NHK青森放送局ブログ
日本一!津軽手踊り天才キッズ
平井良江(ディレクター)
2022年11月25日 (金)

皆さん「津軽手踊り」ってご存じですか?
津軽民謡に合わせて軽やかに踊る津軽の伝統芸能なのですが、今年青森県の小学生たちが日本一に輝いたんです。
日本一の踊りを見せてもらおうと、やってきたのは津軽手踊り団体「石川義梅会」の稽古場。
踊りの美しさとたち子どものかわいさに、赤坂キャスター完全にノックアウト…。
子どもたちの演舞、ぜひご覧ください。
津軽手踊り石川流とは
訪れたのは、青森中央市民センターの稽古場。
津軽手踊り団体の「石川義梅会」には、3才から社会人まで、幅広い年代の生徒さんがいます。
こちらの石川流では、風にしなう木の枝や舞い散る木の葉など、山の自然の動きを取り入れた振り付けが特徴なんです。
伝統芸能というと、ゆったりとした動きをするイメージがあったのですが、津軽手踊りはシャキシャキ動いている…!
でも素早い動きの中にもしなやかさがあって、思わず引き込まれてしまいます。
日本一の民舞キッズ
今年の「少年少女民謡民舞全国大会 民舞団体の部」で優勝したのが、この石川義梅会の子どもたちなんです。津軽手踊りについて聞いてみました。
津軽手踊りのどんなところが好きですか?
跳ねたりポーズを決めたりするところです。
難しいところはどんなところですか?
思い切りしゃがんでから立つところと
周りのみんなとタイミングを合わせて踊るところです。
全国大会で踊ったのは「津軽小原節 旧節」。
その見どころを、師範の石川義梅さんに伺いました。
傘と扇子を同時に使いこなすところが
見どころだと思います。
この津軽小原節は、津軽民謡の中では珍しい男踊り。
傘や扇子の動きの美しさももちろんのこと、
動きの一つ一つに勇壮な男らしさを感じました。
もっと若い天才キッズも!
石川義梅会には、なんと10年にのひとりの逸材と言われる天才キッズもいるんです。
SNSでも話題の田中志帆ちゃん(5)。
ものすごい体幹の持ち主で、津軽手踊りを始めてわずか1年で「津軽じょんから節」をマスターしました。
津軽手踊りをやってみてどう?
たのしいです。
赤坂キャスターも体験
今回は天才キッズの志帆ちゃんと、小学1年生から津軽手踊りを続ける小笠原夏鈴さん(26)と一緒に、赤坂キャスターも津軽手踊りを体験させていただきました。
実は石川義梅会では、小笠原さんを含めた当時16~33歳までの8人が去年の「民謡民舞全国大会」の民舞の部で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞。
子どもも大人も日本一の成績を残したすごい団体なんです。
それでは、さっそく挑戦です。
まずは基本の姿勢からいきたいと思います。
指先をつけて、親指を中にいれます。
そして腰のところに当てまして、
ちょっと斜めを見てください。
膝をくっつけたまま、かかとを上げて中腰になります。
ここで5秒。
5秒!?すごいな志帆ちゃん…
ちょっとちょっと赤坂キャスター、ふらふらしすぎじゃないですか?
もっと腰落とさないとーって、言うのは簡単ですけど、これ本当にきついんですよね。
それにしても、志帆ちゃん一切ぶれません。驚きの体幹です。
すごいきついですね。
ちょっともう足がプルプルなんですけど、
私でもできる動きってありますか?
はい。
やさしい「りんご節」という踊りをやりたいと思います。
顔の前におててを持ってきて、
右足の親指を滑らせるように(前へ)。
(手を)開く。そして戻します。
次は反対も。
次にりんごのポーズ。手のひらにりんごを載せるように。
ここで手拍子。ちょっちょんがちょん。
すごい楽しかったです。
志帆ちゃん、私の踊りどうだった?
上手でした。
志帆ちゃん、大人なコメントありがとうございます。
実際にやってみると、あらためて津軽手踊りのなめらかな動きは日ごろの鍛錬から生まれているんだと感じました。
最後は全員でりんごポーズ!
中継が終わった後も、子どもたちが華麗な側転や逆立ちを披露してくれて、みんなの運動能力の高さに驚きどおしでした。
とってもかわいくて一生懸命な子どもたち。
こうやって津軽の伝統が受け継がれていく現場を見ると、とても頼もしく感じました。これからも頑張ってくださいね!