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2023年2月14日(火)

天ぷら油で空を飛ぶ!? 追跡!“夢の燃料”争奪戦

天ぷら油で空を飛ぶ!? 追跡!“夢の燃料”争奪戦

今、使い終わった食用植物油を分解しSAF(サフ)と呼ばれる航空燃料に作り変える動きが広がっています。環境負荷が低いとされ、この燃料を使わないと海外の空港に離発着ができなくなる事態も懸念されています。一方、SAFの原料となる廃食油の争奪戦が世界で激化。廃食油を飼料にしてきた日本の畜産業界に影響が。環境大国ドイツでは脱・飛行機が加速、寝台列車が再注目され始めました。廃食油から世界の環境対策の新たな潮流に迫りました。

出演者

  • 菊池 康紀さん (東京大学未来ビジョン研究センター准教授)
  • 高井 正智 (キャスター)

※放送から1週間はNHKプラスで「見逃し配信」がご覧になれます。

揚げもの油で空を飛ぶ 追跡"夢の燃料"争奪戦

<スタジオトーク>

高井 正智キャスター:
揚げ物料理などに使った油を「廃食油」といいます。環境に配慮して固めたり、紙に含ませたりして捨てている方も多いかと思います。

このやっかいな油がこちらに生まれ変わるんです。持続可能な航空燃料、英語では略して「SAF(サフ)」と呼ばれます。廃食油からつくられたとは思えない無色透明。においをかいでみますと、揚げ物のにおいは一切しません。灯油とアルコールを混ぜたような独特のにおいがします。

これまでの航空機の燃料に比べて、二酸化炭素の排出量をおよそ8割削減できます。気候変動対策を迫られる航空業界にとって、切り札といわれています。

今、このSAFと、原料になる廃食油が世界で引っ張りだこになっています。

引っ張りだこの廃食油

SAFの原料である「廃食油」は、飲食店から回収されます。

回収業者は以前は、処理費用を受け取り、廃棄物として引き取ってきました。しかし近年、急激に需要が高まり、今では無料。業者によっては買い取りまでするケースもあるといいます。

居酒屋経営 坪井康之さん
「回収してもらうのに『ありがとうございます』って言われちゃうくらいになりましたから。不思議な感覚ですね」

回収した油をリサイクルする会社にも異変が起きています。

油回収・リサイクル業者 原田典元さん
「これはですね、回収してきた廃食油。ポンプで処理タンクに送っているところなんですよ」

この会社では、油をアスファルトや家畜の餌の材料として国内向けに出荷しています。しかし最近、海外から買いたいという連絡が舞い込んでくるといいます。

原田典元さん
「いきなり海外のブローカーからメールがくることもあります。SAF向けに輸出するために集めようとするという人たちがやたらと増えてきているからですね。まさに奪い合いみたいな感じになっています」

回収業者の団体によると廃食油の取引価格は、この1年あまりでおよそ3倍に高騰。国内で回収される油38万トンのうち、およそ3分の1が海外に輸出されるようになっています。

海外では今、SAFを製造するプラントが相次いで建設されています。世界のSAFのおよそ半分を生産する燃料メーカーのプラントです。

ネステ社 シンガポール製造プラント 拡張責任者 ペトリ・ヨキネンさん
「このプラントが完成し、稼働を始めれば、年間100万トンの生産力を持つ世界最大のSAF製造所になりますよ」

SAFの製造には高度な技術が必要です。

原料の多くを占める植物由来の廃食油は、主に3つの「脂肪酸」がつながってできています。

これに「水素」と「触媒」を加え、「熱や圧力」をかけることでバラバラに分解。そこから、航空燃料と同じ成分を持つものだけを安定して取り出すことができるようになりました。「植物由来」で、しかも「再利用」。排出する二酸化炭素をトータルで8割削減できると考えられています。

