発掘ニュース

No.065

2015.07.17

ドラマ

少年ドラマシリーズ「姉妹」全4回、一挙発掘!

新たに少年ドラマシリーズの一作がコンプリート(完全収集)されました!
そのドラマのタイトルは…

「姉妹(きょうだい)」。1976(昭和51)年12月に4回シリーズで放送されました。

昭和初期の北海道を舞台に、対照的な性格の“姉妹”が繰り広げる物語です。
二人は家族と離れて札幌の伯父さん夫婦の家に下宿し、姉の圭子(三浦リカさん)は裁縫学校、妹の俊子(和田麻里さん)は女学校に通っています。

裁縫学校卒業後は結婚し良い妻になることが幸せだと考える姉と、男の人たちのように大学に行って勉強がしたいと親を困らせる妹…。そんな時代だったのですね。

妹の俊子は何事にも積極的で活発。おてんばで問題ばかり起こしていますが、とっても魅力的です!

俊子のセリフから…

「私ね、お父さん。男に生まれれば良かったと思うよ…男はイイね、革命を起こすことだってできるもん。」
「なんだって?!」
「歴史で習ったのよ、フランス革命のこと…男だったら社会改革のために働くことだってできるしね。」

また…

「わたし、お医者か政治家になりたい。貧乏な人を助けてあげて、病気の人を治してあげて…この世の中から不幸なんて追っ払ってやりたい!」

不倫をした近所のおばさんをかばって、こんなことも…

「結婚してるから恋愛できないってこと無いと思うな…結婚してる女だって人間だもの。生きてる間は、誰を愛するか分からないじゃない。」

これに対して姉の圭子は、
「あんたって、恐ろしいこというのね…」

「姉妹」の放送から39年。妹を演じた和田麻里さんご本人がビデオテープを提供して下さいました!

あの頃の面影そのままに、元気いっぱいの麻里さんです!
現在も、舞台、歌、ナレーション、声優など、幅広く活躍しながら、新人アナウンサーのボイストレーナーなども務めているそうです。

『姉妹』の思い出は?
「私、実は中学時代はどちらかというと、お姉さんの役のような考え方だったんです。女性は、早く結婚して、子供を産んで…それが女の人の幸せなんだって。

でも、こういう仕事をしているせいか、活発にしている所ばかりが目立ってしまって違和感があったんです。学校でも、ちょっと授業中に話していると先生に、俊子(「姉妹」の時の役名)と同じだな~と冷やかされて…。」

この映像、麻里さんのお母様が、ビデオデッキを持っているお友達に頼んで録画してもらったとのことです!

そもそも麻里さんがこの世界に入ったのは、お母様の勧め。
「麻里は幼いころ、内気な性格で、ものすごく人みしりの激しい子でした。それを少しでもなおせればと、バレエを習わせたり、劇団に入れました。」

実は、劇団に入って初めて役名をもらったドラマも『少年ドラマシリーズ』でした!1972(昭和47)年放送の「少年オルフェ」(全4回)です。

この「少年オルフェ」もNHKには全く保存がありません…。
残念ながら、麻里さんのところにも録画テープは無かったのですが、8ミリフィルムが残っていました!

見てみると…、テレビ画面を撮影した映像でした!

音は無く、テレビの枠が映っていたり画面が時々揺れたりですが、まぎれもなく「少年オルフェ」、そして8歳頃の麻里さんです!

「姉妹」出演の4年前といえば、ベータもVHSも発売されていなかった時代。実は、お母さまが麻里さんの姿を8ミリカメラで撮影していたのです!

「少年オルフェ」は、死の世界に連れ去られた妹を救おうとする兄の活躍を描く冒険ファンタジーで、麻里さんは、主人公の妹・ふう子役です。

「少年オルフェ」の思い出は?
「お兄ちゃん役の子とは、年が近かったせいかあまり仲良くなかったんです。だから仲がいい兄妹のシーンの時、笑顔がひきつってしまっています…。妹をさらっていく、悪役のお兄ちゃんの方が優しかったので、そっちのお兄さんとのからみは自然な表情になってるんです(笑)」

麻里さんは、さらに1975(昭和50)年にも少年ドラマシリーズに出演しています。「ジュンのあした」(全12回)です。ここでもヒロインの“妹”役!NHKでの保存ゼロのこのドラマ、麻里さんからの発掘に期待しましたが残念ながら…。

見つかったのは台本のみ…でも台本も全く保存がなかったため、貴重な発掘です!

「姉妹」「少年オルフェ」そして「ジュンのあした」、NHKの少年ドラマシリーズで俳優としてのスタートを切った和田麻里さんからいただいた言葉は…

“私にとって、少年ドラマシリーズは青春そのものであり、原点でもある。”

貴重な映像、そしてお話、本当にありがとうございました!これからも益々ご活躍を!

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