新型コロナワクチン 2回接種したほうがいいの?
梅本一成(記者)
2021年06月15日 (火)

八戸市の「令和のかんくん」さんから「新型コロナワクチンの2回目の接種は副反応が起きる可能性が高いと聞きますが、2回接種したほうがいいのでしょうか」という質問がありました。
厚生労働省の研究班は、ファイザー社のワクチンの先行接種を受けた医療従事者およそ2万人について、1回目と2回目の接種後に起きた副反応について調べました。
37度5分以上の発熱があった人は、1回目の3点3%に対して、2回目は38点5%と確かに、2回目のほうが副反応が起きる割合が高くなっています。
接種した翌日に発熱するケースが多く、ほとんどの場合、次の日には熱は下がるということです。
厚生労働省は、高齢者への接種が進められているファイザー社のワクチンの場合、3週間の間隔を空けて2回目の接種を受けるよう推奨しています。
感染症に詳しい国際医療福祉大学の松本哲哉教授は
「海外のデータでは1回目の接種で70%ほど感染が抑えられ、2回接種すると95%感染を防ぐことができると言われている。1回でも効果はあるが、2回接種でより高い効果が期待できる」
と指摘しています。
そのうえで、「2回目の接種後は副反応の起きる割合は高くなるが、数日で収まるので、多くの人に接種してほしい」と呼びかけています。