ペトリ・ヨキネンさん
「原料が到着してからSAFができるまでにかかる時間は、たった数時間です」
ネステ社 アジア太平洋地域 SAF事業統括 サミ・ヤゥヒアィネンさん
「企業全体の生産量を10万トンから年末までに150万トンに。そして3年後には220万トンにまで増やす計画です。さらに多くの原料が必要になるのは明らかです。私たちのプラントに十分な原料を供給できるよう、廃食油などの調達を拡大するため、世界中で動いています」
取材班
「日本からも?」
サミ・ヤゥヒアィネンさん
「私たちの調達先は、世界中です」

廃食油が航空燃料に SAF(サフ)の利用広がる

廃食油を使ったSAF。導入が今最も進んでいるのが欧米です。

ドイツに拠点を置く、世界最大級のルフトハンザドイツ航空。あるキャッチコピーを掲げています。

ルフトハンザグループ広報 ミヒャエル・ランベルティさん
「『Fry to fly(揚げ油で空を飛ぼう)』。とてもキャッチーですよね。たった3つの単語で、まったく新しい考えを表しています」

この航空会社では、10年以上も前から環境に配慮した燃料を導入してきました。

ミヒャエル・ランベルティさん
「これはルフトハンザ716便。午後1時半に羽田に向けて出発します。フランクフルト空港で給油するわれわれの機体すべてにSAFが少し入っています」

今のところ確保できているSAFの量は、燃料全体の1%ほど。価格も高額ですが、それでもSAFを増やしていきたいと考えています。

ルフトハンザグループ サステナビリティ担当 上級副社長 カロリーネ・ドリッシェルさん
「SAFの価格は従来の燃料の3~4倍です。非常に大きな負担になっていますが、われわれにとって『脱炭素』に向けて努力することは最大のテーマになっています」

SAF(サフ)は国際標準

<スタジオトーク>

高井 正智キャスター:
きょうのゲストは、再生可能エネルギーについて研究している東京大学未来ビジョン研究センター准教授の菊池康紀さんです。

菊池さん、SAFという航空燃料ですが、二酸化炭素の排出量を8割減らせるということで、どうしてそんなに減らせるのか。図で教えていただけますか。

スタジオゲスト
菊池 康紀さん (東京大学未来ビジョン研究センター准教授)
再生可能エネルギーについて研究

菊池さん:

そもそも二酸化炭素の排出量というのは航空機が燃料を燃やして飛ぶときに出す二酸化炭素だけではなくて、その燃料をつくるところ、さらにはその運搬するところも含めてトータルで考えなければいけないというものになっています。

高井:
原料のところから飛行のところまでのトータルで考えるということですね。

菊池さん:
はい。実は航空機が空を飛んでいるときに直接出す二酸化炭素の量というのは、従来の燃料でもSAFでもあまり大きくは変わらないと言われています。

ただ、SAFの場合は植物由来の油からつくられているということで、植物が成長する段階でCO2を吸って成長してくれますので、その分、二酸化炭素を吸収して固定してくれているという状態です。その分を差し引きますと、全体として排出量が8割減という形になります。

高井:
従来の燃料に比べて、価格が3倍から4倍もするということですが、こんなに高い燃料を世界中が使うようになるのは本当に現実的なのでしょうか。

菊池さん:
SAFの業界にとっては、今これを「使ったほうがいいもの」というだけではなく「使わなければならないもの」となっております。

高井:
使わなければならないもの。

菊池さん:
今、気候変動への対策が大きなテーマとなっていまして、2022年秋にも世界各国が参加する航空機に関する国際機関であるICAOと呼ばれるところでも、2050年までに航空機からのCO2排出を実質ゼロにしていくという目標が提示されています。

そこに向けて、各国具体的な目標を掲げなければいけない状況になっていまして、日本でも2030年までに燃料の10%をSAFにしていこうという話になっています。

高井:
一過性の取り組みではないと考えていいですか。

菊池さん:
このまま継続的にやっていかなければいけないものになっています。

高井:
こうした動きの背景には、航空機に対する意識の劇的な変化があるようです。

航空機は"飛び恥" ドイツ人の環境意識

ドイツの町なかで航空機に対するイメージを聞いてみると、あるキーワードが浮かび上がりました。

「『Flugscham(飛び恥)』」
「『Flugscham(飛び恥)』ね。飛行機は大量に二酸化炭素を出しますから」
「何年も飛行機には乗っていません。乗らないようにしています」

