第9弾

ボッチャ × ひうらさとる

高野蛍役・三森すずこさんインタビュー

“みんなが壁をつくらずに楽しめる、かけがえのないスポーツ”

今回は、パラスポーツの中でも、ボッチャがテーマになっています。ボッチャという競技はどのように感じましたか?

三森 アニメの中で蛍が、「老人から子どもまで楽しめるスポーツ」って言って紹介するんですけど、本当に幅広い世代の人が、気軽に始めることができるスポーツなんじゃないかなって思いました。ルールがわかりやすそうで、それでいて、戦略的。結構コツがいるのかなって思う部分もあるんですよね。“思っていた動きと違う動きをするね!”みたいな。試合で使う球とかも自分が使いやすいようにカスタマイズできると聞きましたし、選手のみなさんが自分の戦略とか、投げ方によって変えるのかなって思ったら、ものすごく奥が深いですよね。こんなに親しみやすいスポーツ、もっと広まってくれればいいのに。

ひうらさとる先生が長年描いてきた『ホタルノヒカリ』とのコラボレーションですが、台本を読んだ印象はいかがでしたか?

三森 私の役が蛍だと知ったときは、二度見しましたね(笑)。漫画のときとは苗字が変わっていたので、最初は別人かな?とも思ったのですが、「あ、結婚したのか」と気が付いて。『ホタルノヒカリ』の主人公の時間が経過した、また新たな1ページを見られるというのがうれしかったですし、それを自分が演じることができるというのも、ものすごくうれしかったです。
みんなが知っている漫画なので、みなさんそれぞれの蛍のイメージがあるんじゃないかなってドキドキしたりもしましたが……。でも、少し時間が経過しているということと、働いている蛍の絵を見たときに、自然というか、親しみやすさを感じて、あまり飾らずにぶつかっていこうと思いました。

特に印象的だった場面はありますか?

三森 印象的だった場面……。今回は、幼いころの美穂ちゃんの声も演じたのですが、幼い結衣ちゃんが美穂ちゃんの手を取ってあげられなかったという、過去の場面ですかね。お話の要になる部分ですし、子どもの頃に感じた心のモヤモヤが、何十年か経ったのちにボッチャという存在を知り、それに触れることで解消されていくっていうのがロマンチックだなと。これでまた結衣ちゃんも、新しい未来に向かって進んで行けるんだなと思ったら、すごくすがすがしい気持ちでこの話が終わっているなと思いました。

ボッチャは、障害者の方も健常者でも一緒にできるスポーツというという部分が魅力的ですよね。

三森 そうですね。ダイバーシティーという言葉がアニメの中にも出てきますが、そういう壁の一切ないスポーツって本当に数少ないと思うんです。そんな中でも、ボッチャは、障害を持った方でも健常者でも、みんなが楽しめて挑戦できるスポーツなので、かけがえのないものですよね。

アニメや漫画が持つ力、という部分では、声優業をされていてどのように思われていますか?

三森 東京で大会が開催されるというのはすごく大きいですよね。やっぱり、日本のカルチャーであるアニメと一緒にパラスポーツを広めることができるというのは、東京で開催されるからこその強みかなと思います。アニメのイベントで海外の方に行かせていただくと、本当に日本の方だけではなくて、海外の方もすごく日本のアニメや漫画を好きでいてくれるんです。すばらしいことですよね。今回もこの「アニ×パラ」をきっかけにして、よくアニメを見たり漫画を読んでいる若い世代の方や、スポーツやパラスポーツ自体があまりよくわからないという方などにも、広まってくれるのではないかと思っています。

東京パラリンピックに期待していることはありますでしょうか。

三森 やっぱり自国で開催されるというのが、「生きていてよかった!」と思うくらいの喜びだし、自分が今回声優としてこの企画に携わることができたのもすごくうれしいです。孫の代まで自慢したいです!
選手のみなさんは、パラリンピックに向けて、いろいろと調整されたり、トレーニングをされたりしていると思います。私も、みなさんの活躍をワクワクしながら待っている1人なので、素敵なパフォーマンスを見ことができたらいいなって思っています。

本日はありがとうございました。