東日本大震災のとき、中学3年生だった若者たち…。それから5年がたち20歳になった。気仙沼市の階上(はしかみ)中学の3年生だった生徒は57人。小さい頃からいつも一緒で家族のような付き合いをしていたが、3人が津波で犠牲になった。直後に、避難所だった体育館で開かれた卒業式では、「天から与えられた試練というには、あまりにもむごすぎるものでした。それでも恨まず生きていきます」という答辞が読まれた。それから今日に至るまで、残された生徒たちは、3人のこと、そして、その家族のことを胸に刻みながら、「自分はどう生きるのか」考え続けてきた。54人のうち、春から社会人として働き出す人も多い。多感な時期に、過酷な経験をした若者たちの5年と、これからを見つめる。
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