今回、20人以上にインタビューしたところ全員が「航空機の利用は環境に悪い」と答えました。

実際に人々の"移動"にも変化が起きています。

航空機に代わる移動手段として、列車が数を増やしているのです。鉄道は1人当たりの輸送で排出される二酸化炭素が航空機に比べ、およそ6分の1。

ベルリンとスイスのチューリヒを結ぶこの路線も、2022年12月、新たに作られました。東京広島間に相当する850キロを12時間かけて移動する夜行列車。飛行機だと1時間半です。運賃は、寝台付きの席で3万円ほど。航空機より割高になることもありますが、350人乗りの列車は満席でした。

乗客
「出張でスイスのチューリヒに行きます。短い距離の移動では飛行機は使いません。最後に乗ったのはいつか、もう覚えていません。イタリアのシチリア旅行も列車で行きました」
取材班
「飛行機の方が快適ではないですか?」
乗客
「もちろん。でも1泊なら大丈夫ですよ。みんな、環境のために乗っていると思います。環境破壊が進んでしまうと、取返しがつきませんから」

2022年、フランスでは鉄道で2時間半以内の距離の国内線を法律で原則廃止にしました。こうした規制は、EUの他の国でも検討されています。

欧米で規制強化

<スタジオトーク>

高井 正智キャスター:
菊池さん、「飛び恥」という言葉もありました。ヨーロッパの人たちの環境意識の高さ、そこまでかと驚かされますね。

菊池さん:
日本は島国ということもありますので、どうしてもとなりの国に行くにも飛行機を使わなければ行けないというのが今の一般的な状況かと思います。ですので、廃止という話にまでなかなか出ないところではあります。

ただ一方で、ヨーロッパは昔から環境への意識が高いということでも知られているかと思います。さらに、ヨーロッパの国々は陸続きでつながっているというところもあるので、鉄道にシフトしやすいというのもこういった動きの背景にあるのではないかと考えられます。

高井:
ですが、日本も決してひと事ではありません。国の検討会の委員長の山内弘隆さんによりますと

空港分野におけるCO2削減に関する検討会 山内弘隆委員長
「日本の空港がSAFの供給体制を整えないと、欧米の航空会社が日本へのフライトを廃止する恐れもある」

どうご覧になりますか。

菊池さん:
廃止するというのはよほどのことではあるかと思います。ただ、少なくともSAFの供給体制を整えていなければ、日本へのフライトが減っていくということは十分に考えられると思われます。

高井:
海外との行き来に航空機が欠かせない島国の日本。これまで欧米に比べて遅れていたのですが、ようやくこの大問題に挑み始めました。

SAF(サフ)の国産化 国際競争力に必須

2022年3月。大手航空会社やエネルギー関連企業、総合商社などがチームを結成。SAFを国産化するプロジェクトをスタートしました。

日本航空 赤坂祐二社長
「航空の持続性を担保していく。これは絶対にSAFが必要」
全日空 平子裕志社長(当時)
「島国である日本にとりまして、航空は日本の国際競争力に直結する交通インフラでありまして、経済安全保障上の観点からもSAFの安定供給は大きな意味を持ちます」

参画する企業によるプラント建設も動き出しています。

コスモ石油 SAF事業プロジェクト プロジェクトマネージャー 田沼俊介さん
「こちらが完成予想図になりまして。反応塔がありますので、ここで反応させてSAFを製造します」

国内初の大規模製造プラント。年間およそ3万キロリットルの生産を目指します。

田沼俊介さん
「今、海外に流出している廃食油を国内で資源循環していく受け皿の第1号になるので、この装置を皮切りにいろんなところで同じような装置ができあがっていって、SAFが国内で広がっていけばいいと考えています」

