発掘ニュース

No.039

2015.01.09

情報番組

“アーカイブス・タイムマシーン”で35年前のお正月に!

少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!
今年も「番組発掘プロジェクト」を、どうぞよろしくお願いいたします!

さて2015年最初は、“アーカイブス・タイムマシーン”で皆さんを1980年にお連れしましょう!今から35年前、人々はどんな“未来”を予想していたのでしょうか?!

80年代が始まったばかり!1980(昭和55)年1月3日に放送された「データバンク 80年代がやってきた」は“未来”に生きる私たちにとって、大変興味深い番組です!
司会はこの人…

データといえば鈴木健二アナウンサー!「クイズ面白ゼミナール」同様、この番組でも次から次に様々なデータが鈴木アナの口から飛び出してきます!

手元にあるのは「パソコン」ではなく「マイコン」と呼ばれていたコンピューターです。このマイコンを使ってまず呼び出したデータは、この日の円相場!
さて、いくら位だったと思いますか???

画面も時代を感じさせてくれます!ニューヨークの円相場、前の日の終値はなんと…

1ドル238円台!

前の年(1979年)、最も円が高かった時には1ドル180円位だった相場が50円ほど安くなっていると紹介しています。

続いて、80年代がスタートしてまだ3日目のこの日、午前11時までに集められた色々なデータが…

こんな人たちから80年代へのメッセージも…

榊原郁恵さんは『小学6年生が一番あこがれている女性タレント(1979年NHK調べ)』として登場、「80年代にはみんな月に旅行が出来るようになって、月でコンサートを開きたい」と話しています。

横路孝弘さんは『先の衆議院選挙で最高得票で当選した議員』として登場、「戦後生まれが第一線でいろんな分野で責任を担って活動する。私もそんな中の一員として責任を担っていきたい。」と抱負を語っていました。

さて、この番組の面白さは何と言っても、当時の人たちが未来をどんな風に予想していたかです!ここからは、NHK世論調査の結果をもとにまとめられた“データ”をたっぷりご紹介しましょう!

●80年代がどうだったかは思い出せませんが、東京の空はずいぶんきれいになった気はします。
●一流大学の肩書きが通用しなくなるという人が増えてきたと、鈴木アナは印象を述べています。さて”未来”に生きる皆さん、いかがですか?

●“年金”問題は、この頃からすでに悲観的な見方が多かったようです。
●女性総理大臣は35年たっても誕生していませんね…。
このデータを受けて参議院議員だった市川房枝さんはこう力説しています。

「それだけの能力がある人だったら女だっていいじゃないですか。…もし婦人の総理大臣が出れば絶対に戦争には賛成しませんね。いちばん平和を望んでいるのは女ですよね。いちばん被害者になりますから。」

東西冷戦が続いていたこの頃、部分戦争に巻き込まれる恐れがあると考えていた人が2割もいる時代でした。

さらに続けましょう。

●ガンを治す薬に関しては、いつの時代も期待が大きいです。一般の人たちの方が早く実現すると考え、専門家はもっと時間がかかると予測していると伝えています。
●インスタント食品はすたれていませんよー!と教えてあげたくなりますね。

●離婚率は70年代から徐々に高くなってきていました。80年代は更に増えると考える人が多かったようです…。
●“ガソリンの配給制”は今からするとビックリですが、オイルショックの経験から危機感を持つ人が多かったようです。

そして、皆が夢見る最新技術がいつ実現するか?これはアメリカの大手出版社の予測データだそうです。

いかがですか?なかなか予想通りには進んでいない気がするのですが…
寿命が長くなっているのは確かですね。ところで「人間の冬眠」って??鈴木アナも「これだけはちょっと分かりません」と話しています。

では当時の子供たちは??いま40代の皆さんは、こんな未来を予想していました!

調査したのは、かつての第一勧業銀行です。

「21世紀になくなるもの」の1位と3位にビックリ!無くなるのことを恐れていたのでしょうか?2015年の現在もしっかり残っていますよ!

「21世紀になくならないもの」、こちらは無くなって欲しかったのでしょうね!しかし…予想通り残っていますね。

番組の最後に登場したのは、ドカベンこと香川伸行さん。残念ながら去年、この世を去られましたが、甲子園での活躍、私も良く覚えています。

「80年代、違う世界に入っていきますので、今までの中学高校のことを忘れて一からやり直していきたいです。自分の限界に挑戦してみたいです。」

“アーカイブス・タイムマシーン”いかがでしたか?番組を見ていると、画面に語りかけて未来のことを教えてあげたくなります(笑)。

実は35年後の今年1月4日にも、総合テレビで「データで探る!2015年」という番組が放送されました。

鈴木健二アナが務めていたデータマンは、“データキング”というCGが…

テレビの画面も35年でずいぶん進歩したのだと実感しました。

さあ、今年はどんな一年になるのでしょうか?
みなさんにとって平和で幸せな年になりますように!
今年も一緒に“アーカイブス・タイムマシーン”で旅をしましょう!

思い出・コメントはこちら

ページTOP