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縄文時代の〇〇を現代の生活に

執筆者菅井智絵(キャスター)
2021年10月19日 (火)

縄文時代の〇〇を現代の生活に

10月7日(木)の中継「あっぷるライブ」は、階上町にある陶芸工房からお伝えしました。

この工房を営んでいるのは佐京 三義さん・和子さんご夫婦です。

お二人は縄文時代のあるものに着目して陶芸づくりに励んでいます。

そのあるものとは…

 

そう『文様』です。

夫の三義さんはもともと、趣味で土器や土偶などの複製品を作っていました。

三義さんが作った複製品の一部です。

これらは、三義さんが作った複製品の一部です。
とても精巧に作られていますよね。

三義さんは縄文の文様に魅せられて、自分で描くだけでなく、大学で文様の研究を行っている先生のもとにお話を聞きに行ったりしたそうです。

三義さんは縄文の文様に魅せられて、自分で描くだけでなく、大学で文様の研究を行っている先生のもとにお話を聞きに行ったりしたそうです。

文様を探求して20年になります。その魅力について「複雑なのに誇張しすぎていない絶妙なところが良くて、点対称や線対称な部分があったり、線の交わりが秀逸だったりするところが美しいです。

また三角や四角など、どんな形の物にも転写できるところですね」とキラキラした目で熱く語ってくださいました。

そんな三義さんに、陶芸歴40年の妻・和子さんが「せっかくなら、その文様を日常に使えるものに施してみては」と助言をしたそうです。

陶芸歴40年の妻・和子さん

そうして出来上がったのが、こちらの陶器です。

縄文土器の文様を、そのまま陶器に施しました。

縄文土器の文様を、そのまま陶器に施しました

箸置きやコップにお茶碗、そしてお皿など、食卓に彩りを添え、食事の時間が楽しくなりそうなものがたくさんあります。

 

和子さんは、文様入りのマグカップを手にしながら「コーヒーを飲んでいる時に、この文様きれいだな…美しいな…この美しさは縄文時代からあるものなんだと、日常の生活の隙間に縄文の美を取り入れてもらえたら嬉しいですね」と話していました。

ギャラリーを拝見していたところ、面白いものを発見しました。

このコロッとしている器、ある食べ物を保存するためのものなんです。

このコロッとしている器、ある食べ物を保存するためのものなんです。
そのあるものとは…

正解は、ニンニクです。これはガーリックポットというもの。

正解は、ニンニクです。これはガーリックポットというもの。

下の方に小さな穴が開いているので通気性に優れていて、さらに光を遮断することからニンニクの保存に最適なんです。

佐京さんご夫婦は、生活の中で役立ちそうな作品を数多く作られています。

それもそのはず、普段暮らす中で「文様の入ったこんなものがあったら、おしゃれで便利だな」と考えたり、友人から「こんな物を作ってほしい」とリクエストされたりしたものを作っているからなんです。

この佐京さんご夫婦の窯で作る陶器は、和子さんがろくろを回して器部分を作り、それに三義さんが文様を付け加えることで完成させています。

二人の息がぴったりと合うことで生まれた作品なんです。

中継では、三義さんに、実際に文様を施す様子を見せていただきました。

手の平でマグカップの形をした粘土をくるっと回転させながら波のような線を組み合わせ、それをつなぎ合わせることによって見事に縄文土器のような文様を描いていました。

手の平でマグカップの形をした粘土をくるっと回転させながら波のような線を組み合わせ、それをつなぎ合わせることによって見事に縄文土器のような文様を描いていました。

等間隔に文様を施すことや、きれいにカーブを描くところがポイントだということです。

スピーディーに文様をつけていく様子は圧巻で見入ってしまい、瞬きするのを忘れていました。

文様を彫ったものを焼くとこうなります。

文様を彫ったものを焼くとこうなります。

手に取ってじっくり眺めたくなるような美しさですよね。

文様の描き方について私も教えていただきました。

今回は紙コップに描いてみました。

    1. まず紙コップの横に、2本の線を1周ぐるっと描いていきます。
      線と線の間隔は2センチくらいです。
    2. 次に等間隔になるように「の」の字のような渦巻を1周描いていきます。
    3. その渦巻の間の上と下に三角を描き、それを塗りつぶしたら完成です。

あまり絵が得意でない私でも簡単にできました。

三義さん曰く、練習を重ねれば誰でも上手に描けるようになるそうです。

三義さん曰く、練習を重ねれば誰でも上手に描けるようになるそうです。

三義さん

三義さんは「縄文時代は、循環型社会だったと思います。この文様のように、繰り返し繰り返し、最初も最後もない循環型社会を営んでいたと思うんです。その時代っていいなと思っているので、それを縄文の文様を描くことでその雰囲気を味わってほしい」と話していました。

佐京さんご夫婦は、文様の分かりやすい描き方を綴った本の出版を目指しているそうです。

今回、お忙しい中取材にご協力いただいたお二人。

本当にありがとうございました。

最後に3人で文様の入った陶器で乾杯しました。

最後に3人で文様の入った陶器で乾杯しました。

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