
18歳の私は何か大それたことをできる力も、人より優れた特別な何かを持っているわけでもなく、何をするにも「どうせ私はこんなもん」だと思っていました。スタート地点から走り出しもせず、未来はどこまでも遠く広がって見えました。
応募のきっかけは、大人にもなりきれず、子供でもないこの時になにか自分に残るものをやってみたいと思ったからです。同じ世代の夢に、未来に、力に、熱い想いに、強く胸を打たれたあの感覚を今もまだ忘れずにいます。私がなんでもないと思っていた毎日を必死に、前向きに生きている人たちがいました。私と同じように、なんでもないと思っている毎日を18祭を通して変えようともがいている人たちがいました。
やらない後悔ばかりする私が、やって後悔を選択し、やって良かったと感じること、自分を救うために出演者になった18祭が、今私の生きる糧になっていて、知らない誰かの明日を生きるきっかけになっていることがとても誇らしいと思います。独りで生きている気がしていたり、窮屈さを感じているたくさんの人たちに見てほしい。この音楽が、18歳世代だった私たちが、そして18歳の時のあなたが、きっと背中を押してくれる。あなたに寄り添ってくれるはずです。
現在私は仕事を辞め、一念発起し看護師になるために進学、専門学校2年生になりました。入学した当時の同級生はみんな18歳でした。18歳で進路を決め、自分の足で地に立っている周囲の人たちは眩しく、繊細で無垢で、だけど力強くて。より私を奮い立たせました。スタートをきることは人より少し遅れてしまったけど、あんなに遠くみえた未来が確実に近づいていると感じます。
そしていつか1000人の仲間と一緒に1000通りの答え合わせが出来るように、洋次郎たちに特大のはなまるをもらう日が来ることを願って。
「笑われたりしないことが君の生きるゴールなの?」
立ち止まると18歳の私が私に問いかけます。
まぁ見ててよ。18歳の私に「やればできるじゃん私」って言われるような私でいるから。