さらに、輸出に流れている廃食油の確保も急ピッチで進められています。

ねらいは、大量の油を使う飲食店チェーンやコンビニ、ホテルなどです。

プラント建設会社
「居酒屋さんとかですね、いろいろな店舗をお持ちの会社さんになりますけども。まずは都内の1店舗からですね、廃食油の引き取りについて、めどが立ってきた。今調整を行っています」

しかし、導入には大きな壁が立ちはだかっています。高額なコストです。

ANAホールディングス 上席執行役員 サステナビリティ推進部長 宮田千夏子さん
「特に航空会社にとって、燃料費の割合はかなり大きいです。まさに自分たちの事業を持続的に発展させるためには、この課題、なんとか乗り越えたいと思っていますが本当に難しい課題だと感じています。政府支援もお願いをしながら、やっぱりスタート時の値段をなんとか下げていくことを、まずは自分たちと関係者の中で取り組んでいきたい」

SAF(サフ)の国産化 燃料代が値上げ?

<スタジオトーク>

高井 正智キャスター:
菊池さん、日本はSAFに本腰を入れて取り組もうということですが、割高なコストが課題になっている。航空料金が値上げされるような状況を、われわれは考えておいたほうがいいのでしょうか。

菊池さん:
そもそも気候変動という問題に取り組んでいるわけですから、これは航空会社の経営努力だけでコストを賄っていくというのは極めて難しい状況かと思います。

当然、国も何らかの補助を出しながらサポートしていくべきだと思いますけれども、やはり利用者の理解も広めていきながら料金の上昇も考えていかなければいけない状況にあるかなとは思います。

高井:
国の補助というのは具体的にどういうことをしていったらいいですか。

菊池さん:
例えば、2月も「GX(グリーントランスフォーメーション)」に関するような議論がありましたが、こういった技術開発やプラントをつくっていく、燃料を供給していくための整備への投資は必要になってくると考えられます。

高井:
SAFの原料となる廃食油ですが、国際的な争奪戦で海外に流れています。実は意外なところに影響を及ぼしています。

争奪戦で意外な影響 飼料代↑卵の値段↑

SAFの原料となる廃食油。長年あるものを支えてきました。

家畜の餌です。この飼料工場では、トウモロコシなどの穀物に不純物を取り除いた廃食油を混ぜ、栄養価を高めています。

飼料メーカー 工場長 山田浩平さん
「特に鶏のエサは(廃食油を)多く使います。カロリー源としては重要な原料なので、それがないと配合飼料は成り立たない」

現在、国内で回収された廃食油のおよそ半分が飼料用に使われています。

主な原料のトウモロコシが近年高騰。それに追い打ちをかけるように廃食油も値上がりし、飼料価格は2021年の1.7倍になっています。

飼料メーカー 原料部 部長 鈴木謙吾さん
「原料コストが上がると(畜産)農家に対しても、それをご負担いただくようなことで、ご説明をしていかなきゃいけない。業界をあげて(値上げへの理解を)お願いしていきたい」

鶏を扱う畜産の現場も厳しい状況です。

養鶏業者 仁光園 社長 島哲哉さん
「1日6万個くらいの卵を処理しています」

この養鶏業者は付加価値の高い卵を作るため、独自に廃食油を混ぜた餌を使ってきました。しかし、2021年から赤字が続いているといいます。

島哲哉さん
「もうずっとマイナス続き。(年間)数百万、下手したら1千万近く。先行きはすごく不透明ではあります」

2022年7月、ついに一部の卵の値上げに踏み切りました。

島哲哉さん
「ある程度手頃な価格で畜産業界は(廃食油を)手に入れられるおかげで成り立っていたので、今までのように安い価格では生産もできないですし、(消費者は)買うこともできないっていう、そういう時代になってきているのかな」

SAF(サフ)をどう確保?

