人工知能によって、6割以上の雇用が奪われるのではないか-今年1月に開かれたダボス会議で世界のリーダーの関心を集めたのは、いま急速に実用化が進む人工知能の、社会的なインパクトだった。開発の先頭を走るアメリカでは、人工知能が、新聞記者に代わってニュース原稿を作成。大学進学の適性試験でも、小論文の採点に人工知能が導入され、その是非をめぐり論争が続いている。そして各国が実用化に向けしのぎを削る、自動車の自動運転技術。欧州では、人命に関わりかねない判断をどこまで人工知能に委ねるべきか、国や自治体を巻き込んだ議論が始まっている。人工知能と社会は、どう折り合いをつければいいのか。最前線のルポから考える。
みんなのコメント