発掘ニュース

No.025

2014.09.26

バラエティー

謎の怪獣・ヒバゴンも登場!
初めての発掘!「お国自慢にしひがし」

1本も保存されていなかった“幻の公開番組”が見つかりました!
1974(昭49)~78(昭53)年に放送された「お国自慢にしひがし」です。
発掘されたのは広島県庄原市で公開収録された回です、こちら!

1977年9月19日放送、司会は相川浩アナウンサー、ゲストは新沼謙治さん、ちあきなおみさん、そして広島出身の角川博さんです。

「お国自慢にしひがし」は全国各地を訪ねて、そこに暮らすさまざまな職業の人びと、珍しい話題の持ち主やグループを紹介。クイズなどを通して地域の素顔や魅力を伝える公開バラエティー番組です。

庄原市からのこの回は、まず『ヒバゴン』から!!

『ヒバゴン』???

『ヒバゴン』とは1970年代に広島県比婆(ひば)郡で目撃されたという謎の動物です。
当時、全国的にも話題になりました。覚えている方、いらっしゃいますか?

コーナーは目撃者の皆さんの証言から始まります。

15メートルほどの場所から見たという男性は、逆三角形の顔にギョロっとした目が特徴だと話し、身動きせずにいる『ヒバゴン』を見て、自分の方から逃げたといいます。
子供と一緒だった時に遭遇したという女性は、目が合ってしまい必死に子供の手を引いて逃げたそうです。

ここで突然、収録会場の庄原市民会館にあらわれたのは!!!

『ヒバゴン』!!…の着ぐるみ!!

ステージの上でダンスも披露!
会場からは「可愛い!」の声も…?!
皆さん、謎の未確認動物『ヒバゴン』を怖がるというよりは、地元の新しいシンボルの一つとして楽しんでいるようでした。

『ヒバゴン』復活!

あれから40年以上たった今、実はこの『ヒバゴン』が“ゆるキャラ”となって庄原市の各地に出没している?!そうです。

逆三角形の顔に大きな目…こちらは本当に可愛いですね!
時を経ても愛され続けている『ヒバゴン』。
発掘映像と現在がつながった感じがして、ちょっと嬉しかったです!

さてさて「お国自慢にしひがし」に戻りましょう!

『ヒバゴン』のほかにも、平均年齢53歳「かあちゃん一座」という女性だけの楽しい劇団のお芝居や伝統芸能…

はたまたステージに大きな牛が出てきたり、旦那さんの本当の“奥さん”を探すクイズがあったり…とにかく盛りだくさんの50分です。

おしまいは庄原中学校の皆さんの合唱「里の秋」。今の季節と重なって温かい気持ちになりました。

150回余りの放送がありながら1本も保存が無かった“幻の公開番組”「お国自慢にしひがし」。貴重な今回の発掘はこちら…

広島県庄原市の口和(くちわ)郷土資料館に保管されていた資料の中から提供していただきました。この口和郷土資料館はテレビの歴史がギュッとつまった楽しい場所です!その魅力は、次の機会にじっくりご紹介いたします!

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