NHK青森放送局ブログ
大会出場で募金呼びかけに注意!
平岡千沙(記者)
2022年01月13日 (木)

詐欺にだまされないための対策を考える「ストップ!詐欺」。今回のテーマは「大会出場で募金呼びかけに注意!」です。
新型コロナの影響で2020年に中止となった夏の全国高校野球が、2021年に2年ぶりに開催されました。
実はこの時、スポーツの感動を悪用するような詐欺まがいの行為が発生していたんです。
募金を装った詐欺
2021年8月、弘前学院聖愛高校に、弘前市の男性から甲子園出場に関する募金について問い合わせの電話がかかってきました。
「自分が住むアパートの1部屋1部屋を回って募金を集めている人がいるのですが、本当に学校の活動でしょうか?」。
男性はこの活動を不審に思い、学校に問い合わせてきたそうです。
実際には、学校は戸別に訪問して募金を集めることはしておらず、
「募金は新聞広告や学校のホームページで募っているだけで、訪問はしていません。」と男性に説明したということです。
そして、弘前学院聖愛高校は学校のホームページで、募金を装った詐欺に注意するよう呼びかけました。
弘前学院聖愛高校によりますと、こうした詐欺行為は、8年前、甲子園に出場したときもあったそうです。
時流にあわせた詐欺
県消費生活センターによると、時流にあわせて、詐欺の手口もさまざまあるそうです。
たとえば、オリンピック開催に合わせ、大会にかかわる会社の株を買わないかとうそのもうけ話をもちかけるケースや、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まると、優先的に接種ができると嘘をついてお金をだまし取ろうとするケースが実際に青森県内でも起きています。
被害にあわないために
こうした詐欺の被害にあわないために、気をつけるべきポイントを県消費生活センターに聞きました。
まず、今回の手口については、募金の個別訪問を受けた際は、相手がどんな人か分かる本人確認書類の提示をお願いしてみましょう。
また、募金の目的をしっかり説明してもらうことも大事です。
本当に学校関係者が善意で個別訪問を行っているのなら、対応してもらえるはずです。
さらに、どんな詐欺でも言えることですが、その場ですぐ判断して、お金を渡してしまわないことが重要です。
募金であれば、後からでも遅くないはずです。
しかるべきところに連絡して、確認が取れてからお金を払いましょう。
また、募金が本物かどうか確認する際も、注意が必要です。
募金を求めてきた相手が提示した電話番号などに連絡しても、口裏を合わせた仲間が出て、信じ込まされることもあり得ます。
こうした場合は、例えば直接学校に電話するなど、自分で調べた連絡先に問い合わせるようにしてください。