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「工業高校を盛り上げたい!」~工業高校ミライプロジェクト 大発足~
岡崎雅(ディレクター)
2022年11月21日 (月)

ナノコエが始まって2年。
これまでに60問ちかくの疑問に答えてきました!
一方で、簡単には答えられないお悩みの声も届いています。
そこに注目して、新企画を始めます!
青森工業高等学校 放送部の生徒からの声
「今年の都市環境科、入学してきた人が20人。あまりにも少なすぎるので、どうしたらもっと人来るかなと考えて番組を作りました。」
いったいどんな番組だったんだろう・・・?VTRをお借りしてみると、
2022年度の入学者数が昨年度の210名から175名になってしまったそう。
なぜだろう・・・と、放送部内で考えたところ、中学生からのイメージが悪いからではないかという。
在校生に入学前のイメージを聞いてみると、
生徒A「専門教科とか難しそうでつまらないのかなって思ってました。」
生徒B「なんとなく治安が悪そうというイメージがありました。」
入学前のイメージがあまり良くなかった生徒も入学後は、難しい専門教科も先生などからサポートを受け充実した楽しい学校生活を送れているそう。
放送部「工業高校に入学する前とした後では、印象に大きなズレがあるようだ・・・。」
詳しく話を聞いてみようと、放送部に会いに行きました!
「工業高校がピンチだと伝わったと思う。」
そう話すのは番組を作った川越さんと、石原さんです。
もし学校がなくなったら工業の進歩が止まってしまうかも・・・と工業高校を大事に思う気持ちを持っているふたり。
工業高校では、どんな勉強をしているのでしょうか。
石原さんは情報技術科でコンピューター技術を学びます。
知らなかった技術を自分の手で知ることができるのが楽しい、町ゆくなかで見かける信号機にも、裏側がどうなっているんだろうと気になるようになった。
電子科で電子回路や通信技術を学ぶ川越さん。
元々、ゲームのコントローラーもバラバラにして直してみたりしていたという川越さん。
電子科の知識を持った人が、家庭にひとりいれば「この電子機器壊れた」「じゃあ直すね」と便利ですよ!
と、自信を持って語る姿が印象的でした!
自分の家でもこんな風に書いてくれていたんだなと想像しながら電気配線図を書く電気科の生徒、
測量士のかっこよさに憧れ、誤差のない測量士になりたいという都市環境科の生徒、
自動車整備士を将来の夢に持ち、自動車部でいち早くエンジンに触れる生徒。
これまでに工業高校について何も知らなかった私。
ものづくりの楽しさに向き合い、工業技術が世の中にどのように役立っているかに直接手を動かし学ぶ生徒の多さに驚きました。
取材を通し、高校生なのにもう、社会に参加しているみたい・・・。
心から尊敬の気持ちを持ちました。
社員の半数以上に工業高校卒業生を持つという工場へ向かってみました。
プラスチック製品を成形するための金型を作る工場です。
社長、工業高校生はどんな風に活躍しているのでしょうか?
花田社長
ものづくりに対して前向きな生徒さんが多い。工場にはたくさんの機械があるけれど、結局は人なんです。
その人がどう判断でどう考えたかでものづくりの質まで影響してきます。人材の教育がきちっとなされている工業高校生に働いてもらうことにすごくメリットを感じてます。
ものづくりへの意欲や基礎知識の身に付き方を目にして、工業高校卒業生に信頼を置いている花田社長。
工業高校なくして、地域の発展なし、と分かってきました!
一方で、少子化の影響もあり、県内の工業高校の学科では、入試の倍率が1倍を切り、定員割れも目立つようになってきました。
いま、学科の見直しが進められていて、令和4年度末までの3年間で、県立の工業高校6校の中の7学科が統廃合されました。
工業高校が今より、もう少し元気になってほしい。
ナノコエ、動きます。
青森工業高校放送部!
心の叫びを聞かせて!!!
「青森県のみなさん、僕たちと一緒に工業高校を盛り上げてください!」
ふたりの声を受けて、ナノコエでは、新企画「工業高校 ミライプロジェクト」を始めます!
「工業高校と一緒に何かをやりたい」
「高校生の知識や技術を活かせる場を提供したい」
「工業高校を盛り上げるためのアイデアを考えたい!」
など工業高校の魅力を伝えるために一緒に動いてくれる地域の方を緊急募集!
青森県民で力を合わせて、工業高校を盛り上げてみませんか!?
https://post.nhk.or.jp/pxa5b3ozd9/kogyo/
番組終了後にジョナゴールドさんより応援メッセージを頂きました!
ジョナゴールドさん
「農業系の高校に通っていたので、手を動かして学ぶことができてよかったと思っています!だからこそ、卒業生が現場で即戦力になることも実感しています。卒業生や現場で働いている人の目線から、工業高校生にアドバイスや、協力してくれたら嬉しいと思っています!」
募集フォームより、投稿待っています!!