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#闇バイトに注意

執筆者細川高頌(記者)
2022年03月11日 (金)

#闇バイトに注意

詐欺にだまされないための対策を考える「ストップ!詐欺」。
今回のテーマは「#闇バイトに注意」です。
「闇バイト」とは、SNSで高額な報酬をうたって、犯罪へと誘う時に使われることばです。

もうすぐ新生活の季節。進学などを機に、新たにアルバイトを始めようと考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、甘いバイト話には注意が必要です。

#闇バイト

こちらはSNSで「#闇バイト」と検索した結果です。
「高収入」「即日即金」などの文言が並んでいます。

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こういった闇バイトの中には、詐欺グループの一員として金品を受け取る「受け子」や、電話をかける「かけ子」を募集している場合があり、警察も闇バイトへの注意を呼びかけています。

警察も闇バイトへの注意を呼びかけています。

実際にSNSで見つけた「闇バイト」の書き込みから、詐欺に加担し、逮捕された県外男性の例を見ていきます。

事例1 途中でやめようとしたが

2020年、当時19歳だった男性はお金に困っていたことなどからSNSで「闇バイト」を検索します。

「闇バイト」を検索

「高額報酬」ということばにひかれた男性は、そのなかから、30万円の報酬でお年寄りからキャッシュカードを受け取り、現金を引き出す闇バイトに応募しました。

「高額報酬」ということばにひかれた

途中で怪しく思った男性が「やめたい」と告げたところ、やりとりをしていた相手の態度が急変。
「身分証は預かっている。家まで行く」などと脅されました。

「やめたい」と告げたが

結局男性は指示通りキャッシュカードを受け取りにいきます。
しかし男性の言動を不審に思った訪問先が警察に通報。
男性は詐欺の容疑で逮捕されました。

男性は詐欺の容疑で逮捕されました。

ほかにも次のようなケースが確認されています。

事例2 断ると家族に危害が及ぶかも…

県外の大学に通っていた当時4年生の男子学生は、安易な気持ちでSNSを通じて「闇バイト」に応募しました。

「闇バイト」に応募

免許証の情報を送るなど何回かやりとりしたあと、強盗に誘われます。

強盗しよう、と誘われる

もちろん男性は断ろうとしましたが、すでに個人情報を送っていたため「断ると家族に危害が及ぶかもしれない」と怖くなりました。

断ると家族に危害が及ぶかも…

結局、指示されるまま、宅配便の業者を装って住宅に押し入って現金を奪い、その後逮捕されます。
男性は裁判で懲役4年6か月の判決を言い渡され、就職の内定も取り消されました。

男性は逮捕され、就職の内定も取り消される

これらの事例では、軽い気持ちで始めた闇バイトが、重大な結果につながってしまいました。
「簡単に稼げる」、「高額収入」など、甘いことばには注意が必要です。
軽い気持ちで絶対に応募しないようにしてください。

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