「胃がん対策のススメ」

今回はスタジオに弘前大学 消化器内科の福田眞作教授を招いて『胃がん対策』についてお伝えします。

青森県は全国一の短命県で、去年一年間に亡くなられた方の数と要因をみると、もっとも多いのは『がん』。死亡総数が17000人のうち、およそ5000人。全体の3割の方が『がん』によって亡くなっています。

死亡数が多いのは『がん』。 1位「肺がん」、2位「大腸がん」、3位「胃がん」。
特に原因がはっきりしていて簡単な方法で発生を抑えられるものが 「胃がん」です。

その理由は胃の中にいる「ピロリ菌」。90%以上の胃がんにピロリ菌が関与しています。
「胃がんの原因はピロリ菌」と、1994年にWHOで発表されています。
ピロリ菌は、人類が誕生したときには、すでに胃の中にいたといわれ、人から人へと感染が広がってきたと考えられています。
主に、5歳くらいまでの幼年期に家族、特にお母さんからの口移しなどで感染するといいます。免疫力がまだ備わっていない幼年期に感染し、数十年後にその一部の方が胃潰瘍や胃がんを発症するのです。

ピロリ菌に感染したから全員が胃がんになるわけではないですが、放置しておくと10人に1人が胃がんになると考えられています。
つまり、ピロリ菌が胃がんを発症する下地を作ってしまうのです。
では、どのくらいの人が感染しているのか?

日本のピロリ菌感染率では、1990年の調査では、40歳以上の方は70%以上と高かったのですが、最近の調査では20代から40代の方で15%~30%の方が感染していることになります。

そこで、今井キャスターも検査を受けてきました。向かったのは、弘前大学医学部。

今回、検査をしてくれるのは福田先生と一緒に研究を進めている下山克先生。

ピロリ菌の検査とは…、どのようなものなのか?

ポイント① まず内視鏡検査を受ける

ポイント② 検尿、検便、採血、呼吸検査など、いろいろな方法で受けられる。

今井キャスターが受けたのは採血による検査。約3ミリリットルの血液を採取。

ポイント③ 検査は、少しの検体で十分

下山先生から一言「早く検査を受ければ、早く治療を受けられ、リスクも軽減できる」

ポイント④ できるだけ早い検査がいい

結果がでるのは2~3日程度。今井キャスターの検査結果はスタジオで発表!

今井キャスターの結果は、・・・陰性。感染していませんでした。
ただ、若い方でも陽性になる方は5,6人に1人はいるので、若い方はぜひ検査を受けてください。
また、陽性の反応が出たとしても、必ず「胃がんになる」とか「病気になる」とか思いこまないでください。除菌をすれば大丈夫です。胃を健康な状態に「戻してあげること」が胃がんの最大の予防法です。

では、どうやってピロリ菌を除菌するのでしょうか?
今年の2月から、感染者全員が保険診療で除菌ができるようになりました。
治療には、まず内視鏡検査で潰瘍や胃がんがないか、胃の状態を詳しく調べます。
その後、お薬を一日2回、一週間、飲んでいただきます。
お薬を飲むだけでいいです。

これで、ほとんどの除菌できますが、たまに除菌できない方が2~3割います。
その場合はお薬を変えて、再度、除菌を行います。二度行えば、たいてい除菌できます。
この除菌治療は内視鏡検査と薬代を含めて、自己負担はだいたい1万円程度で済みます。胃の病気や胃がんになって、高い医療費を払うことに比べれば、とても手軽で安く済みます。 
ただし、年齢や胃の炎症の度合いによっては、除菌をしても胃がんのリスクがまだ残ることもあります。定期的に内視鏡検査や胃がん検診を行っていただくなど、担当医に御相談ください。

福田先生から一言「将来、胃がんにならないためにも、お子さんやお孫さんに感染させないためにも、まずはピロリ菌の検査を受けてほしいと思います」 
弘前大学の消化器内科では、『胃がん対策』としてピロリ菌の検査をすすめています。
詳しくは、弘前大学の消化器内科まで、御相談ください。
弘前大学 消化器内科 TEL 0172-39-5053(直通)受付時間 8:30~18:00

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