発掘ニュース

No.088

2016.1.8

情報番組

三波伸介さん親子のスペシャル映像!

お正月、皆さんNHKでお楽しみいただけましたか?「番組発掘プロジェクト」を今年もよろしくお願いいたします!

さて新年最初はこの方!

国民的人気の喜劇役者だった三波伸介さん、そして息子の二代目 三波伸介さんです。

先月放送された『ひるまえほっと』(関東地域のみの放送)の「発掘!お宝番組」。
この日は初代 三波伸介さんの命日であり、二代目が6年前に同じ名前を襲名した日でもありました。

三波伸介さんといえば『お笑いオンステージ』!

日曜夜のお茶の間に笑いを届け続けた「てんぷく笑劇場」。そして三波さんの描くそっくりな似顔絵や普段は見せないゲストの素顔が見どころで、子供たちの可愛い作文に涙もこぼれる「減点パパ(ファミリー)」が大人気でした!

まずは、お父様にそっくりな二代目のお顔から…。

二代目 三波伸介さん「やんなっちゃいますよね!年取るごとに似てくるような気がして…、本人は分からないんですよ。周りにそう言われるんで。」
山本哲也アナ「声の響きとか、ビンビン来るところがお父さんとそっくりですよ!」
「そうですか、自分の骨振動で聞いてる声では分からないんですよ(笑)…お父さんの真似してるの?って言われるんですけど、そんなことは一切ないんです。腹の底からDNAが喋ってるんだと思いますね。」

二代目はこれまで、大河ドラマ「春日局」や連続テレビ小説「てるてる家族」などに出演。2009年に二代目 三波伸介を襲名、現在は喜劇劇団「萬天舘」の座長として活動しています。

三波伸介さんから提供いただいた“お宝”映像の数々、「発掘!お宝番組」でまずご覧いただいたのは、三波伸介さんがどれだけ人気があったのかを示す番組でした!

夜のニュース番組「ニュースセンター9時」通称“NC9”です。この番組にゲストとして出演!当時、ニュース番組に芸能人が出演することは極めて珍しいことでした!

磯村尚徳キャスターは「あまりはしゃぎすぎると、ニュース番組ですので怒られますが…」と前置きしながらインタビューが始まります。

磯村キャスター「子供の作文がありますね、最後のところに。それを聞いて大の男がグッときているというようなところがありますけど…」

三波さん「ねぇ、こんな人がどうして泣くのかなと思うような方がお泣きになったりしますので。やっぱり自分の子供の成長っていうのは、どこか心の隅で楽しみに見てらっしゃるんですよね。」

そして番組のエンディングではサプライズが…

磯村キャスターの似顔絵を内緒で描いて、びっくりさせる演出でした!
「ひっかけられました、今日は(笑)」
「いたずら書きですが差し上げます。」

山本アナ「もともと初代 三波伸介さんは絵が好きだったんですか?」
二代目「上手くなった理由は?って本人に聞いたことがあるんです。戦時中ですからね、うちの父親(が子供の頃)は…昨日まで食べるものがあったんだけど、戦争が始まったらご飯が食べられない。とんかつ食べたいな、コロッケ食べたいなってことを思いながら絵を描いて空腹を満たした。それで俺は絵が上手くなったんだと言ってました。…空腹というものはいかに芸術を生み出すか。私もちょっと空腹にならないと、良い芸が出来ないんじゃないかと(笑)」

「そういうお父さんの映像を、これだけしっかり残していたというのはどうしてですか?」
「お金の話をして下世話なんですけど、当時で1本1万円ですからね、この1時間テープ。でも親父が残していたっていうのは…、出来のいいものは残したいっていう本人の気持ちがあったんですよ。命懸けてやったコメディーですからね。私もこればっかりは手放すわけにはいかないと。それがたまたまアーカイブスの方にお話をいただいて…。」

そのビデオテープの中に三波伸介さん親子が“共演”している映像がありました!

1975年に放送されたNHKの広報番組「NHKガイド」。父の日の特集として、三波伸介さんが『減点ファミリー』の“ゲスト”として登場しました!

父の三波伸介さん45歳、2代目(沢登伸一くん)11歳でした。

「僕のパパはテレビに出ています。家にいる時はいつもパジャマです。仕事が早く終わった時は僕とお風呂に入ります。洗うより遊ぶ方が多いです。テレビに出ている時のパパより、お風呂に入っている時のパパの方が好きです。…パパ、これからも元気で頑張って下さい。」

酒井広アナ「きょう父の日だから、大マルあげちゃう!!」

山本アナ「作文上手かった!」
二代目「全部、赤字添削入ってますから、父親の。」
「どういうことですか?」
「前の日に見せろと…。今だから話せますけどね、あれは前の日に書いた作文を全部親父に取り上げられて、『これはカット、これはカット』って言われて。しかも普段パパって呼んでないんです私。お父ちゃんとか親父とか、おとっつぁんとか。でも減点パパっていう番組だから、パパって呼ばないとシャレにならないからって…、その日だけはパパって呼べって。」

山本アナ「あの頃から、お父さんの道に行くぞって決めてたんですか?」
二代目「決めてたって言った方が番組的にはいいんでしょうけど…ホントの気持ちは漫画家になるか、コメディアンになるかどっちかでした。…でも、どっちにしてもギャグ漫画で“笑う”方ですから、コメディアンになって良かったと思っています。」

偉大な喜劇役者・三波伸介さんの名前を継いだ二代目 三波伸介さん。貴重な映像の数々、ありがとうございます!そして、今年の更なる飛躍を楽しみにしています!

思い出・コメントはこちら

ページTOP