戦争で孤児となり、故郷の集落の長の下で下僕として働く少年。どんなときでも全力で前へ進み、自らの腕一つで「天下の大将軍」として中国全土に名を響かせることを目指す。生まれ持った資質と幼い頃からの鍛錬により、驚異的な剣技を持つ。
秦国の若き王。後の始皇帝。わずか13歳で王位につくも実権はほとんどなく名ばかりの王という地位に甘んじている。しかし、ただならぬ才覚と内に秘めた決意を持ち、誰も成し遂げたことのない中国全土の統一を目指す。
フクロウを模した仮面を身につける、山民族の末えい。身寄りがなく一人で乱世を生き抜いてきた孤児。幼いながら字や史など多くの知恵を学んでおり、かなり賢い。また、料理の腕も抜群。
己の身に戦の神を宿し、死の舞・巫舞(みぶ)を舞う伝説の暗殺集団の一族。その中でも高い戦闘能力を持つ。なぜか一族を離れ独自で行動しているようだがその目的は不明。
「怪鳥」の異名をもつ武将。戦神と呼ばれた昭王の腹心であり、近づくだけで敵が平伏したという伝説の六大将軍の一人。昭王亡き後は一線から退いている。王宮内の権勢争いには全く興味を示さず血が沸き立つような戦場のみを求める得体の知れない人物。
王騎(おうき)の副官であり常に傍らに控え忠義を尽くす武将。何が起こっても表情を変えることがなく飄々としたつかみどころがない性格であり、その実力は未知数。
政に忠誠を尽くす文官。昭王時代は王騎と共に最前線で戦い多くの敵をけ散らした武人だった。軍事経験が豊富であり、王騎からも「無骨な賢人」として高く評価されている。
昌文君の副官であり政に忠誠を尽くす武将。昌文君を筆頭とした大王直属の一派の中で武の先頭に立つべく日々精進している。名家の出であるが気取ったところがなく生真面目な性格。信のことを気にかけている兄貴分的な存在。
政の異母弟。王族の血を引き公主の子である自ら以外は人とは思わず、その人間がどのような位にいようとも下等な存在であるという歪んだ思想を持つ。そのため、政が王となった事に怒り、竭氏と組み政の暗殺を命じる。
秦の左丞相。中級大臣のころよりあらゆる手段を使って丞相にまで登りつめ、さらに呂氏(りょし)を殺し秦国を独占することを狙う野心家。そのため、政から王位を奪いとることをもくろむ成(せいきょう)と手を組み、共に反乱を起こす。
竭氏の参謀。洞察力が鋭く機転がきく。強力な武官を携え、竭氏を支える。
成(せいきょう)のペットであり護衛役を果たす巨大な怪物。その破壊力は人間を一瞬で叩き潰してしまう程強力である。珍種の猿の赤子として売られていたところを成が興味本位で購入し、念入りな調教を施したことでなんでも言うことを聞くようになる。