に深く印象に残りましたね。とにかく緒形拳さんが演じる秀吉が素晴らしかったですね。」

全52回のうち、わずかに1本だけ残る第42回です!

この回のサブタイトルは「本能寺」。織田信長が、謀反を起こした明智光秀に襲撃される、あの“本能寺の変”を描いています。

番組は、川を越え本能寺に向かう明智光秀の軍勢の様子を、音楽は使わず静かに川の音や足音だけが響き、忍び寄ってくるという演出から始まります。

一方、備中・高松にいた秀吉(緒形拳さん)は朝目覚めたばかり。昨夜は寝つきが悪かったと、お付きの石田佐吉(石坂浩二さん)に肩を揉んでもらいます。

そして本能寺で目を覚ました信長(高橋幸治さん)、運命の一日が始まります…。

寺は火を付けられ、徐々に追い詰められていく信長。

信長の脳裏にはこれまでの日々が回想シーンでよみがえり、そのほとんどに秀吉の姿が…

信長の寵愛を受けた森蘭丸を演じたのは片岡孝夫(現在の仁左衛門)さん

蘭丸はずっと信長に付いていきますが、最後は信長一人になり自害します。

謀反を知らない秀吉、そのにこやかな笑顔で番組は終わります。

見終えた小日向さんは…

「いやー半世紀前ですよね。子供の時に見ていた記憶にあるシーンがずいぶんあったんですが、非常に新鮮に見られました。モノクロということ自体が、非常に新鮮でしたし、無音の時間っていうんですか、非常に空気感が濃密でしたね。面白かったですね。

皆さんがものすごく大人に見えるというか、当時たぶん緒形拳さんも高橋幸治さんも20代の後半から30歳になったばかり…いま僕、もう60歳超えているんですけど、(2人が)全然大人に見えるんですけど!なんでなんだろう…貫禄があるというか、重みがあるというか…ちょっと色々考えちゃいますね…。」

森田アナ「番組そのものは1本しか残っていなくてご紹介できないんですが、実は様々な写真などの記録が残っていますのでご覧いただきましょう。」

あっ!藤吉郎。これは若く見える!」

「これは羽柴秀吉。」
「ちょっと顔がキリッとしていますね。」

「オフショットですよ。」
「なんだろう、いい笑顔してますね!」
「可愛い!って思わず言いたくなるような…」

「晩年の秀吉になりますと…」
「これは本当に晩年の太閤の頃の顔じゃないですか」
「緒形さんは当時27歳から8歳という年で、いわゆる老境に入った秀吉を演じるためにメイクなどもかなり自分で工夫したそうで、“緒形”秀吉の魅力かと」

「目のくぼみ方とかほほのコケ方が…緒形さんこれはかなり体重落としたんじゃないですかねぇ。…ちょっと僕、間に合うかな…(笑)」

そしていよいよ!本邦初公開、ドラマ撮影風景を写したフィルムの登場です!

「これは多分、栃木県の塩原で行われた桶狭間の合戦のロケと思われます。」
「今川義元を倒すときですね。」
カメラはもちろんフィルム。映画を撮影しているような雰囲気ですね。

「戦国時代の合戦のロケというのは、NHKで初めてだったんです。」
最近ではCG(コンピューター・グラフィックス)を使うこともある合戦風景ですが、大勢のエキストラの出演で迫力ある映像が作られました。

「いや、堂々としてるなぁ。」
当時、緒形拳さん28歳、高橋幸治さん30歳です。

「地元の人たちが見てますねぇ。」
子供たちからお年寄りまで、幅広い世代の皆さんが見学に来ていたようです。

「そして空撮ですか?!」
「テレビドラマ史上、初めてヘリコプターからの空中撮影も行って、迫力のある映像が出来上がっていったのです。」
「始まりのシーンなんて、ホントにタイムマシーンでその時代をこっそり見ているような。ドキュメンタリーを見ているような空撮ですよね。本当に生々しい感じがして。」

Q 緒形さんの演じた秀吉の魅力とは?
「きっと豊臣秀吉ってこんな人だったんだろうと思わせてくれた緒形拳さんの役者としての器量っていうんですか…。たぶんそこに惹かれたんだと思います。

僕、正直、非常に今プレッシャーを感じています。」

小日向さんが秀吉の晩年を、いったいどんな風に演じるのか??『真田丸』の今後が益々楽しみですね!緒形拳さんが秀吉を演じる『太閤記』はお近くの番組公開ライブラリーでご覧いただけます。詳しくはこちらへ

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