発掘ニュース

No.089

2016.1.15

情報番組

女優 岡田茉莉子さんから発掘、大河&ツービート共演!

まずはこちらの“お宝”映像から!

1980(昭和55)年放送の『私のふるさとの詩』という2夜連続、夏の特別番組の一場面です。若き日のツービート!そして今回の映像を提供して下さった女優の岡田茉莉子さんです!

この番組は東京を“ふるさと”としてクローズアップ。岡田茉莉子さんが司会を務め、自分自身のふるさとである東京の文化や伝統を紹介していきます。当時47歳の岡田さん、美しいです!

岡田さん自身が民謡を歌ったり、生まれて初めてという“コント”にも挑戦していました。
(学生服姿は浜畑賢吉さんです。)

この番組について岡田さんは…

『私のふるさとの詩』では、ツービートが面白いから是非(共演を)とNHKに。ビートきよしさんは私に会うといつも、あの時はありがとうございましたと挨拶に来ますね。

特別番組なんでしょうけど、どうしてあのような番組を作ったのでしょう?堅苦しくなくて良い番組でしたね。あの頃まではNHKは堅苦しくない良い番組を作っていました。

一番まいったのは民謡のコーナーで、江戸の民謡を歌う事になるのです。「鮎かつぎ唄」といったかな。本條秀太郎さん(三味線演奏家)に、リハーサルが終わると「もっと品悪く歌って下さい」と言われたんです。こういう歌い方しかできないって言ったんですけど、「もっと品悪く」って(笑)

岡田さんの夫は映画監督の吉田喜重さん。ビデオは主に吉田さんが録画していたそうです。


提供いただいたUマチックテープ

ビデオデッキは吉田が買いました。自分の美術番組を録るために。私は機械に強くなくて、あまり録っていないです。もっと録っておけば良かった…。

『夜の指定席』は吉田が録りました。「五瓣の椿」は好きな作品で、ありがたかったです。


夜の指定席「五瓣の椿」<1980年放送>から

舞台は自分では絶対に見られないので録っていました。でもテレビはアップで撮るでしょう。アップだと厚化粧で…、舞台は遠くの観客のためにも演技するから。ずっとロングで撮っていてくれたらいいのにと思いました。

そして今回提供いただいた、もう一つのビッグな“お宝”がこちら!

大河ドラマ『元禄太平記』<1975(昭和50)年放送>です!本編は第2、3、7、18回の4話が発掘によって残されているだけ(総集編は前・後編ともに保存あり)。

今回提供いただいたのは第9回「昼行灯出陣」という回です。“昼行灯(ひるあんどん)”と呼ばれ、役に立たないと噂されていた大石内蔵助が大切な役目を仰せつけられ出陣する重要な回です。

岡田茉莉子さんの役は、江守徹さん演じる大内内蔵助の妻“陸”。夫婦がお互いに本音を吐露し合うシーンが一つの見どころになっています。

『元禄太平記』は私が録ったかな?吉田かもしれません。どうしてあの回を録って残したのかわからないけど、大河は忙しかったから。

“お弁当箱(Uマチックテープの業界用語)”の後半はだんだん易しくなってきたでしょ、機械がね。だから私が録りました。もっと録っていたと思うのだけど…。私が題名メモしたのは残っています。

『元禄太平記』は江守さんとの共演。彼がデビューしたばかりの時、吉田と私の小さなプロダクション制作の映画「情炎」に出演しました。その頃、江守さんは文学座に在籍していて、刑事の役でした。

あなた、オーソン・ウェルズみたいな声ねと冗談言ってたら、どんどん成長してね。大石内蔵助を演じるなんて夢にも思わなかった。テレビでも良く共演しましたけれど、なかなかな人だなと思って。大石でしょう。こんなに偉くなれたんだ。私の見る目は確かだなと思いました(笑)

発掘された映像には若き日のスターの皆さんの姿が…


主役・柳沢保明(吉保)の石坂浩二さん 当時39歳

Q 岡田茉莉子さん、最近の時代劇についてはどう思われますか?

最近はNHKの時代劇でもカツラもメイクも着物も変で、引き継ぐ人がいないんですかね。私たちの出演していた時代とは世代が変わって教える人もいないでしょうし。
演技もね。昔は女優さんというのは演技学校で、養成期間中に発声はもちろん全部勉強してから出演していました。

今はTVにすぐ出て、それはそれで良いのかもしれないけど、それではタレントで終わってしまいます。俳優になるには、(俳優の側の)勉強も必要だけど、作る側がけじめをつけないといけませんね。

あの化粧は何ですかね?と一般の方が言うのですから。まだちゃんと教えられる人がいるのですから、習った方がいいですよ。かつらも着物も全部。お勉強しないと。演出家もちゃんとしないといけません。天下のNHKが、と言われてますものね。

時代劇は、今はNHKでしか制作できないのですからね。

Q NHKに番組の保存がないと聞いたときはどのように感じましたか?

NHKともあろうものがどうして残してないの?と、NHKが残さなくてどこが残すのですか。私たち受信料払っているんですから。今は番組数も多くなってますけど、これはっていう作品は残して欲しい。

銀河テレビ小説「楡家の人びと」は是非、発掘して欲しいです。スタジオに北杜夫さんがいらしてお話をしました。北さんのお母さんは大変な方で。この時代にこういう生き方をした日本人女性がいたというのは、一人の日本人女性として残して欲しいです。

貴重な思い出、そして厳しいご意見ありがとうございます!提供いただいた映像とともに、NHKの“財産”として大切にしてまいります。

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