第12弾

パラ卓球 × チームふたり

純役・梶裕貴さんインタビュー

“子どもから大人まで楽しめて、勉強にもなる作品だと思います”

収録が終わりましたが、他のお二人と共演されてみて、いかがでしたか。

 下野さん(大地 役)は、自分が新人の頃から本当にお世話になっている先輩。なので今回も、いつもどおり楽しく、和気あいあいとやらせていただけました。神木隆之介くん(岩渕幸洋選手 役)とは、プライベートではよく会うんですが、こうしてアニメのアフレコ現場で共演するというのは初めてだったので、どこかこそばゆいような気持ちもありましたね。何日か前から、リュウ(神木さん)が「緊張する」っていう連絡をくれていて。
声優としてのお芝居経験も豊富な役者さんなので、全然大丈夫なのにな?って思っていましたけど(笑)。最終的にとても素敵なお芝居をされていたので、やはり素晴らしい役者さんだなと、あらためて感じましたね。そんなお二人と一緒だったからこそ、最後まで楽しくアフレコすることができました。

今回の純という役を含め、日頃から役作りで意識されていることはありますか。

 声優として、どの作品においても“直感”と“現場での瞬発力”を大切にしています。まずはキャラクターのプロフィールを確認するのですが、今回、僕が演じさせていただいた純は、登場する3人のキャラクターの中で最年少の役。まだ子どもらしいエネルギーをいちばん持っている子なのかな、とイメージしました。そして、実際に台本を読んで、わりと感情の波が激しい子なんだろうな、と。そうやって、セリフには書かれていないキャラクターの本質的な部分を想像力で埋めていく感じですかね。あとは現場へ行って、監督をはじめとするスタッフのみなさんが実際に望まれている形に応えられるようお芝居の方向性を変えつつ、同時に「こういうパターンはどうですか?」といったご提案もさせていただき、ディスカッションしながら作っていきます。なので、自分の中でのキャラクター像はもちろん持ちつつ、アニメ作品として求められている形にどう寄せていくか、どう膨らませていくか。そういったところが大切だろうと、日々意識して演じています。

今回は5分という短いアニメですが、その中でもいろいろとイメージしながら演じられたんですね。

 はい。今回は、幼いがゆえにあふれてしまうエネルギーや、経験値が浅いからこそ不安に感じてしまう部分・ポジティブに考えられる部分のメリハリを意識しました。本作は純のセリフから始まるので、そこは作品としての勢いやエネルギーを感じていただければなと思いながら演じましたね。他には、大地と練習しているシーンが印象的です。なかなかうまくいかず、「あぁーっ」という声が漏れてしまうところとか、少ないセリフ量ながらも、さまざまな表情を見せてくれるキャラクターだったので、とても楽しかったです。

この「アニ×パラ」という取り組みについては、どう思われますか。

 パラスポーツをアニメで表現するというのは、今までなかなかパラスポーツに触れる機会のなかった方、逆にスポーツはするけれどアニメをご覧になる機会がなかった方など、多方面の方々から新しく興味持っていただけるような取り組みですよね。僕もこのアニメを通して、感じること、学ぶことがたくさんありました。
子どもから大人まで誰でも楽しめる、そして勉強になる作品なんじゃないかな、と思います。

具体的に、今回のアニメから何か感じたことはありますか。

 なによりも、岩渕選手の心の葛藤ですね。パラアスリートへ転向されるときの思いや、その後のご苦労といったものを推し量ると、本当にすごいな、タフな方だなと。それらを乗り越えて、この作品で描かれている純や大地とふれあう岩渕選手のハートの部分に、キャラクターたち同様、僕自身も非常に大きな勇気やエネルギーをもらいました。どんな状況であろうと、一人のスポーツ選手として強い気持ちを持つことの大切さ、そして、その気持ちがあれば、自分の力で未来は変えていけるものなんだ、ということを教わりましたね。

最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

 アニメファンの方やスポーツファンの方、多くの皆さんにパラスポーツの魅力を知ってもらい、興味を持っていただけるきっかけになる作品だと思います。様々なメッセージが詰まっていますし、純粋にアニメーション作品として感動していただけるフィルムに仕上がっているのではないかと。「あなたのヒーローは誰ですか」というコピーにある通り、皆さんそれぞれ、自分にとっての“ヒーロー” は誰か・何かを考えながらご覧いただくといいのかなと感じております。ぜひ、楽しんでご覧ください。

本日はありがとうございました。