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「方言はなぜうつる?」青森に移住した学生の疑問を解決

あなたの小さな疑問に答える NHK青森の「ナノコエ」!
  • 2024年02月21日

ラジオ番組『ナノコエ、きがへで』では青森のみなさんから聞いた素朴な疑問・身近な悩みをご紹介!
2月9日の放送では、MCの青森県住みます芸人・北野ごぼうと斎藤希実子アナウンサー、ゲストの美少女妖怪ちゃん(むつ市の高校2年生)が「方言がうつるのはどうして?」という疑問について語り合いました!
※2024年2月9日に放送した番組の一部を抜粋したもので、情報は放送当時のものです。

「私うつっちゃったんですよね、ちょっと」

青森県八戸市の舘鼻岸壁朝市で寄せられた素朴な疑問…
地元の盛岡から青森市内の大学へ進学したという大学生の方が話してくれました!

声を寄せてくれたのは右側の女性!

「なんでなまりはうつるのか。
 私うつっちゃったんですよ、ちょっと。」
「ディレクター)いまもなんかそんな感じですもんね」
「そんな感じですか??」
「ディレクター)たまに盛岡の実家に帰る訳
 じゃないですか。そのときは言葉どうなるんですか?」
「ちょっと抑え気味になまってます。」

専門家にきいてみました!

斎藤アナ:どうしてなまりはうつるのかという質問、専門家に聞きました。
引っ越しや転勤に伴う人の移動と言葉の変化について研究している国立国語研究所の朝日祥之先生に伺いました。「どんな言葉の違いならばより自然に身に付くのかについては個人差もあるため一般化することは難しい」とした上で、次のようにお話ししてくださいました。

朝日先生

お互い基本的には分かり合いたいじゃないですか。対面して話そうとするときには分かり合おうとするので、その時に分からないこととか意味が違うなということは調整すると思うんですよ。例えばパートナーとの間で(出身の)地域が違えば、自分たちの中での言葉遣いを決めていくんです。そういうものと同じで、行った先々で自分と関わる人たちと言葉のルールを作っていくんです。青森のことばをベースにした変化というのが大学生の方の頭の中で起こっているのだと思います。

斎藤アナ:言葉が違う場所にいけば、その場所の言葉になっていくというのはある程度自然なことである、ということでした。さらに、言葉を習得していく中では、こんなポイントもあるそうです。

いわゆる談話標識という「だから」「そういえば」とか「そうですか」「そうなんですね」のような、会話をよりスムーズに進めるためのキーになる表現というのがあって、それがうまく使えれば地元の子とやりやすくなるというのはあるので、共感を示すとか賛同・感動・強い反発・反対を示す表現というのは、移った先でみんなが最初に身に付けていくことかなと思います。

北野さん:便利だなと思ったら取り入れちゃうんだね、自然と。
妖怪ちゃん:赤ちゃんが言葉を覚えるみたいな感じで入ってくるんでしょうね、脳に。
北野さん:妖怪ちゃんは共通語の人を相手に下北のことばでしゃべるのが恥ずかしいとかってあるの?
妖怪ちゃん:恥ずかしいっていうか…もう出ない。
北野さん・斎藤アナ:でない…!!
妖怪ちゃん:自然と出ない。
相手が下北のことばだとそのまま流れで言っちゃう。
「だしてさ~」とか、「だばってさ~」とか言っちゃうけど、相手がそうじゃないと言わないな~。
北野さん:逆に、共通語はどうやってしゃべれるようになるの?普通にしゃべれるじゃん。
妖怪ちゃん:国語の授業じゃないですか
斎藤アナ:教科書ってこと?
妖怪ちゃん:うん、教科書。
あと、やっぱりおじいちゃん子おばあちゃん子の友達は強烈ななまりですよね。

やっぱり“談話標識”はうつりやすい!

北野さん:逆に妖怪ちゃんが急に関西弁になったりしないかな(笑)
妖怪ちゃん:でも修学旅行に行ったとき、関西弁につられました。関西の方に行ったんですけど、「おか↗えり~↗」とか言われるんですよあっちに行けば。「ただ↗い↘ま~」って言っちゃいますよね。
北野さん:「こんに↘ち↘は~↗」は?
妖怪ちゃん:「こんにちは~」も言うし、「おおきに~」もめっちゃ聞いた。それで自分も出るんです。たった4、5日しかいなかったのにそうなるからすごい。
斎藤アナ:基本的に人は分かり合おうとするから言葉を揃える、っていう先生のお話の通りなんだね。数日のことでもそうだから。
北野さん:相手と仲良くするのが目的みたいなことなのかな
斎藤アナ:声をくれた大学生の方は「うつっちゃうんですよね~」って言ってたけど、お友達と仲良く過ごしている証拠でもあるんでしょうね!

ラジオ番組『ナノコエ、きがへで』
毎週(金)前11:50~
ラジオ第一・NHK-FMにて放送中!
過去の放送は こちら

 ~ナノコエとは~ 
大きな耳が県内各地にお邪魔して、地域のみなさんの素朴な疑問やお悩み・ちょっとした自慢話などを聞かせていただく企画!「ナノコエ」という言葉は、青森のことばで”あなた”を意味する「な」と、英語で”小さい”を意味する「nano」をかけた造語です。

  • 斎藤希実子(さいとう・きみこ)

    青森局 アナウンサー

    斎藤希実子(さいとう・きみこ)

    青森3年目。AIペットと暮らしています。

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