発掘ニュース

No.023

2014.09.12

ドラマ

少年ドラマシリーズ「未来からの挑戦」をもう一度!
★其の2★ 復活に向けて現在修復中です!

少年ドラマシリーズ「未来からの挑戦」。先週の発掘ニュースに関して、ファンの皆さんから反響をいただきました!
今も根強い人気があることを知り、現在修復にあたっているスタッフも更に力が入っています。今回はその復活に向けた取り組みをご紹介します。

「未来からの挑戦」は中学校を舞台としたSFドラマです。

主人公は関耕児(佐藤宏之さん)。

学校を支配しようとする、生徒会長・高見沢みちる(阪本真澄さん)が率いる「英光塾」グループ。

最初は対立していた飛鳥清明(熊谷俊哉さん)とともに、耕児は「英光塾」グループと戦い、学校そして世界を守ろうとします。そして飛鳥は実は…。

ブランコを使った“タイムスリップ”の場面が出てきたり、“超能力”や“アンドロイド”が出てきたり。最後はいったいどうなるのだろう…と目が離せません!

この「未来からの挑戦」は総合テレビで1977(昭52)年1月10日(月)~2月11日(金)の夕方6時5分から全20回、一話20分の番組として放送されました。

その後、全10回、一話35分の番組に再編集され、同じ年の7月から8月にかけて夏休みの夕方に再放送されています。発掘映像は、この再放送分の全10回です。

修復作業は今年の4月から始まりました。
家庭用ビデオで録画した映像を修復する場合、まずは画面に現れるキズを消したり、明るさ、色などの調整が行われます。

例えば主人公・関耕児の映像…

右半分が元の映像、左半分が修復映像です。劣化によって色あせた状態を補正すると同時に、明るさを調整しています。ずいぶん印象が変わるのが分かります。

さらに今回、オープニングタイトルを作り直しました。

これが元の画面。文字がややぼやけて、字の縁がにじんだ感じがします。

青い水面が波立つイメージのバックの映像は合成で作り直し、新たに文字を入れたものがこちら!

何度も吟味し、元の味わいを無くさないように慎重に字体や色合いなどを決めていきました。

今回の修復で一番悩ましかったのが、一部録画されていない『欠けている部分』があったことです。このままでは、せっかくのストーリーがつながりません。

そこで前回ご紹介した紺野美沙子さんから提供いただいた台本の出番です!

『欠けている部分』のあらすじを「字幕」にして、場面をイメージ出来る「静止画像」とともに挿入するという手法をとりました。

こんな感じです。雰囲気は伝わるでしょうか?
欠けているのは第9回の8分ほど。ストーリーのつながりに違和感を感じること無くドラマを見ることが出来るようになりました。

こうした復活作業の監修に当たってくれたのがこの人です。

1977年当時、演出を担当していた元NHKディレクター・小山攻さん71歳。3人いた担当ディレクターの中で一番若手だったのが小山さんだそうです。
制作から37年、復活に関わった小山さんは「今見ると、一生懸命に真正面からドラマ作りに取り組んでいたのを思い出します。できることなら“今の子”にも“昔の子”にももう一度見ていただきたいです。十分に受け止めてもらえるメッセージを持ったドラマだと思います。」と話してくれました。

現在は音声の修復が終わり、映像を更にきれいにするように最後の調整が行われています。
完成は10月下旬の予定。皆さんへのお披露目が『放送』になるのか、『番組公開ライブラリー』になるのか、はたまた…いずれにしても、この発掘ニュースでまたご報告いたします。

皆さんの復活への思いや期待、希望など、どしどしお寄せください!

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