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子ども用のワクチンの効果と副反応、青森県内の接種スケジュール

執筆者細川高頌(記者)
2022年02月25日 (金)

子ども用のワクチンの効果と副反応、青森県内の接種スケジュール

5歳から11歳を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が県内でも2月26日から始まります。
接種した場合の効果や副反応などについて、これまでに分かっていることをまとめました。

使用するのはファイザーのワクチン

使用するのはファイザーのワクチン

国内で承認されているワクチンの対象年齢はこれまで、
▼ファイザーとモデルナが12歳以上、
▼アストラゼネカは原則40歳以上
となっていました。

しかしオミクロン株によって10代以下の感染が広がっていることなどから、国は1月、ファイザーのワクチンについて5歳から11歳の子どもも対象に加えることを決めました。

これまでのワクチンと何が違うのか?

子ども用のワクチンは何が違うのか?

使用するワクチンは子ども用のもので、12歳以上を対象にしたこれまでのワクチンに比べて、1回に接種する有効成分の量が3分の1になります。

また、現在18歳以上を対象に3回目のワクチン接種がすすめられていますが、子ども用のワクチンの接種回数は2回となっていて、接種の間隔は3週間です。

ワクチンの効果は?

ワクチンの効果は?

ファイザーなどの研究グループがアメリカなどに住む5歳から11歳の子どもおよそ2300人を対象に行った臨床試験では、2回目の接種後、7日以上たった人に対する発症予防効果は、90.7%だったと報告されています。

ただし、いずれもオミクロン株の感染が拡大する前のデータで、ファイザーはオミクロン株に対する有効性は評価中だとしています。

ワクチンの副反応は?

臨床試験では、接種後に接種した部位の痛みやけん怠感などの症状が出たケースが報告されていますが、ほとんどは1日から2日ほどで収まり、軽度から中程度だったとしています。

ワクチンの副反応

具体的な症状は、
▼接種した部位の痛みが1回目の接種後で74%、2回目の接種後で71%、
▼けん怠感が1回目で34%、2回目で39%、
▼頭痛が1回目で22%、2回目で28%、
▼38度以上の発熱が1回目で3%、2回目で7%などでした。

厚生労働省は「現時点で安全性に重大な懸念は認められない」としています。

青森県内の接種スケジュールは?

県内の接種スケジュールは2月24日現在、次のようになっています。

青森県内の接種のスケジュール

最も早い弘前市では、2月26日から始まります。対象となるのは2月28日から3月10日の間に12歳の誕生日を迎える市内のおよそ40人のうちの希望者です。

2月28日にはむつ市。
3月1日には青森市と五所川原市でも始まる予定です。
3月14日には黒石市でも予定されています。
また、八戸市が3月上旬から、六ヶ所村が3月下旬から1回目の接種を予定しています。
このほかの自治体も接種に向けた準備を進めています。

「国の情報をもとに、基礎疾患の有無などそれぞれの状況を考慮しながら家族でしっかり話し合って決めてもらいたい」

県は子どものワクチン接種について、「国の情報をもとに、基礎疾患の有無などそれぞれの状況を考慮しながら家族でしっかり話し合って決めてもらいたい」としています。

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