シリーズ「18祭先輩たちのうしろ姿」〜あの時みんな18歳世代だった〜

髙田幸裕[4期生]

人目ばかり気にしていた自分

 僕は堂々とできるようになりたくて18 祭に参加しました。自分に自信がなくて、人目ばかり気にして何もできない自分が嫌で嫌で仕方ありませんでした。そこで思い切って、18 祭に応募しました。

 その時のテーマが「自分なりのかっこよさ」だったので、部活でやっていた華道がまさしくかっこいいことだと思い、動画を撮って送りました。結果、合唱だけでなく、取材を受け、華道パフォーマンスを披露することができました。

 あの時勇気を振り絞って応募したことで、自己表現や夢のような体験ができました。認められた感じがして、少し自分に自信を持つことができました。

 その後、以前の自分なら絶対にやっていないことをするようになりました。例えば、留学のための勉強や成人式の実行委員です。大学一年生の時、自己肯定感の強いイメージがあるアメリカ人と触れ合ってみたいと思って、留学を目指し英語の勉強に励みました。勉強を始めた頃は留学の最低ラインより100 点以上低かったです。最終的には10 点差まで詰めることができましたが、期限を迎えてしまい断念することになりました。ここで、過去一の挫折を経験しました。自分はこの程度なのかという失望、本当に精一杯頑張ったのか、努力が足りなかったのではないのかという自責の念、あともう少しだったのにという悔しさなど、いろんな感情で押しつぶされそうでした。

 しかし、なんとか気を取り直して、大学二年生の時に、成人式の実行委員を務めました。成人式を同級生のみんなの思い出に残る良いものにしたいと考えたからです。そのために、コロナ禍で来ていただけない恩師の先生方からのコメントを動画に編集したり、華道部だった経験を活かしてお祝いの華を生けたりしました。

 18祭の参加で得た僕の強みは、周りのために自分ができることを考え行動するところだと思います。漠然としていますが、この強みを生かして公共的な仕事に携わりたいと考えています。