<スタジオトーク>

高井 正智キャスター:
国際的な争奪戦で養鶏業者に影響が出ている。こういう現実も起きているということですね。

菊池さん:
なかなか難しい問題かと思います。ただ、そもそも国内の廃食油、すべてを集めたとしても十分な量のSAFのつくるには全く足りていないというのが今の現状です。

高井:

国内の廃食油、すべてを使ってつくり得るSAFは年間35万キロリットル。それに対して必要な燃料は、1,300万キロリットル年間ということで、全然足りないということですね。

菊池さん:
ですので、これからSAFをつくっていこうとすると廃食油に対する需要というのはますます高まっていってしまうというのが今の現状かとは思います。

ただその中で、廃食油から飼料をつくっていくというのも、これまで歴史的につくってきたリサイクルの流れがありますし、そこから食料をつくっていくということもあります。このリサイクルシステムを壊すべきではないというのは間違いないところですので、飼料をうまくつくっていくための廃食油というものもしっかりとあるべき姿の1つだとは思います。うまく効率的に使っていくような形を考えていかなければいけないというのが今の状況かと思います。

高井:
一方で、国際的な合意もあってSAFは導入していかなくてはならない。この原料となる廃食油が少ないという中で、別の方法を探る必要もあるということですね。

菊池さん:
そうですね。SAFを増やしていかなければいけないという状況にありますので、正直申しまして、さまざまな場所にさまざまなひずみをつくってしまっているのではないかなとも考えられます。ですので、他の原料からもつくれるようにしていくという取り組みはすでに始まっております。

高井:
例を見ていきたいと思います。研究中のSAFの原料ということで、一例です。

研究中のSAFの原料
・生ゴミ・廃プラスチックなど
・藻類
・二酸化炭素

二酸化炭素というのは問題の大もとですが、ここから燃料をつくってしまうと。

菊池さん:
はい。そういった研究がすでに進められています。国内でも多くの企業、大手電機メーカーをはじめ、石油の元売り、企業群、大学群も含めてこういった研究開発が進められています。

いずれの技術に関しましてもしっかりと国際的なレベルで研究を進めていますし、2030年代には実用化を目指していくということも聞いています。

恐らく、数年後にはCO2からつくった燃料が実用化ないし、それを使って飛行機を飛ばすこともできるのではないかと聞いてはいます。

高井:
驚きのテクノロジーばかりですが、一方で日本のエネルギー安全保障の課題というのも浮き彫りになっています。SAF開発の日本の現在地はどう見たらいいでしょうか。

菊池さん:
日本の企業、大学、政府も含めて非常に頑張っているとは思います。

ただ、どうしてもヨーロッパやアメリカに比べまして、やはり資金面であったり、そもそもすでに製造している量の観点でもヨーロッパ、アメリカのほうが先に進んでいるかなと考えられます。

もともと資源が乏しい国でありますので、こういった技術開発、実は非常に大事なポイントになっております。これから気候変動という問題の中で、いかに日本らしい、新しい産業構造の中でSAFをつくっていくことができるのかということがポイントになるかと思います。

高井:
ありがとうございました。日本が、エネルギーを海外から一方的に買う流れを変えるためにも、これからも注目していきたいと思いました。ここまで見てきた廃食油から航空機を飛ばす動きですが、私たちの家庭でもできるある取り組みが始まっています。

家庭の廃食油で航空機が飛ぶ日も

家庭に商品を届ける、大手流通チェーンのネットスーパーです。

かごに加えているのが、使用済みの油を入れるボトルです。2月から家庭の廃食油を回収するサービスを一部の店舗で試験的に始めました。

このサービスを利用し始めた、小川さん一家です。

小川礼子さん
「これは、から揚げで使った油です。すごいですよね、びっくり。衝撃です。でも、そうやって活用できるほうがいいですよね。ペットボトルの回収とか、缶の回収とか、あとお肉のトレー回収、それで次、油の回収みたいなのが一般的に広がるといいな」

もしかしたら、あなたがこれまで捨てていた油で飛行機が飛ぶ日も近いかもしれません。

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