第6弾

河合克敏 作 視覚障害者柔道

テーマ曲・miwaさんインタビュー

“自分らしさで未来を切り開いていってほしい”

「アニ×パラ」第6弾のお話を受けたときは、どう思いましたか。

miwa もともとスポーツがすごく好きなので、少しでも選手のみなさんの力になれるような楽曲が提供できたらいいなと思いました。

実際にアニメをご覧になって、いかがですか。

miwa 事前に絵コンテを拝見していましたが、アニメになるとやはりすごい臨場感ですね。主人公の光ちゃんは幼いころから大好きな柔道をやっていましたが、高校生のときに視野の9割が見えなくなってしまって……。たくさんの苦悩があったと思いますが、それを乗り越えて、再び柔道の魅力や楽しさに気付く。そんな光ちゃんの視覚障害者柔道と向き合っていく姿にとても感動しました。「自他共栄」という言葉もありましたが、相手の選手にもリスペクトを持って向き合う姿は、スポーツマンとして、とても美しい姿だと思います。

視覚障害者柔道については、どんな印象をお持ちですか。

miwa 以前から、藤本聰(さとし)選手が活躍されているのを見ていました。もともと迫力がすごいスポーツだなぁと思っていましたが、今回さらに深く知ることができました。選手のみなさんは、視力がなかったり視野が狭かったりする中で、手の情報を頼りに感覚を研ぎ澄ませて戦っている。健常者の選手とはまた違う部分を意識して強化されているんでしょうね。
あと、視覚障害者柔道は組んでから始まるので、技の応酬がすごいですよね。まさに視覚障害者柔道ならではの面白さ。選手の作戦や得意技などに注目して見るのも面白いと思います。

今回のテーマ曲には、どのような思いが込められているのでしょうか。

miwa この曲のテーマは、「自分らしさで未来を見る」。周りの声やさまざまな情報に惑わされずに、自分の心にフォーカスを当てる。そして目を閉じて、心の中にある本当の声に耳を澄ませて考える。そうすることで、人は“自分らしさ”に気付いて、前に進んでいけると思うんです。歌詞にも「自分らしさで未来を見透かして」「心が好きと叫ぶ道へ」と書きましたが、この曲を聴いて“自分らしくあることの意味”を改めて考えてもらえたらうれしいです。

普遍的なテーマでありながら、今回のアニメとすごくリンクしていますね。

miwa そうですね。アニメの中でも、最後の試合のシーンで曲が流れますが、「君らしく 私らしく」という歌詞がアニメとリンクしていたので、よかったなと思います。この曲のタイトル「CLEAR」は、私の中で“クリアスカイ”をイメージしました。透きとおった空のように心が晴れていく――そんな澄んだ心で前を向いていけたら、という思いを込めました。

光もそんな澄みきった心で、視覚障害者柔道の道に進んだのかもしれませんね。

miwa 光ちゃんも壁を乗り越える前は、イライラして何かに当たってしまったり、一歩前に踏み出せずに立ち止まってしまったり……。心の中でたくさんの葛藤があったと思います。でも、そんな心のモヤモヤが晴れて澄みきったときに、ようやく一歩前に踏み出せた。光ちゃん自身、壁を乗り越える前と後では、全然違った気持ちで柔道というものをとらえていると感じました。

最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

miwa このアニメは視覚障害者柔道だけに限らず、さまざまな苦しみや葛藤を乗り越えてきた人、乗り越えたいと思っている人にも届くアニメになっていると思います。今、壁にぶち当たって悩んでいる人も、光ちゃんのように自分自身と向き合うことで、きっとそれまでとは違う新しい景色が見えるはず。私の「CLEAR」という曲も、そんなみなさんの背中を押せるような曲になっていると思います。ぜひこのアニメを見て、それぞれの“自分らしさ”で未来を切り開いていってほしいです。

本日は、ありがとうございました。