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NHKアナウンサー新人研修 講師の横顔に迫る④「NHKニュース7」「ニュースウオッチ9」などを担当してきた深川仁志アナ 初任地・富山への思いと夜勤の“相棒”を語る

  • 2024年5月24日
  • 瀬田 宙大
  • アナウンス室/「ハートネットTV」担当

楽しいことは、より楽しく
難しいことは、やさしく

今年度の専任講師、最若手の深川仁志アナウンサー。
2009年入局で富山局、高松局、広島局を経て2019年から東京アナウンス室所属に。これまで「NHKニュース7」や「ニュースウオッチ9」など多くの報道番組に携わったほか、「チョイス@病気になったとき」などEテレの番組も担当してきました。

全国放送の報道番組では、最前線の現場を取材。
難しいテーマをいかにやさしく、ひきつけて伝えるのかを考える毎日だったと振り返りました。

一方、広島局時代には広島ゆかりのパーソナリティーと共にリスナーの皆さんと時間をともにするラジオ番組「ひろしま コイらじ」を担当。その当時、できることだけではなく、やってみたいことに挑戦することの大切さと、楽しいことは、どうすればより楽しく伝わるのかを精一杯考える重要性を学んだとふりかえりました。

この日、話を聞いていて意外だったのが新人時代のエピソード、「模索中」についてでした。

放送人としての原点・富山

新人研修の終盤に、新人アナウンサーがそろって出演する全国放送の番組があります。

どのような研修を行ってきたのか。
どのような目標をもつアナウンサーなのか。
そして、どこに赴任するのか。

こうしたことなどをお伝えするわけですが、このうち深川アナは目標(目指す番組)について「模索中」と書いたといいます。

その時の思いを、このように語りました。

初めての全国放送。
みんなが目標番組を書くなか、書けなかったんです。当時、まだ将来がイメージできなくて…。

そんな深川アナの思いを受け止め、やさしくアドバイスしてくれたのが初任地・富山の上司だったといいます。当時、「立場や環境、出会いが人を育てる。だから、なんでもやってみなさい」と声をかけられたことで、頑張れたといいます。

この言葉通り、取材やインタビューなどを重ねます。「富山のみなさんと触れ合うなかで、将来についての考えがまとまっていった」と、振り返りました。

この話を聞きながら、私は、元日の能登半島地震直後の深川アナの姿が自然と頭に浮かびました。たまたま富山にいた深川アナは、初任地のみなさんの力になりたいと、富山県各地から、被災状況や必要な支援の情報を後輩たちと協力して伝え続けました。
その姿は、報道アナウンサーとしてだけではなく、“第二のふるさと”を思うひとりの人間・深川くんそのものだったのだなと感じました。

2024新人アナウンサー
全員出演の番組 放送予定

5月26日(日)午前11時~総合テレビ「どーも、NHK」

クールな表情がゆるんだ
ある食べ物のおはなし

さて、深川アナというと、いつもクールで、あまり感情の起伏をみせない印象。研修中もまじめな表情でメモをとり、ひとりひとりの顔をじっと見つめます。

ところが、ある話題になった時、その表情がゆるんだことを私は見逃しませんでした!

左奥 自己紹介する中山真羽(しんば)アナウンサー

それは、中山真羽アナウンサーが自己紹介の中で納豆への愛を語った時でした。

私と同じく表情の変化に気がついたのか、廣瀬アナが水を向けると深川アナは楽しそうにこう話しました。

納豆いいよね。実は、小澤康喬アナウンサーをはじめ深夜帯を担当するアナウンサーでよく食べているものについて話をするんだけど、共通しているのが納豆!わかるよ!ものすごく共感する。

この短いやりとりの後、またキリっとした表情に戻りましたが、ニュースセンター(NC)深夜帯の皆さんの共通点を聞き、私の同期で深夜帯担当の利根川真也アナに今度聞いてみようと思わずメモしました(笑)

深川アナから
初任地に向かう新人アナへ

東京では主に報道番組に携わってきたので、険しい表情でニュースを読んでいるイメージが強いかもしれません。
しかし、初任地富山ではステージ司会やラジオDJ、スポーツ実況など、ジャンルを問わず様々なことを経験しました。中でも、半年以上をかけて米作りをする企画や、鉄道旅を楽しむ番組など、今では考えられないようなことにもどんどん挑戦する日々でした。
こうして広く業務にあたれるのは、初任地だからこそです。色んな出会いと経験を通して、やりたいことや目標を見つけてください!

瀧川アナの笑顔が好きな深川アナ

最終回は片山千恵子アナ!

最終回は、片山千恵子アナウンサー。
研修を通じてどのようなことを感じたのか。また、自分たちの時代と変化はあるのか、ないのかなど、片山アナへのインタビューを中心にお届けします。

2024新人アナウンサー
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瀬田 宙大

アナウンス室/「ハートネットTV」担当

●2006年入局
(長崎→静岡→東京→北海道→東京)
●「あさイチ」リポーター、「ほっとニュース北海道」キャスターなどを経て、現在はEテレの「ハートネットTV」月間特集や私のリカバリー(月~水 夜8時)の≪キャスター≫や、「家族になろうよ~犬と猫と私たちの未来~」の≪司会≫などを担当しています
●ホームページ編集部としてNHKアナウンサーの情報をみなさまにお届けします

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