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人の好意につけこんだ投資話に注意!

執筆者小原敏幸(記者)
2022年10月20日 (木)

人の好意につけこんだ投資話に注意!

詐欺にだまされないための対策を考える「ストップ!詐欺」。
今回のテーマは「人の好意につけこんだ投資話に注意!」です。

国際ロマンス詐欺とは?

人の好意につけこんだ、というと、最近では「国際ロマンス詐欺」を思い浮かべるかもしれませんが、今回取り上げるのは、外国人・日本人に限らず、また、恋愛感情のほかにも、相手に好感や信頼感を抱かせて投資話をもちかける、という手口です。

※「国際ロマンス詐欺」・・・SNSやマッチングアプリなどで、外国人の異性を装った人物から、好意を抱かせるようなメッセージが送られ、その後に投資話などが持ちかけられる詐欺のこと。

「FX投資をやってもうかっているからやってみないか」

県内でも9月、実際に被害が出ました。
警察によりますと9月上旬、県内の30代の男性の「LINE」に知らない女性から突然「仲よくしよう」とメッセージがきました。

知らない女性からのメッセージ

2人は、趣味や仕事の悩みなどについてメッセージでやりとりを重ね、その中で男性は女性に対して徐々に信頼感や好感を持つようになりました。

しばらくメッセージのやりとりを続けると、女性から「FX投資をやってもうかっているからやってみないか」と投資話をもちかけられました。

投資話

男性は女性を信頼していたうえ、投資に興味があったということで疑わずにその話に乗ってしまいます。

すると女性からFX投資マネージャーのマイクと名乗る人物を紹介され、男性は一通り説明を受けたあとFX投資をやってみようと決めました。

紹介

マイクと名乗る人物は「FX購入代金が必要だ」などと言って男性に指定する口座にお金を振り込むように言いました。

振り込みの指示

女性を信じていた男性は結果的に十数回にわたってお金を指定された銀行口座に振り込みましたが、その後、お金は戻ることはなくあわせておよそ600万円がだまし取られたということです。

600万の被害

18歳、19歳、20代も狙われている!?

県消費生活センターによりますとこうしたSNSやマッチングアプリを通じて投資話を持ちかけられ、詐欺の被害にあったといった相談が県内では昨年度(令和3年度)に53件寄せられ、過去10年間で最も多くなったということです。

SNS・マッチングアプリ通した投資話の詐欺相談件数

県消費生活センターによりますとこうした相談、昨年度は20代が17件と最も多くなっていて、特に学生など借金をまだしたことがない人が消費者金融から借り入れるように勧められたりするケースもあるということです。

R3年度の年代別の相談件数

また、ことし4月から成人年齢が18歳以上に引き下げられ、18歳、19歳でも被害にあう可能性もあるということで、県消費生活センターは注意を呼びかけています。

だまされないためのポイント

被害を防ぐためのポイント

まず、SNSなどを通して知り合った面識のない人からもちかけられた投資話はたとえ仲良くなった相手でも鵜呑みにしないことが大事です。

それから、そもそも実際に会わなければ、やりとりをしている相手が本当に信頼できる人なのかどうかわからないので、怪しいと思ったらまずは家族や友人など周りの人や消費生活センターに相談しましょう。

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