「始まった子どもの肥満対策」

シリーズ1回目、テーマは「肥満」です。青森県は成人男性の肥満者が38%。都道府県で8番目に多いんです。しかし、肥満は、大人だけじゃありません。10歳の子どもの場合、肥満傾向にある子どもは13%で全国3位。この状況を何とかしようと今年新たに始まった取り組みを取材しました。

平内町の小学校で今年から始まったのが、ちょっと変わった親子面談。町の保健師が5年生の親子向けに生活習慣についてアドバイスするんです。

事前に学校の健康診断では通常行われない血液検査や血圧測定など、生活習慣病予防の検診を行い、結果をもとに個別に相談します。この取り組み、子どもだけでなく、親に直接働きかけることで、意識を変えてもらおうというのが狙いです。

なぜ町はこの取り組みを始めたのか。役場で聞いてみると、こんな調査結果を教えてくれました。

肥満傾向児の子どもの割合(小学6年生)全国で9%、平内町では21%。この結果に危機感を覚えた町は、対策を進めました。

そのときに注目したのが、子どもの生活習慣には親が大きくかかわっているということ。町の保健師の寺嶋春江さんは、「お母さんお父さんが気づいてくれないと、子どもの生活習慣は変わらない。それに、子どものためだったら、親はきっと意識を変えてくれる。」と話してくれました。

さて、当日面談会場で出会ったのが、棟方比呂くん、千夏さん親子。
体脂肪率が目安より高めだった比呂君。保健師の寺嶋さんが普段の生活を聞いてみると・・、お母さんから「朝からごはんをどんぶり3杯食べている」というお話が。

さらに、比呂君はどうやら野菜嫌いだそうで白菜などが食べれないそうです。
そこで寺嶋さんはよく噛むことでお腹がいっぱいになってご飯の量は減らせること
白菜はだめでも、キャベツとか、食べられる野菜にトライしてみることをアドバイスしました。

面談を終えた棟方さん親子は結果を見て意識が変わったそうです。「悪いところがわかって怖い」と言う比呂君に「まさか異常が出るとは思わず、ショック。親の責任です。」と話す千夏さん。

さっそく生活習慣を改めることにしました。
企画ではすべてご紹介できませんでしたが、棟方さん親子が取り組んだのは3つ。

① お茶碗を一回り小さいものに変えて1口20回以上噛む。
② 大皿に盛っていた野菜料理を一人ずつ盛り付けることで、野菜ノルマを課す。
③ ジューサーで野菜ジュースを作り、朝晩に飲む。
特に20回以上噛むことで、ご飯はこれまでの半分以下になったようです。

面談を受けた人たちの中には、「生活習慣を見直すいい機会になった」
「さっそく改善やってみます」 といった声が聞かれました。
子どもの肥満に対するお父さんお母さんの意識の改革、始まっているようです。

7月31日「市区町村別平均寿命発表」