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気になる副反応の疑問!

執筆者佐野裕美江(記者)
2021年10月07日 (木)

気になる副反応の疑問!

9月下旬から県の実施する大規模な接種が始まるなど、県内でもワクチン接種の選択肢が広がってきています。

 接種したあとの副反応の疑問について、県立中央病院の北澤淳一医師に聞きました。

9月下旬から始まった県の接種には、製薬会社のモデルナとアストラゼネカの2種類のワクチンが使われています。

9月下旬から始まった県の接種には、製薬会社のモデルナとアストラゼネカの2種類のワクチンが使われています。

このうち、アストラゼネカのワクチンは原則40歳以上が対象で、アレルギーなどでモデルナや、市町村の接種で使われるファイザーのワクチンを接種できない方も対象です。

アレルギーは、どういったものなのでしょうか?

県立中央病院 北澤淳一医師
ファイザーやモデルナのワクチンには「ポリエチレングリコール」という成分が使われて います。化粧品や歯磨き粉などにも入っていることがありますが、この成分にアレルギーがある人もいます。化粧品があわないなどの経験があれば、もしかするとアレルギーの可能性があります。主治医にワクチンを選択するときにどうすればいいかを相談しましょう。

アストラゼネカのワクチンには極めてまれに血栓が生じるリスクがあるとされていますよね?

血栓症はある程度の割合で発生し、ワクチンとの関連が話題になりましたが、40歳以上の人は血栓症が起きる頻度が低くなります。頻度としては少なく、起きることがありますよという程度だと思っていてください。

一方、モデルナは、接種した腕が腫れる「モデルナアーム」も話題になっていました。

「モデルナアーム」は、接種から1週間以降に出てくる皮膚症状ですが、頻度としてはそれほど高くないものです。もしモデルナアームになった場合は、病院で診察を受けて、冷やしたり、ステロイドの軟膏を使ったり、とアレルギーの治療をすることになります。モデルナアームになるかどうかは予測できないので、そこは難しいところですね。

新型コロナのワクチン接種については、発熱やけん怠感などの副反応は1回目より2回目の方がひどく、仕事を休まざるを得なくなったという話もよく聞きます。これはなぜでしょうか?

1回目のワクチンで体の中にできた抗体が、2回目のワクチンが体に入ってきた際に反応して全身反応が起きます。主に発熱、全身のけん怠感は体の中に抗体ができたことによって強く出るんです。

2回目の次の日は、強い副反応に備えて予定をあけておくといいかもしれませんね。

血栓症はある程度の割合で発生し、ワクチンとの関連が話題になりましたが、40歳以上の人は血栓症が起きる頻度が低くなります。頻度としては少なく、起きることがありますよという程度だと思っていてください。

副反応の比較(2回目)

県立中央病院は、医療従事者を対象にしたファイザーのワクチン接種で副反応についてアンケートを実施して発表しています。この調査で頭痛や発熱の症状があったと答えた人の割合を見ると、若い人ほど症状が出る割合が大きくなってます。これはなぜでしょう?

若い人の方が免疫反応が強いためです。また、わたしたちの病院で調べてみたところ、若い人の方が高齢の人よりも抗体を作る力が強かったこともわかりました。こうした傾向は、統計を見てみると、ファイザー以外のワクチンでも見られます。

モデルナのワクチン接種は、12歳以上が対象になっていて、受験生などこれまで以上に接種する子どもたちも増えてくると思いますが、子どもの方が大人より副反応が強くなるということなんでしょうか?。

そう考えて備えておいた方がいいと思います。将来、お子さんの体に影響を及ぼさないかと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、ワクチンが体中を回って臓器などに影響を及ぼすことはないと考えられていますので、心配いりません。

副反応への備え

副反応がでるかどうか、個人差もあると思います。何か接種の前に準備した方がよいものはありますか?。

熱が出て脱水状態になるのを防ぐためにスポーツドリンクや経口補水液、そして体温を下げるための冷却シートなど、風邪で熱が出たときに使うのと同じようなものを準備すると安心です。

わたしも接種の後、強いだるさや発熱を感じたのですが、 食欲がなくても食べられるゼリーや冷却シートなどを買っておいたので、安心して過ごせました。それから解熱鎮痛剤は、ドラッグストアにいろいろ種類のものが売っていて、どんなものを使えばいいか迷いました。

アレルギーのある人が少ない、「アセトアミノフェン」という成分が含まれた薬が安心して使うことができます。

薬はどのタイミングで飲んだらいいでしょうか?

医療は症状が出て、薬で症状をおさえるのが基本です。しかし、特にワクチン接種2回目は、多くの場合で発熱などの副反応が出るなど、症状が出ることが予測できるようになっていて、この場合、市販の薬を予防的に服用するのはいいと思っています。症状が出てから飲むと苦しい時間があると思うので、私の家族にも、1回目の注射は接種したあとの夕方、2回目は行く直前に早めに飲んでもらいました。もちろん1日あたり、1回あたりに飲む薬の量は説明書通りに守ってくださいね。

副反応をおそれて、ワクチン接種を控えているという方もいるかもしれません。ワクチン接種の意義について、どうお考えですか?

ワクチン打った人が増えると集団免疫といって、集団でコロナにかからなくなると、 ワクチン接種できなかった人も感染症から守ることができます。 健康状態に問題なくてワクチン接種ができる方は、社会全体を守るためにぜひ実施してもらいたいです。

どんな副反応が出る可能性があるのか理解し、できるだけ備えた上で接種にのぞんでもらいたいですね。

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