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世界遺産登録決定!青森県内の縄文遺跡とは?

執筆者編集部
2021年07月28日 (水)

世界遺産登録決定!青森県内の縄文遺跡とは?

17の遺跡で構成され、その半数近くがある青森県には、8つの遺跡と、関連資産として指定された1つの遺跡があります。

7月27日、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されました。
17の遺跡で構成され、その半数近くがある青森県には、8つの遺跡と、関連資産として指定された1つの遺跡があります。

青森県内にある世界遺産の遺跡一覧

青森県内にある世界遺産の遺跡一覧

 

①大平山元(おおだいやまもと)遺跡《外ヶ浜町》
 史跡年代:紀元前1万3000年ごろ


世界遺産となった縄文遺跡群で最も古い遺跡です。
紀元前1万3000年ごろのものとされる土器片が出土しています。
縄文時代の始まりを示す遺跡です。

所在地:青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田大平山元 
展示施設:大山ふるさと資料館(青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田大平沢辺34-3)

 

②田小屋野(たごやの)貝塚《つがる市》
 史跡年代:紀元前4000~2000年ごろ


縄文時代、十三湖に面していた遺跡です。
当時の十三湖は温暖化による海面上昇で今よりはるかに広大でした。
土器や石器、動物の骨などのほか、出産歴のある女性の埋葬人骨も発見されました。
装飾品などから海峡を越えて北海道との交易があったと考えられています。
住居や墓、貯蔵穴など、この時期の典型的な集落の構造を示す遺跡です。

所在地:青森県つがる市木造館岡田小屋野
展示施設:つがる市縄文住居展示資料館(カルコ)(青森県つがる市木造若緑59-1)

 

③二ツ森(ふたつもり)貝塚《七戸町》
 史跡年代:紀元前3500~2000年ごろ


縄文時代、小川原湖に面していた大規模な集落の跡です。
はじめは温暖化による海面上昇で遺跡付近まで海が迫っていました。
貝塚には、海水性の貝殻が古い下層に、汽水性の貝殻が新しい上層に堆積しています。
海面が下降に転じ、海が遠ざかっていくという環境変化に、人々が適応していた様子が伺えます。
鹿の角を精巧に加工した「くし」も出土し、当時の技術力の高さを今に伝えています。

所在地:青森県上北郡七戸町字貝塚家ノ前地内
展示施設:二ツ森貝塚館(青森県上北郡七戸町字鉢森平181-26)

 

④三内丸山(さんないまるやま)遺跡《青森市》
 史跡年代:紀元前3900~2200年ごろ


およそ1700年にわたって定住が続いた、他に例を見ない大規模な集落の跡です。
平成12年11月に国の特別史跡に指定されました。
6本柱に代表される大型の建物や、住居、墓、貯蔵穴、道路などが計画的に配置されていて、膨大な量の土器だけでなく、木製の編み物や遠隔地からの交易品なども出土しています。
さらに遺物のDNA解析から、クリを栽培していたことも分かっています。
この遺跡での様々な発見が縄文時代の暮らしのイメージを大きく変えました。

所在地:三内丸山遺跡センターに隣接
展示施設:三内丸山遺跡センター(青森県青森市三内字丸山305)

 

⑤小牧野(こまきの)遺跡《青森市》
 史跡年代:紀元前2000年ごろ


石の配列が独特な「環状列石」を中心とした遺跡です。
外側の弧状の列石を含むと直径は55メートルです。
列石のそばには墓も集中していて、様々な土偶や模様のついた三角形の岩版など、祭祀用とみられる遺物も多く出土しています。
集落が分散し、共同の祭祀場が作られるようになった縄文時代後期の特徴を示しています。

所在地:青森県青森市大字野沢字小牧野
展示施設:青森市小牧野遺跡保護センター 縄文の学び舎・小牧野館(青森県青森市大字野沢字沢部108番地3)

 

⑥大森勝山(おおもりかつやま)遺跡《弘前市》
 史跡年代:紀元前1000年ごろ


縄文時代晩期の代表的な祭祀遺跡です。
岩木山を望む台地を整地してつくられた環状列石と一棟の建物の跡が並んでいます。
環状列石と建物跡は岩木山と一直線に並び、冬至には山頂に日が沈んでいく様子を、遺跡から見ることができます。
周囲には墓が確認されず、祭祀場と墓地が分離していった縄文晩期の特徴を示しています。

所在地:青森県弘前市大森字勝山
展示施設:弘前市立裾野地区体育文化交流センター(青森県弘前市十面沢字轡8-9)

 

⑦亀ヶ岡(かめがおか)石器時代遺跡《つがる市》
 史跡年代:紀元前1000~400年ごろ


縄文時代晩期の大規模な共同墓地を中心とした遺跡です。
田小屋野貝塚のすぐ南に位置しています。
台地には多くの墓が群集していて、周囲の低湿地からは細かな造形の漆器や土偶、植物製品などが数多く出土しています。
「遮光器土偶」と言われる有名な土偶もこの湿地から出土しました。

所在地:青森県つがる市木造館岡
展示施設:つがる市木造亀ヶ岡考古資料室(青森県つがる市木造舘岡屏風山195)

 

⑧是川(これかわ)石器時代遺跡《八戸市》
 史跡年代:紀元前4000~400年ごろ


縄文時代前期~中期の一王寺(いちおうじ)遺跡、中期末ごろの堀田(ほった)遺跡、晩期の中居(なかい)遺跡の3つからなる遺跡です。
集落の規模は小さいものの、住居や墓、捨て場、配石や盛土など様々な遺構が見つかっています。
特に中居遺跡では、赤い漆塗りの木製品や土器など特徴的な遺物が多く出土しています。
縄文時代の集落の変遷や漆芸技術の系譜を考える上で重要な遺跡です。

所在地:青森県八戸市是川(※7月28日現在 整備のため遺跡は閉鎖中)
展示施設:八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館(青森県八戸市是川字横山1)


青森県内にある縄文遺跡群の関連資産

長七谷地(ちょうしちやち)貝塚 《八戸市》
史跡年代:紀元前6000年ごろ


縄文時代で最も海水面が高くなった時期に形成された貝塚です。
貝殻、魚や動物の骨、土器や石器などが多く出土しています。
動物の骨を加工して作った釣り針などもあり、当時の自然環境や漁を中心とした人々の暮らしぶりが分かります。

所在地:青森県八戸市桔梗野工業団地
展示施設:八戸市博物館(青森県八戸市大字根城字東構35-1)


空から訪ねる縄文遺跡(5月27日放送)


三内丸山遺跡・小牧野遺跡・大森勝山遺跡をヘリコプターから撮影したリポートです。※現在、三内丸山遺跡の大型掘立柱建物は修繕作業が終了し再び公開されています。

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