発掘ニュース

No.069

2015.08.21

情報番組

番組には夫婦と家族の思い出が!俳優・山本耕一さん

「そうなんです!川崎さん」のフレーズ、皆さん覚えていますか?
民放の午後のワイドショーでおなじみだった山本耕一さんの名セリフです。

今回の発掘はその山本耕一さんの、家族の思い出が詰まったビデオテープの数々です!

毎月1回、番組発掘プロジェクトの活動を紹介する「ひるまえほっと」(関東地域のみの放送)の『発掘!お宝番組』。久しぶりにスタジオ番組に登場した山本耕一さんに、山本哲也アナは…

「あの言葉、ホントによく聞きました!」
すると!
「そうなんですか!」…出ました、本家本元!
「あれは僕が原稿を書いていたんです。ストーリーを分かりやすくするために、繰り返しで“そうなんです”というのを入れたんです。」

山本耕一さんから提供いただいたビデオテープは全部で551本!最初に購入したビデオデッキはUマチックで、その後Uマチックのテープに残っていたものはVHSにダビングして保存してきたそうです。その中から、まず…

昭和49年に放送された金曜ドラマ「ふりむくな鶴吉」、最終回です。

家臣として仕える旗本に、妻をとられて苦悩する侍を演じています。

「私はレギュラーではなくゲスト出演で、その前にも何回かお話があったのですがスケジュールが合わなくて…。ディレクターの方が『最終回に山本さんにやってもらいたい役がある』ということで出たんですね。それを千登勢が録画してくれたんです。

そう、山本耕一さんの奥さまは女優の小林千登勢さん。当時は予約録画の機能が無く、お互いの番組を録画し合っていたそうです。

“おしどり夫婦”として有名だったお二人ですが、千登勢さんは12年前に亡くなられました。今回発掘されたビデオテープには、千登勢さんの思い出がたくさん残っていました。

朝の連続テレビ小説「鳩子の海」の第311回もアーカイブスに保存が無かった1本です。千登勢さんは鳩子の母『時子』を演じました。

千登勢さんはお母さん役を演じることが多く、“おっかさん”の愛称で親しまれていました。

夫婦で“対決”したこちらの番組も発掘されました!

おなじみ「連想ゲーム」二人への問題は『すれ違い』。

加藤芳郎キャプテンからのヒントは…“メロドラマ”
耕一さん「ヒロイン」
中田喜子キャプテンのヒントは…“夫婦”
千登勢さん「夫婦…?」

加藤キャプテンのヒント…“別れ”
耕一さん「…」
中田キャプテンのヒント…“線路”
千登勢さん「離婚!」
っと言ったところで、スタジオは爆笑!大笑いしながら照れ笑いする千登勢さんです。

結局、このあと正解するのは千登勢さん。

VTRを見ていた耕一さん…懐かしさに目を細めていました。

一方、こちらはお嬢さんと“親子”の思い出の1本!

三波伸介さんの司会と似顔絵で人気だった「お笑いオンステージ」の名物コーナー『減点ファミリー』です。

当時7歳だった長女の麻利央(まりお)さんです。このコーナーは三波伸介さんが子どもに関するクイズを出してゲストが答えていきます。

三波さん「麻利央ちゃんは大好きなパパに絶対に守って欲しいお願いがあります。それはどんなことでしょうか?ヒント!レポーターとして、取材のために東京を離れることもあるかと思います。そんな時、麻利央ちゃんは…?」

耕一さん「泊らないで帰ってきて欲しい?」

大正解!!そして…

三波さん「何日泊るといけないんですか?」
麻利央さん「ふたばん。」
三波さん「二晩泊るとダメなの?そうだよね、2日会わないとヘンになっちゃうよね。…そんなに好きだったらパパのお嫁さんになっちゃったら?」

麻利央さん「だめ。」
三波さん「ダメなの?どうして?」
麻利央さん「ママがいるから…」

スタジオは温かい笑いに包まれます!
そして最後は恒例の作文です。

「大好きなパパ。山本麻利央。学校から帰って、パパって呼ぶと、パパの声がすると麻利央はうれしくなります。いつも麻利央といっしょにいてほしいです。」

そして37年後…

麻利央さんが、耕一さんと一緒にスタジオに来てくれました!麻利央さんは番組出演のことを良く覚えていて、『減点ファミリー』のビデオは家族の“宝物”だそうです。麻利央さんの結婚式でも披露したとか!

「やっぱり今になってみると、残していて良かったなぁ…と思いますね。」
「山本耕一さんの家族の記録にもなっていますし、“幸せ”の記録にもなってますね。」

家族の絆が記録されたビデオテープ、大切に残してくださっていたことが今回の発掘につながりました。何度見ても心が温かくなります!山本耕一さん、ありがとうございました!

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