喜三太（きさんた）のところへ、風魔流忍術学校の錫高野（すずごうや）先輩がひそかに訪ねて来た。喜三太と風魔流忍術学校で同級生だった古沢仁之進（ふるさわじんのしん）が、ドクタケ忍者隊に連れ去られた、というのだ。

兵庫第三協栄丸（ひょうごだいさんきょうえいまる）さんが、忍術学園に相談にやって来た。第三協栄丸さんの部下たちがないしょで会議を開いているのだという。結局、乱太郎（らんたろう）、きり丸、しんべヱがいっしょに浜へ行くことに・・・。

乱太郎（らんたろう）、きり丸、しんべヱは、元気のない利吉（りきち）さんを見かける。売れっ子忍者の利吉さんは、最近忙しくて仕事の依頼をいくつも断らなければならず困っているというのだ。それを聞いて、きり丸は自分に任せてくれと胸をたたく。

食堂のおばちゃんが乱太郎（らんたろう）、きり丸、しんべヱに頼み事があるという。剣豪の野牛金鉄（やぎゅうきんてつ）さんがスランプになり、すっかり元気をなくしているので、スタミナ料理を届けてほしいというのだ。

休み明け。忍術学園への登校途中、タケノコを掘ろうと竹林に入ったきり丸は、大勢の男たちが竹を伐採しているのを目撃する。すると、一人の男がきり丸めがけて手裏剣を打ってきたというのだ。

学園長先生は、山田（やまだ）先生たちに竹を伐採して戦の準備をしているのがどこか調べさせ、タソガレドキ城だということが判明した。そんな時、学園長先生の突然の思いつきで、混合ダブルスサバイバルオリエンテーリングが開催されることになった。

みんな大張り切りでスタートした、サバイバルオリエンテーリング。はちや・しんべヱ組のところへ、久々知（くくち）・伊助（いすけ）組がやって来て言うには、今回のコースは怪しい連中がウロウロしているど真ん中を通っているのだという。

第１ポイントを無事通過した乱太郎（らんたろう）・左近（さこん）組は、第２ポイントへ向かう途中、作兵衛（さくべえ）・喜三太（きさんた）組と出会う。喜三太たちは、竹やぶでドクタケ忍者が竹やぶの持ち主と話しているのを見たという。

山越えのコースを選んだ七松（ななまつ）・金吾（きんご）組は、綾部（あやべ）・伝七（でんしち）組と出会う。綾部・伝七組は、最初は山をう回しようと思ったが、山のふもとの道でドクタケ忍者を見かけたので山越えのコースに切り替えたのだという。

野営のため第４ポイントのキノコ裏々川のほとりに集合することになり、続々と到着する忍たまたち。善法寺（ぜんぽうじ）・伏木蔵（ふしきぞう）組は「不運の一言では片づけられない不運」に見舞われ、ボロボロになって到着した。